■「エコナ」出荷停止 発がん物質に変わる恐れある成分 ― 2009年10月03日

花王は9月16日、「体に脂肪がつきにくい」という特定保健用食品の食用油「エコナ クッキングオイル」について、体内で発がん性物質になる恐れがある成分が含まれていることが判ったとして、エコナ関連商品(12種類59品目)の出荷を停止すると発表した。花王によると、問題の成分は「グリシドール脂肪酸エステル」で、体内で分解されると、発がん性物質のグリシドールになる可能性があるという。同成分は意図して製品に配合されたものではなく、油のにおいを除くために加熱する工程で、副産物としてできたという。
ドイツの研究機関が今年3月、加工した植物油を原料に使った粉ミルクに、MCPDエステルと呼ばれる発がん性物質が含まれていると報告。花王もエコナの原料に加工した植物油を使っていることから、6月に成分を分析した結果、MCPDエステルは検出されなかったが、「グリシドール脂肪酸エステル」が見つかったというもの。
問い合わせ先は、エコナ消費者相談室(電話0120-501-243)
厚生労働省によると、グリシドール脂肪酸エステルが分解されてグリシドールになるかどうか、分解されたとしても体内に吸収されるかどうかは分かっていないという。エコナシリーズのマヨネーズが特保に申請された際、一部の実験で感度を高めた特殊なラットにがんが発生したことで、食品安全委員会にジアシルグリセロールを含む食品の安全性を評価するよう要請し、食品安全委が安全性を調べている。
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