■今日もコロコロうんち…子供の便秘を解消する方法は? ― 2015年07月16日
今日もコロコロうんち…子供の便秘を解消する方法は?
子供の腸は十分に発達しておらず、腸の動きが弱いケースがあり、便秘になりがちな子供も多いです。 小児科の医師は「成長とともに改善されることがほとんど」と言いますが、できることを行っていきましょう。
■水分と食事の取り方に気をつけましょう
小さい子供は不感蒸泄が多く、よく汗をかくので、思った以上に水分が足りていないことがあります。 幼児なら、体重1kgに対し90~100mlの水分が必要。 子供の体重から計算してみること。 また、食べる量が少ないと、必然的に排泄量も減る。 よく噛んで食べると胃腸の動きがよくなるので、 ゆっくり、しっかり噛んで食べる習慣をつけさせること。 便秘の解消にお薦めの食品は次の通り。■規則正しい生活で排便リズムを整えることが大切です
- 腸内細菌を整える乳酸菌やビフィズス菌を含むもの、
- 便量を増やす効果のある不溶性食物繊維を多く含む野菜、
- 善玉菌のエサになり腸内環境を改善する水溶性食物繊維を多く含む海藻やネバネバ系食品、
- 腸内の滑りを良くするオリーブオイル、
- ビフィズス菌のエサになるオリゴ糖を含む玉ねぎ・バナナ・キャベツ・アスパラガス・ヨーグルト
規則正しい生活で排便リズムを整え、身体をよく動かして腸を刺激しましょう。 それでも便秘になったら、一時的に薬剤の助けを借りることも考えるとよいでしょう。
規則正しいを送ることで自律神経の働きが整えられ、排泄機能も促進されて便が排泄され易くなり、悪玉菌の増殖を抑えます。 特に大切なのは、トイレに座る時間を決めておくこと。 出なくても座ることで、身体が生活のリズムを覚えるようになります。また、運動することで腸が刺激され、腸の運動が促進されます。外で思いっきり遊ばせてあげましょう。
お腹が張っているときは、お腹を温めたり、マッサージをしてあげましょう。一週間も出ないときは、浣腸や座薬で便を出してあげる。 下剤を使わないと出ないようになるのが心配なら、効果の穏やかな漢方薬もある。 ちゃんと腸が発達するまでの間と考えて、一時的に下剤を使用することも仕方がないと考えよう。
■【便秘にサヨナラ】(3)腸に刺激与える運動 ― 2014年07月18日
【便秘にサヨナラ】(3)腸に刺激与える運動
順天堂大医学部教授の小林弘幸さんに依る便秘の改善や『むくみ腸』予防方法は、腸内環境を整える食生活と、腸に刺激を与える運動だと云う。
腸内環境を整える為に、簡単に口にできる食べ物がヨーグルト。昭和女子大教授の飯野久和さん(応用微生物学)に依れば、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌は腸内善玉菌の代表で体内に生息しているが、一般に加齢に依り40歳を超えると善玉菌が減り腸内環境は悪化するので、積極的に補う必要があると云う。
ビフィズス菌は生きて腸に届くと腸内で増殖するが、胃酸に弱く多くが胃で死んでしまう。高生存ビフィズス菌といわれる種類のものなら胃を無事通過して、生きたまま腸に到達する。その数が多いほど便秘の改善が期待できる。飯野さんは、その代表として「BE80」菌を挙げている。
食物繊維も便秘改善に役立つ。水溶性と不溶性の2種類があり、水溶性食物繊維は海藻類・きのこ類・こんにゃく等に含まれ、便を軟らかくする。不溶性食物繊維は腸の収縮運動(蠕動運動)を促す効果があり、豆類・野菜・いも類・穀類などに含まれる。
加齢等により筋力が落ちてくると便を押し出す力も弱まるので、運動も大事。便が腸内で溜まり易い所(右下腹部=右腰骨の脇=と、左あばら骨の下)を掴みながら骨盤(腰)を回すなどのエクササイズに依り、腹圧を高めて内臓の血流を増やし、便秘で動きが悪くなった腸管を刺激すると良いと云う。
▼関連記事:【便秘にサヨナラ】(2)便がたまると悪玉菌続々
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=97326
▼関連記事:【便秘にサヨナラ】(1)過剰な下剤で悪化も
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=96891
■【便秘にサヨナラ】(2)便がたまると悪玉菌続々 ― 2014年06月05日
【便秘にサヨナラ】(2)便がたまると悪玉菌続々
胃で消化された食物は、お粥のような状態で腸に届く。約6mの小腸と約1.5mの大腸が収縮運動(蠕動運動)をしながら、消化と水分の吸収を行っている。腸内には約1000種類、100兆個もの細菌が住んでいて、健康に良い働きをする善玉菌と悪影響を及ぼす悪玉菌、優勢な方に味方する日和見菌に分けられ、善玉菌が多くなると腸内環境が改善されて便通が良くなるが、便秘の人は悪玉菌が優位の状態にある。
日本初の「便秘外来」を開設して19年の順天堂大医学部教授・小林弘幸さん曰く、蠕動が不活発だと便を上手く排出できない。便秘の人は、便が溜まる大腸の壁がむくむ「むくみ腸」となり腸の蠕動が弱い、と指摘する。
便秘になる最初の原因は、蠕動の他にも原因が有る。排便を我慢し続けて、習慣化してしまうケースと、ストレスによる体調の変化。糖尿病やうつ病など病気により便通異常が起きることもある。
腸内に便が長く留まることにより便が腐り、腸内環境は更に悪化していくと云う。 そこに強い刺激物の便が溜まって、更に悪玉菌が増えていく。また、便が腸に留まっていれば、水分が更に吸収されていくので、益々硬くなり排出され難くなる一方だ。こうした“腸の悪玉スパイラル”で腸内環境が悪化し、便秘が益々ひどくなるという。
▼関連記事:【便秘にサヨナラ】(1)過剰な下剤で悪化も
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=96891
■【便秘にサヨナラ】(1)過剰な下剤で悪化も ― 2014年06月01日
【便秘にサヨナラ】(1)過剰な下剤で悪化も
便秘に悩む人は女性の約半分、男性の約1/4ともいわれ、若い時は圧倒的に女性が多いが、40歳代頃から男性が増えだし、70歳代からは、男女比がほぼ同じになる。
「便秘外来」を1995年に初めて開いた順天堂大医学部教授の小林弘幸さんに依れば、東日本大震災以後のストレスで、便秘を悪化させた人が増えていると云う。 小林教授に依れば、便秘の人は顔や脚がむくみ易いが、外見上のむくみとは別に、便が溜まる大腸の壁がむくむ「むくみ腸」がしつこい便秘、体の冷えなどの原因になっていることが多いと云う。
大腸では便の水分を腸壁を通して吸収している。水分が排出されないと、腸壁に溜まり腸管がむくんで動きが悪くなる。水分が排出されない要因は、腸の血流障害だという。
血流障害の一番大きな原因が便秘である。便は強い刺激物であり、溜まる腸管壁が圧迫され血流が悪くなる。3日以上便が出ないと、異常発酵して有害物質が発生し、汚れた血液が全身を回ってしまうことになる。
もう一つ、腸の血流障害を加速させるのが、下剤だと云う。下剤は腸に刺激を与えて便を排出させるが、慢性的に過剰服用すると腸の粘膜に炎症を起こし、その影響で血流が更に悪くなる。
「便秘外来」に来る人のほぼ全員が下剤を服用していて、長年過剰に飲んでいる人は既に「むくみ腸」なのかもしれない。便秘解消策の積りで、下剤を服用することが便秘を悪化させているという皮肉な話だ。
■肌荒れや体調不良はヤバイ!「腸が老化し始めている」危険な兆候 ― 2014年04月29日
肌荒れや体調不良はヤバイ!「腸が老化し始めている」危険な兆候
近頃、「風邪をひき易い」「体調を崩し易い」その他にも、肌荒れやイライラに悩まされている方、もしかしたらそれ、腸が老化している証拠かもしれません。
■腸が老化すると大変なことに腸が老化すると便秘になり易くなる。便秘なると便の腐敗が始まり、悪玉菌が活発化してきます。そうなると、腸内細菌のバランスが崩れ、腸内で増えた有害物質が血液に取り込まれて全身に運ばれます。その結果、各臓器や肌がダメージを受けるのです。
■腸の老化で出るサイン
また、精神を安定させる働きがあるセロトニンというホルモンをはじめ、全身の免疫細胞の約6割は腸粘膜に集結しているため、腸が老化することで免疫力がダウンし、病気やアレルギーに罹り易くなったり、イライラ、くよくよし易くなるという。近年、生活環境や習慣の影響から、若い女性でも腸が老化している方が増えているそうです。
■腸を若返らせる生活習慣
下記の項目に心当たりがあるなら、既に腸が老化し始めているかもしれません。
- 便秘がち
- 便の量が少ない、スッキリしない
- 便のニオイが強い
- 風邪をひき易い(体調を崩し易い)
- ・肌が荒れ易い
- ・花粉症
- ・イライラ、くよくよし易い
- ・ストレスを感じ易い
- ・寝つきが悪い
- 朝、コップ1杯の水を飲み、便意を促す。
- 3食バランス良く食べる。大豆・野菜・芋・果物といった植物性の食品や、納豆・ぬか漬け・味噌・醤油などの発酵食品を積極的に食べる。
- 適度な運動をして腹筋を鍛える。
- 自律神経のバランスが乱れると腸の働きが悪くなるため、休養をとり、ストレスを溜め込まないようにする。
- 腸年齢が若いほど、元気な体と美しい肌をキープすることができる。スキンケアで効果を感じにくいなら、先ずは腸のケアをしてみては?
■フジッコ、成人女性に対する「カスピ海ヨーグルト」の腸内細菌叢・便通改善作用を発表 ― 2013年06月14日
フジッコ、成人女性に対する「カスピ海ヨーグルト」の腸内細菌叢・便通改善作用を発表
フジッコは「カスピ海ヨーグルト」の健康効果に関する研究成果を、5月24日~26日に開催された第67回日本栄養・食糧学会大会で発表した。
今回の研究は、武庫川女子大学国際健康開発研究所、理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室、フジッコの共同による、成人女性(66名、36~53歳・平均年齢45.3歳)を対象とした臨床試験の研究成果である。
試験期間中に集めた便について、ターミナルRFLP法を用いて腸内細菌叢の構成パターンを解析したところ、大きく分けて3つのグループ X・Y・Z に分類された。「グループY」に分類された便の情報を調べたところ、クレモリス菌FC株牛乳発酵物を食べている期間に、この菌叢パターンのグループに属する可能性が高くなると考えられた。
この「グループY」を構成する上で寄与する腸内細菌を調べたところ、ビフィズス菌群がもっとも影響していることが判り、試験群ごとに腸内ビフィズス菌占有率を調べたところ、クレモリス菌FC株牛乳発酵物の試験群では占有率10%以上のグループが摂取6週間後には約2倍にと大きく増加した。
更に、毎日200gを食べた試験群では、その効果が摂取期間終了後も維持されることがわかった。EPSを含む牛乳発酵物の試験群は、摂取期間中の排便量も有意に増加した。
また、今回の研究では被験者の食事内容についても調査を行った結果、野菜や果物の摂取が少なく、肉や油脂類の摂取が多いため、食物繊維の摂取率が低く、摂取エネルギーの中で脂質の占める割合が高い傾向にあることが判った。
以上のことから、被験者の成人女性の食事内容は、ビフィズス菌などの有用な腸内細菌にとって望ましくない環境になり易いと考えられるが、クレモリス菌FC株により産生されたEPSを含むヨーグルトを日常的に摂取することによって、腸内細菌叢全体に影響して、特にビフィズス菌を増やし、お通じの改善にも役立つことが期待される。
■ラブレ菌が排便時の"いきみ"や血圧上昇を抑制することが明らかに-カゴメ ― 2012年10月07日
ラブレ菌が排便時の"いきみ"や血圧上昇を抑制することが明らかに-カゴメ
飲料メーカーのカゴメと、栃木県大田原市の那須中央病院は、植物性乳酸菌「Lactobacillus brevis KB290(以下、ラブレ菌)」が、排便時の"いきみ"と血圧変動に与える影響についての共同研究内容を第35回日本高血圧学会(9月20日~22日、ウェスティンナゴヤキャッスル)で発表したところに依れば、ラブレ菌の摂取により便通が改善されることに加え、排便時の"いきみ"と血圧の上昇を抑制する効果があるという。
今回の調査は、便秘傾向を自覚する20~60歳の男女20名を被験者としてラブレ菌の摂取試験を実施。生きたラブレ菌を100億個以上含むカプセルを用いた試験食品を、1日1カプセル、朝・昼・晩いずれかの食後に摂取して、毎日の便通と排便時の"いきみ"を日誌に記入、後半1週間は排便時の血圧も日誌に記入してもらった結果、摂取前と摂取期間で、1週間当たりの排便回数と便の形を比較したところ、排便回数が週5回以下の10名で、摂取期間は排便回数が有意に増加し、硬い便の出現率が有意に減少して、いきみの強さも減少していたという。
また、安静時及び排便時の血圧を比較したところ、安静時の血圧は各期間で差がみられなかったが、排便時の血圧は摂取前と比較して、摂取期間では有意に低下していたという。
■脳と腸のつながり…便秘・下痢、心にも悪影響 ― 2012年04月18日
脳と腸のつながり…便秘・下痢、心にも悪影響
臓器をコントロールする自律神経には、興奮時に優位に働く交感神経と、リラックス時に優位に働く副交感神経がある。強いストレスは交感神経を優位にして腸の動きを悪くし便秘につながる。リラックスすれば副交感神経が優位になって腸の動きが良くなる。ストレスによる腸の不調には、便秘のほか腹痛や胃もたれ・胸やけ・吐き気などもある。こうした仕組みは知られていたが、近年、腸の不調も脳に影響を及ぼすと考えられるようになった。
東京都立川市でクリニックを開業する消化器内科医の松生(まついけ)恒夫氏によれば、慢性的な便秘患者44人に4週間、植物性乳酸菌のサプリメントを飲んでもらい、腸内環境を改善したところ、不安や抑うつも改善したことが心理テストで確認できたという。腸を守るにはストレス対策が大事、腸が良くなれば心のストレスも改善するという。
東北大医学部教授(行動医学)の福土審(ふくどしん)さんは、過敏性腸症候群という病気を切り口に、脳と腸の関係を研究している。福土さんらは、大腸に刺激を与えて、その時の脳の反応を調べた。過敏性腸症候群の患者では、刺激に反応する脳の部位の血流の増え方が健常者よりも大きく、周辺のうつや不安に関する部位の血流も増えていたことより、「腸の不調が単なる痛みや不快感だけでなく、心理面にも影響を及ぼし、悪循環を生んでいるようだ。
福土さんらの最新研究では、過敏性腸症候群について、子育ての仕方が影響している可能性も示された。過敏性腸症候群の症状がある7歳の子どもに、音の刺激を与えて脳波を調べたところ、脳が非常に過敏になっていた。さらに、そうした子どもは、母親の手のかけ方が足りなかったり、過保護だったりする傾向があることがわかった。養育は脳の神経の発達に影響し、それが過敏性腸症候群の発症につながっている可能性があるという。
便秘や下痢を単なる腸の不調と決めつけず、心理的側面まで含めて生活を点検し直すことも大切なようだ。
■大腸がん有無、おならで検査 名古屋大院准教授ら開発 ― 2011年11月20日
大腸がん有無、おならで検査 名古屋大院准教授ら開発
名古屋大大学院工学研究科の八木伸也准教授(量子工学)らが、英科学誌ネイチャーの関連誌10月号の発表したところによれば、おならのガスの成分から大腸がんの有無を調べる手法を開発したと云う。
八木准教授らは、2005~07年・歯科医師の山岸一枝さんが代表を務める美白歯科研究会(東京都目黒区)と共同で、大腸がんの手術前の患者22人のおならの成分を調べた。採取する袋の内側に金属の微粒子をつけた1cm角の基板を取り付けてガス成分を吸着させ、広島大の放射光科学研究センターで成分を分析したもので、大腸がん患者のおならと、健康な学生ら38人のおならを比べたところ、大腸がん患者には硫黄原子を持つメチルメルカプタンが平均して10倍程度多く含まれていた。がんの進行が進んだ患者の方が、メチルメルカプタンは多かった。
大腸がん患者のおならには硫黄分が多く含まれていて、原理を応用して息から肺がんも調べられるという。
■ラブレ菌に過敏性腸症候群の症状を改善する効果を確認 ― 2010年10月23日
カゴメと近畿大学、ラブレ菌に過敏性腸症候群(IBS)の症状を改善する効果を確認
カゴメと近畿大学医学部堺病院の村上佳津美先生らが、3rd ASM Conference on Beneficial Microbes(第3回アメリカ微生物学会・有用微生物会議 10月25~29日、ハイアットリージェンシー・マイアミ[米国])で発表するところによれば、Lactobacillus brevis KB290(以下、ラブレ菌)の摂取によって、過敏性腸症候群(以下IBS)の症状が改善することを明らかにした。過敏性腸症候群(IBS)は、下痢や便秘を繰り返す腸の病気で、ストレスや環境、腸内菌叢の乱れが関係していると考えられており、ラブレ菌は便通改善効果と腸内菌叢改善効果があるプロバイオティクスであることが明らかになっているため、小児を含むIBS患者に対して、ラブレ菌の有効性を明らかにするヒト試験を行ったもの。
▼カゴメ > ニュースリリース(2010年) >「ラブレ菌に過敏性腸症候群(IBS)の症状を改善する効果が期待 ~カゴメ、近畿大学医学部堺病院の共同研究~」
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