■常在菌と付き合う1/腸内に400種類100兆個以上 ― 2010年03月17日
常在菌と付き合う/腸内に400種類100兆個以上
人の顔、口、気道、胃、腸、尿路など、体のいたるところに細菌が棲み着いており、「常在菌」といわれる。 その中で腸には最も多くおり、400種類以上・100兆個以上とされ、大便の重量の1割は、腸内細菌の死骸と言われる。
杏林大医学部感染症学教授の神谷茂さんによれば、腸内にはバクテロイデス、ユウバクテリム、ラクトバシラスなど、さまざまな細菌が存在し、これらの多くは食物の残りカスを分解するなど腸内環境を整える働きがあり、人間に悪さをしない菌「善玉菌」が全体の8割ほどを占めるとされ、 残りは「悪玉菌」だ。大腸菌やウエルシュ菌などは、たんぱく質を分解して発がん物質を放出するとされるが、ほかの腸内細菌群が、この発がん物質を分解・無毒化している。
神谷さんによれば、大腸菌は単なる『悪玉菌』では無く、これらの悪玉菌も、
――などの良い働きをするが、悪玉菌が増えすぎて腸内細菌のバランスが崩れると体調不良につながる。
- 人間に必要なビタミンBなどを作る
- 腸に集まる免疫細胞を刺激して、細菌などの侵入を防ぐ免疫機能を高める
悪玉菌の増殖の原因は、
――ということなので、生活習慣を見直そう。
- 高たんぱく、高脂肪の食事を取り過ぎる
- 不規則な生活でストレスが多い
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