■乳酸菌を摂取すると体脂肪を低減させることができる - カルピスが確認 ― 2012年10月25日
乳酸菌を摂取すると体脂肪を低減させることができる - カルピスが確認
カルピス 発酵応用研究所が、2012年10月11日~12日に開催された「第33回 日本肥満学会」で発表したところに依れば、同社が保有する乳酸菌ラクトバチルス・アミロボラス CP1563株に、体脂肪を低減する作用があることをヒト試験で確認したという。
CP1563株は、脂質代謝を促進する核内受容体「PPARα」の活性化能が高い同社保有の乳酸菌で、これまでに、肥満モデルマウスに同乳酸菌の破砕菌体を摂取させると血中脂質代謝が改善することなどを確認している。
今回の研究によるヒト試験では、CP1563株の破砕菌体摂取による体脂肪低減作用が認められたほか、体脂肪高値者において腹部体脂肪面積の減少作用が認められたというもの。
具体的な試験方法は、HDL-コレステロールが40mg/dL以下 且つ BMI28以上の成人男女40名(平均年齢47.4±11.5 歳)を2グループに分け、CP1563株の破砕菌体200mgを含むカプセル又は含まないカプセル(プラセボ)を12週間摂取し、体脂肪率・腹部脂肪面積などを測定比較した結果、CP1563株破砕菌体の摂取群は、プラセボ摂取群と比較して、体脂肪率の推移に有意な差が認められたという。
また、腹部CTスキャンによる体脂肪面積測定の結果、CP1563株破砕菌体の摂取群はプラセボ摂取群と比較して、体脂肪面積が低下する傾向が認められたほか、摂取前の体脂肪の多い方は 体脂肪面積が減少し易いことが判明したという。
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