■「大豆・野菜たっぷり」で認知症予防 九州大など報告 ― 2013年07月04日
「大豆・野菜たっぷり」で認知症予防 九州大など報告
九州大の清原裕教授(環境医学)らの研究チームが、福岡県久山町に住む60~70代の約千人を15年間ほど追跡したデータを分析し、認知症のリスクとの関係が指摘される飽和脂肪酸やカリウムといった七つの栄養素を手がかりに、認知症の予防に役立つ食パターンを探った結果、一定の摂取カロリーの中で、大豆や大豆製品、野菜、海藻、牛乳や乳製品を多めに、相対的にご飯が少なめの組合わせが効果的と判ったと云う。このパターンの度合いが最も高い人たちは、最も低い人たちに比べ、認知症になるリスクが3割程度低かったというもので、米国の臨床栄養学雑誌で報告した。
海外では、これまでオリーブ油や野菜などを多く摂る「地中海食」が認知症の予防に良いという報告があった。但し、オリーブ油の多いメニューは日本人の中高年には不向きなどとも言われていた中で、効果的で、日本人に合った食パターンが判明したのは初めてとのこと。
これまでの調査では、糖尿病があると認知症に掛かり易くなることも判っていて、今回の食パターンは糖尿病ではない人にはより効果的で、同様に比べたところリスクは半減していた。
研究者に依れば、ご飯が控えめなのは、必要な栄養素を他の食品で確保することが大切で、ご飯自体が悪いわけではないと云う。
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