■薬剤耐性示す細菌の遺伝子、南アジアから世界に拡散の恐れ ― 2010年08月29日
AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2010/08/11
インドを中心とする南アジアで、形成外科手術や美容整形術を受けた人が、薬剤耐性の高い細菌に感染する例が増えているという。8月11日の英医学専門誌「The Lancet」に掲載されたカーディフ大学とインド・マドラス大学(Madras University)による研究において、異なる種の細菌を行き来できるNDM-1(New Delhi metallo-beta-lactamase-1)という遺伝子を持つ細菌の感染例が報告された。
インドで疑わしい症状を示した入院患者を調査したところ、インド南部のChennaiで44人(検査した患者の1.5%)、北部のHaryanaで26人(同8%)の感染者が見つかった。さらにバングラデシュとパキスタンに加え、英国でも37人が感染していることが分かった。英国の感染者の一部は、最近、インドあるいはパキスタンで美容整形手術を受けていたという。異なる種の細菌を行き来できるNDM-1(New Delhi metallo-beta-lactamase-1)という遺伝子は、英カーディフ大学(Cardiff University)のTimothy Walsh氏が、2009年に、肺炎桿菌(クレブシエラ菌)と大腸菌の2種類の細菌を行き来できることを初めて特定したもので、保菌者はインドの病院で手術を受けたスウェーデン人だった。
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