■障害者の方が描いた絵をプリントしたオリジナル商品等の販売を通して障害者を支援するサイト ― 2015年08月01日
障害者の方が描いた絵をプリントしたオリジナル商品等の販売を通して障害者を支援するサイト
自閉症の子供を持つ父が、その障害者である子供の15年間の子育てを通して得た沢山の気づき、学びや多くの出会いを通して、障害者を支援する事業を始めました。 此の事業が成功することを願って、ご紹介する次第です。
様々な障害と共に生きる人たちが自己表現をすることで得られる喜び・満足感・社会的認知・経済的対価については、それらを受け入れてくれる社会貢献活動への賛同者が必要です。 これら両者の間の架け橋となるための活動が主な事業内容となってます。
その主な事業内容は、下記の様なものです。これらの事業内容を通じて、「売上」の一部は使用料として作者に支払われる仕組みになっています。
- 障害者の方が描いた絵をプリントしたオリジナル商品の企画・販売
- 障害者の方が描いた絵のレンタル事業
- 障害者を支援する団体のコンサルティング事業
これらの事業を通じて社会にフィードバックすることで、それら障害者及びその保護者の方々に、小さくても貴重な満足感・充足感を届けることが出来るように、頑張って貰いたいと思っています。
皆様の温かいご支援を期待し、此の会社をご紹介しています。 宜しくお願い致します。
■「カロリーゼロ」表示に潜むワナ 人工甘味料が肥満の原因に ― 2015年02月04日
「カロリーゼロ」表示に潜むワナ 人工甘味料が肥満の原因に
巷に溢れる「カロリーゼロ」の商品。そんな「カロリーゼロ」アイテムのマイナスポイントが見つかったとか。 そのマイナスポイントとは?
■人工甘味料により肥満・糖尿病リスク増「カロリーゼロ」と謳われた商品には、大概の場合人工甘味料が使用されている。 ゼロだけでなく「ノンカロリー」と呼ばれるものも同様。 ”100ml(g)当り5kcal未満” ”糖分100g(ml)当り0.5g未満”という条件を満たせば、晴れて「カロリーゼロ」や「ノンカロリー」の表記が可能となる。
■人工甘味料のメリット・デメリット
2014年9月17日にイスラエルの研究チームが英科学誌『ネイチャー』の電子版に発表した内容に依れば、人工甘味料サッカリン等には腸内細菌のバランスを乱し、血糖値が下がり難い状態をつくる原因になり得るとのこと。それにより糖尿病だけでなく、肥満の原因にもなるという。
また、実際に人工甘味料を日常的に使っている人の方が、使用していない人に比べ、体重も重く血糖値も高いことが判明したとか。
それ以前にも、2011年9月『HealthDay』に掲載されたアメリカでの研究結果に依れば、“人工甘味料を使用した飲料を摂取することで、腎機能低下のリスクが増大することが判明した”という。
このように、現代病を引き起こす原因をつくることも、人工甘味料が危惧され始めているひとつの理由となっているようです。しかし、人工甘味料を用いることで、通常砂糖を使用するよりも摂取カロリーが抑えられていることは事実です。 体重を減らすことを考えると、消費カロリーを増やすか摂取カロリーを減らすか、いずれかの方法しかありませんので、運動をしない人にとっては摂取カロリーを減らすことがダイエット成功への近道です。
また、何でも極端に摂りすぎると、逆に身体に悪影響を及ぼすことがあるので、一概に人工甘味料が悪とも言い切れません。毎日摂るものは、積み重なって後々影響してきるので、自分の判断で選択が必要。 例えば、人工甘味料や砂糖の代わりに、天然の甘味を有する生ハチミツやアガペシロップ、メイプルシロップを用いるなど、いろいろと工夫してみてね。
■健康腸の首位は長野県、最下位は山形県 ― 2014年09月28日
健康腸の首位は長野県、最下位は山形県
腸の健康に関する調査の結果、若者ほど腸内環境が悪い!?
森永乳業が47都道府県の20歳―59歳の男女11,656人を対象に、直近の便や生活習慣について質問し、その回答を点数化してランキングを付けた調査結果に依れば、生活習慣の乱れやストレス等に依り腸内細菌のバランスが崩れる「腸内劣化」が最も疑われる県は「山形県」、最も腸内環境が良好な県は「長野県」だという結果となった。
腸が健康な上位県は、長野、茨城、神奈川、岐阜で、腸が不健康なワースト県は、山形、福島、石川、愛知だった。
長野県と山形県の違いを比較したところ、山形県は「野菜や果物を多く摂る」「食物繊維の多い食事を心がける」「運動・体操など体を動かす」といった設問で長野県より実行者が少なかった結果が出たもので、長野県は厚生労働省の野菜摂取量調査でも1位となっていることが背景にある。
1週間のお通じの回数の回答は、全体平均が5.4回で、「毎日排便がある」人は49.8%。 年代別にみると若い年代ほどその割合が下がり、特に20歳代女性はわずか26.4%と、50歳代女性と比べ19.9ポイントも低い。
トイレの所要時間も全体の平均が5分41秒。 年代別では、若い世代ほど時間が掛り、50歳代の平均5分16秒に対し、20歳代は平均6分25秒と、若い人ほど腸内環境が劣化し、便秘がちで排便にも苦労している様子が伺えたという。
▼関連情報 ・森永乳業>ニュースリリース (2014年度)>2014/6/18 > 「全国47都道府県11,656名 「腸内劣化」実態調査実施報告」
■突発性難聴、音楽聴かせ治療 愛知・生理研が発表 ― 2014年03月15日
突発性難聴、音楽聴かせ治療 愛知・生理研が発表
愛知県岡崎市の生理学研究所の岡本秀彦特任准教授(耳鼻科医、神経科学)らが1月29日付けの英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に発表したところに依れば、突発性難聴で片側の耳が聞こえ難くなった患者に音楽を聴かせることで機能回復を促し、症状を改善することに成功したという。
突発性難聴は、片側の耳で発症し、原因は不明。主にステロイドを点滴する治療が用いられるが、2~3割の人は回復しないという病気。
今回の研究は、中程度の症状でステロイド治療をしている発症直後の患者22人を対象に実施。治療を続けながら、正常な耳に耳栓をして聞こえない状態にする一方、難聴の耳に1日約6時間、ヘッドホンで適度な音量の音楽を聴かせた。音域が広く、長時間聴くのに苦にならないようクラシック音楽を選んで10日ほど続けて、聴力を調べると全員の難聴側の耳の聴力が一定以上は回復した。脳の反応を調べても効果がみてとれた。 難聴の耳に対応する脳部位が再活性化した可能性があるという。
岡本特任准教授らによると、片側の耳が聞こえ難くなると、そちら側から脳への信号が少なくなり、脳は正常な側の耳ばかりを使うようになるため、難聴の耳は使われにくくなり、さらに機能が低下する悪循環になるという。慢性化した人や重度の患者への効果は不明だが、安価で副作用がない治療法になる可能性があるという。
■天気が悪くなるとリウマチが痛むのには科学的な根拠があった - 京大 ― 2014年03月08日
天気が悪くなるとリウマチが痛むのには科学的な根拠があった - 京大
京大 医学研究科附属 ゲノム医学センターの寺尾知可史 特定助教、同・病院 リウマチセンターの橋本求 特定助教らの共同研究チームが、米国東部時間1月15日付けで米オンライン科学誌「PLoS ONE」に発表したところに依れば、同大学の医学部附属病院に通院しているリウマチ患者のデータベース「KURAMA(Kyoto University Rheumatoid Arthritis Management Alliance)コホート」と、気象庁がホームページにて公開している気象統計情報(気圧、気温、湿度)との相関を統計学的に解析し、同患者の関節の腫れや痛みの指標と、気象データの「気圧」との間に、負の相関が見られる(気圧が低いほど、関節の腫れや痛みの指標が悪化する)ことを見出したという。
関節リウマチは、関節に炎症が起こり腫れて痛む病気で、女性に多く、全人口の約1%が罹患し、日本全国でも70万人の患者がいるとされる(毎年1万5000人が新たに発病しているという)。進行すると関節が変形し使えなくなってしまうため、患者の日常生活に重大な支障を来してしまい、QOLが大きく下がってしまう病気である。
原因はまだ十分には解明されていないが、自分の体の一部にも関わらず、免疫系が関節を外敵と間違って攻撃してしまうことが原因とされている。但し、近年になり、腫瘍壊死因子「TNF-α(Tumor necrosis factor-α)」という炎症を引き起こす物質が関わっていることが同定されたことから、治療法が大きく進展し、TNF-αをターゲットとした治療薬(生物学的製剤)が既に利用され、治療成績が目覚ましく進歩してきている。
関節リウマチ患者の間では、昔から「天気が悪くなるとリウマチが悪化する」とか「リウマチの痛みが悪化することで、これから天気が悪くなるのが判る。」という実感があることは、よく知られていた。しかし、単なる個々人の実感だけなのか、統計学的に見た時に、気象との相関が事実として見られるのかは、これまでに研究されたことがなかった。
研究チームは、KURAMAコホートに登録されている関節リウマチ患者の臨床データと、気象庁の気象データとの相関を解析することにし、評価回数の多い患者を抜き出し、同一患者における関節症状の各要素と、気象における各要素との相関を調べた結果、以下の4点が判った。この結果は、リウマチ患者の実感ともよく合致するものだという。
- リウマチ患者の関節の腫れや痛みの指標と、気象データの内の「気圧」とは統計学的に負に相関する。
(気圧が低いほど、関節リウマチの腫れや痛みの指標が悪化する)。- 「湿度」も相関するが、「気圧」は「湿度」「気温」の影響を加味しても相関する。
「気温」との間には相関が見られなかったという。- リウマチの評価日から見て、3日前の「気圧」が最もよく相関する。
- 血液検査の炎症を表す数値との間には、相関が見られない。
■理研などの共同研究グループ 食物繊維の多い食事が大腸炎を抑制することを発見 ― 2013年12月06日
理研などの共同研究グループ 食物繊維の多い食事が大腸炎を抑制することを発見
http://www.qlifepro.com/news/20131124/reduce-the-high-fiber-diet-colitis.html
QLifePro > 医療ニュース > NEWS > 医療 2013/11/24
QLifePro > 医療ニュース > NEWS > 医療 2013/11/24
酪酸が制御性T細胞を増やす独立行政法人 理化学研究所が11月14日に発表したところに依れば、東京大学、慶應義塾大学先端生命科学研究所との共同研究によって、腸内細菌が作る酪酸が体内で免疫系に作用し、免疫細胞である制御性T細胞を増やす働きがあるという。
食物繊維の多い食事が酪酸を増加研究グループは、マウスに高繊維食を与えると制御性T細胞への分化誘導が起こることを発見した。
今後の治療法や発症メカニズム解明に期待
高繊維食を与えられたマウスは、低繊維食のマウスに比べ腸内細菌の活動が高まり、代謝産物である酪酸の生産量が多くなり、この酪酸が制御性T細胞への分化誘導に重要なFoxp3遺伝子の発現を高めていることから、食物繊維の多い食事を摂ると腸内細菌の活動が高まり酪酸が多く作られ、この酪酸が炎症抑制作用のある制御性T細胞を増やすと考えられる。
大腸炎を起こす処置をしたマウスに酪酸を与えたところ、制御性T細胞が増えて大腸炎が抑制されたという。クローン病や潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患の患者の腸内では、酪酸を作る腸内細菌が少ないことが知られている。今回の発見で、腸内細菌が作る酪酸には炎症性腸疾患の発症を防ぐ可能性があり、今後の新たな治療法の開発などが期待ができる。
▼理化学研究所 プレスリリース 2013.11.14
http://www.riken.jp/pr/press/2013/20131114_1/
■口唇ヘルペス、アルツハイマー病発症に関係 慈恵医大 ― 2013年11月20日
口唇ヘルペス、アルツハイマー病発症に関係 慈恵医大
慈恵医大の小林伸行助教と近藤一博教授らが、11月10から神戸市で始まった日本ウイルス学会で発表したところに依れば、疲れると現れる「口唇ヘルペス」の原因である単純ヘルペスウイルスが、アルツハイマー病発症に関わっているという。
単純ヘルペスウイルスは、感染すると脳から顔面につながる三叉神経に住み着く。50歳以上では感染率が7割を超す。普段は大人しいが、過労や過度なストレスで再活性化し、口の周りに水ぶくれをつくる。アルツハイマー病との関係が疑われていたが、はっきりしていなかった。
アルツハイマー病患者85人、前駆段階の軽度認知機能障害(健忘型)の34人、健常者28人の血液で、単純ヘルペスウイルスが再活性化すると上昇する特殊な検査値を測定した結果、患者と健常者では中央値が76~78と差はなかったが、軽度の人では86と高くなっていた。全員、水ぶくれなどの症状はなかった。軽度の認知機能障害が出始める少し前にウイルスが再活性化し、症状の進行に関わった可能性が考えられ、この指標を使えば、認知症状が目立たないごく初期の段階で診断ができる可能性がるという。
■トランス脂肪酸、米で全面禁止へ 健康への悪影響理由に ― 2013年11月17日
トランス脂肪酸、米で全面禁止へ 健康への悪影響理由に
米食品医薬品局(FDA)は11月7日、ファストフードやお菓子などに多く含まれ、摂り過ぎると動脈硬化などの原因になるとされるトランス脂肪酸の使用を全面的に禁止する方針を固め、今後60日間で国民から意見を募り、開始時期などを含めた規制の詳細を決めるという。
トランス脂肪酸は、植物油を加工して作るマーガリンや、お菓子や揚げ物油として使われるショートニングに多く含まれる。米国では2006年から、加工食品に含有量の表示を義務づけており、ニューヨーク市などの一部自治体では、独自に使用を規制していた。
FDAによると、米国人のトランス脂肪酸の摂取量は、03年の平均4.6g/日 から12年には日本人並みの1g/日 にまで減少。健康への悪影響が指摘されたことで、自主的に使用を避ける食品メーカーやファストフード店が増えたことなどが影響したとみられる。 ただ、一般家庭でよく食べられている冷凍ピザや電子レンジで調理するポップコーン、コーヒー用クリームなど含有する食品はまだ多く含まれている。
日本では、食品での含有量の表示義務や使用規制は特に無く、平均的な食生活を送っている日本人のトランス脂肪酸の摂取量は、健康上問題になるレベルではなく、現時点で規制強化の動きはない。1日に摂る総カロリーの1%未満にするよう求める世界保健機関などの勧告も満たしている。
≪関連記事≫:
米FDA、トランス脂肪酸の安全性否定へ転換―禁止に向かう公算
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304218104579184331810559094.html
ウォール・ストリート・ジャーナル > ライフ > ヘルス > 2013/11/08
■70歳代の体力、12年で5歳若返る 文科省調査 ― 2013年11月01日
70歳代の体力、12年で5歳若返る 文科省調査
文部科学省が10月13日に発表したところに依れば、2012年5~10月に、全国の6~79歳の約74,000人を対象に実施し「体力・運動能力調査」において、高齢者の体力の向上ぶりが分かった。要因は、健康への意識が高まり、スポーツクラブなどで定期的に運動する人が増えた為とみられる。
65歳以上は、調査を始めた1998年度以降、「握力」「上体起こし」「6分間歩行の距離」など殆どの項目で、記録が伸びていて、なかでも70~74歳、75~79歳は、男女とも全6項目の得点合計で過去最高を更新し、70~74歳は2000年の65~69歳、75~79歳も2000年の70~74歳の水準に並んだ。65~69歳の男性の得点合計も過去最高だった。
例えば、70~74歳女性の「開眼片足立ち」は2000年の55秒0→70秒8へと16秒近くも伸び、2000年の65~69歳の72.0秒に迫った。
高齢者層は、フィットネスジムや草野球、ママさんバレーチームなどを含む「スポーツクラブ」への所属率が高く、女性では65歳以上、男性も75歳以上で40%を上回った。最も所属率が低い30代女性の2倍だ。
スポーツクラブに所属している人の1週間の運動頻度をみると、「殆ど毎日する」という人の割合が25~59歳は20%前後だったのに対し、65歳以上では30%を超えていたが、一方、20~64歳の年代のうち、35~39歳は男女とも得点合計が右肩下りだ。仕事や子育てに忙しく、運動する時間が取り難い影響と指摘されている。座った姿勢から上体を前に曲げ、柔軟性を測る「長座体前屈」は、この年代層の大半で低下傾向を示した。
小中高校生(11、13、16歳)の運動能力は、ここ15年間で小学生男子の「立ち幅跳び」を除くすべての項目で横ばい、または向上傾向が見られる。しかし、1985年頃に比べると、中高生男子の「50メートル走」などを除き、依然として低水準だという。
■抗生物質の多用で、薬物耐性菌の数・死亡者数が増加 ― 2013年10月17日
抗生物質の多用で、薬物耐性菌の数・死亡者数が増加
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324481004579080304013994872.html?mod=WSJJP_Health_Latest_News
ウォール・ストリート・ジャーナル > ライフ > ヘルス > 2013/09/17
ウォール・ストリート・ジャーナル > ライフ > ヘルス > 2013/09/17
米政府が9月16日の報告書で発表したところに依れば、米国で毎年200万人以上が抗生物質に耐性を持った菌による感染症に罹り、そのうち少なくとも2万3000人が死亡しているという。この報告書は悪化する公共衛生問題に積極的な対策を打ち出すよう求めている。
これ以外に年間約25万人がクロストリジウム・ディフィシレという細菌に感染し、このうち1万4000人が死亡しており、米疾病対策センター(CDC)は、細菌の脅威や抗菌剤に耐性を持った細菌の被害者数の概要を、初めて報告書で明らかにした。こうした耐性菌が大半の感染症を引き起こしている。
公共衛生の専門家は、通常は無害な内臓の細菌から結核まで、それらを殺傷する目的の抗菌剤に対してダーウィンが自然淘汰と呼んだ適者生存の闘いに勝ち残る細菌の数が増加していることに警鐘を鳴らしている。 淋病のほか、医療施設での感染拡大が認められた「スーパーバグ(超強力な細菌)」など一部の細菌は、それを殺傷する抗菌剤のほぼ全てに耐性を持っている。
この報告書は、過剰投与などを含め、抗菌剤への耐性が高まった理由を単刀直入に「ヒトにおける抗菌剤の使用の最大半分、動物における使用の大半がそれぞれ不必要・不適切で、万人の安全を危うくしている」と指摘している。
細菌は抗菌剤による殺傷をかわし迅速に進化している。抗菌剤の多用はさらに薬物耐性を持つ細菌が増えることにつながる。そうした細菌は不潔な手や医療器具を通じて、或いは空気中で運ばれ、病院内や地域社会で容易に蔓延する。報告書の推定では、(そうした耐性菌の感染)治療には余剰な直接医療費として年200億ドルの費用が掛かる。
CDCは、抗菌剤の一層思慮深い使用、耐性菌の追跡調査の改善、新薬の開発、耐性菌を迅速に検出する新たな検査を求めている。
報告書に依れば、米国でヒトより動物に投与される抗菌剤が増えており、ヒトが食物から薬物耐性菌に感染する可能性がある。成長を促す目的での食料生産動物への抗菌剤投与は「段階的に廃止」されるべきだという。
CDCは脅威の度合いに基づき、18の薬物耐性菌・真菌をランク付けした。3菌は「緊急」にランクされ、治療選択肢がほとんどなく広範囲にまん延する恐れがあることを意味する。この中には生命を脅かすクロストリジウム・ディフィシレが含まれ、抗生物質を最近投与され医学的処置を受けた人のほとんどがこの菌に感染する。同菌による死亡者数は2000~07年に5倍以上増加している。
▼原題:Antibiotics Losing Battle Against Bugs: Report
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