■腸内細菌が認知機能を高める!? ― 2016年06月28日
腸内細菌が認知機能を高める!?
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160620-OYTET50033/
yomiDr. > コラム > 堀江重郎教授のはつらつ男性専科 2016/06/24
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先ごろ、日本抗加齢医学会の学術総会が横浜で開催された。
この学会は、アンチエイジングを研究・診療を行っている医師が年1回集まる大きな学会で、今回約4000人の医師が討論を行った。 この学会の特徴は、ほぼ全て診療分野の医師が集まっているということです。
■多くの仕事を細菌に「外注」している人間今回の学会での「キーワード」の一部を紹介すると、
■納豆やソラマメなどの豆類に多いポリアミン
- 腸内細菌 / 認知症の予防 / 運動のサイエンス
- 水素水 / サプリメント / 機能性食品表示
- 男性ホルモン / 女性医療 / 見た目のアンチエイジング
- 長寿遺伝子をどうやって動かすか
頭からつま先までのアンチエイジング・サイエンスに溢れていました。 中でも最大の関心を集めたのが「腸内細菌」でした。
人間は大量かつ多種多様の細菌と共存して、人間は多くの仕事を細菌に「外注」しています。 例えば、胃のピロリ菌は胃ガンの原因になるが、胃酸を薄めて胃の粘膜を守る作用を行っています。 でも、ピロリ菌を除菌すると胃潰瘍の薬を飲む必要性も生じてきます。
大腸にある「腸内細菌」は、住む場所や人種、食べ物といった、地球での人間の文化や生活と大きく関わっています。 腸内細菌は肥満に関係したり、ガンに関係することが判ってきましたし、「潰瘍性大腸炎」という難病も、他人の便を「移植」して腸内細菌を変化させると治ることもあることが判ってきました。「腸内細菌が認知機能を高める」という報告が、今回の学会でありました。
これは、アミノ酸の一種である「アルギニン」を、ある種の乳酸菌と一緒に摂取することで「ポリアミン」という物質が腸内で多く作られて「認知機能が高まる」という研究です。
ネズミでの実験で高齢ネズミの認知機能も良くなったというもので、超高齢社会最大の問題である認知症の予防に食べ物が有効であることが期待されます。 アミノ酸の効果を、ある種の乳酸菌が高めるということは興味深いです。
この「ポリアミン」は、もともと精液の栄養成分で発見され、アンチエイジングの重要なカギと言われています。
ポリアミンのアンチエイジング効果
- 動脈硬化を防ぐ
- 脂肪がつき難い
- 免疫力を高める
- 記憶力を保つ
「アルギニン」を多く含む食べ物は、肉・魚介類、ゴマ、大豆、ナッツなどです。 「ポリアミン」が多いのは、納豆やソラマメなどの豆類。
ソラマメの季節、ビールとソラマメも良いですが、朝はソラマメとヨーグルトがアンチエイジングに良さそうです!
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