■マグネシウムは中高年喫煙男性の脳梗塞リスクを低減 ― 2008年04月20日
Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/04/01
高摂取群は低摂取群に比べ15%リスクが低いArch Intern Med誌2008年3月10日号に掲載されたスウェーデン国立環境医学研究所のSusanna C. Larsson氏らの研究報告によれば、マグネシウムの摂取は中-高年喫煙男性の脳梗塞リスクを低減するという。
マグネシウム、カルシウム、カリウムを高用量摂取し、ナトリウムの摂取量を低く抑えれば、血圧が下がり脳卒中リスクは減少すると考えられてきたが、明確な根拠が得られていなかった。
対象は、ベースラインで脳卒中歴がなかった2万6556人のフィンランド人男性喫煙者で、年齢は50~69歳、喫煙量は1日に5本以上とし、これらミネラルの摂取量を調べた。一般に、マグネシウム摂取量の多い男性は、BMIが高く、糖尿病または冠疾患歴を有する頻度が多かったが、運動量は多かった。さらに果物、野菜、シリアルの摂取量が多く、他のミネラルや葉酸、ビタミンCとE、食物繊維も多かった。アルコールと飽和脂肪の摂取量は少なかった。カルシウム、カリウム、ナトリウム高摂取群も同様の傾向を示した。
摂取量とリスクの関係に有意な影響を及ぼしていた心血管危険因子は年齢のみ。
慢性糖尿病モデルラットを使った研究では、マグネシウム投与が血糖値と血中脂質プロファイルを改善することが示されている。ヒトにおけるマグネシウムの作用機序を明確にする研究が今後必要だが、今回の結果は、喫煙男性においてはマグネシウム高摂取が脳梗塞の1次予防に有効であることを示唆した。▼原題:Magnesium、Calcium、Potassium、and Sodium Intakes and Risk of Stroke in Male Smokers
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_ 脳梗塞の名医がいる病院 - 2008/08/29 18:54
だからこそ、脳梗塞の名....
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