■コエンザイムQ10の摂取が慢性疲労症候群を改善させる - カネカなどが確認 ― 2013年08月06日


カネカが7月18日に発表したところに依れば、還元型コエンザイムQ10(還元型CoQ10)に、原因不明の疲労や倦怠感等の症状が長期に続く慢性疲労症候群患者に対して症状の改善効果があることを確認したという。この成果は、同社ならびに大阪市立大学医学研究科の渡辺恭良 特任教授(理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター センター長兼務)らによるもので、詳細は6月7日~8日に開催された「第9回日本疲労学会総会」で発表された。
今回の試験は、還元型CoQ10のカプセルと外見上見分けのつかないプラセボ(偽薬)カプセルを用いて、医師ならびに患者にはどちらのカプセルを摂取しているのかわからないダブルブラインド試験として実施された。
対象者は慢性疲労症候群患者31名(還元型CoQ10群17名、プラセボ群14名)で、還元型CoQ10還元型(150mg/日)を3カ月間投与し、投与前と投与終了時の変化を疲労・睡眠・うつ症状に関する自覚的症状の得点・酸化ストレス・抗酸化力、計算課題により評価した。
この結果、還元型CoQ10の血中濃度は有意に増加し、単純計算課題の回答数・正答数の有意な上昇(作業効率の改善)、中途覚醒回数の有意な減少(睡眠の改善)が認められたほか、指先の心拍変動を測定する加速度脈波による評価においても自律神経機能の低下の抑制が認められたという。研究者らは、今回の試験結果から還元型CoQ10による慢性疲労症候群の改善効果が確かなものであるとコメントしている。
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