■早期大腸がんを尿検査で発見 従来の方法より高感度 ― 2010年12月11日
早期大腸がんを尿検査で発見 従来の方法より高感度
東京都臨床医学総合研究所の川喜田正夫博士らのグループとバイオベンチャーのトランスジェニック(本社・熊本市)が、尿に含まれる化合物「ジアセチルスペルミン」の量を抗体検査で調べる尿検査にてがんを見つける方法を開発したという。既に特許を取得し、国内のメーカーと共同でがん検診用キットを開発しているという。血中のたんぱく質を測る従来の検査に比べて感度が高く、早期の大腸がんで6割以上の高率で見分けることができ、体への負担もないという。 研究グループは、マウスの免疫細胞からこの化合物を特異的にとらえる抗体を作り出すことに成功。この抗体を使って尿にある化合物の量を調べ、早期がんでも見分けられることをがん患者で確かめた。
従来の大腸がん検査は、便の中に血が混じっていないか、血液中のたんぱく質「CEA」の量を調べ、さらに内視鏡で確認するが、がんが進行していないと見分け難く、早期がんを見分けるのが難しかった。この検査方法は乳がんなどにも使え、今後、他のがん検査に使えるか、治療後の経過観察や再発の有無などを確かめる検査にも使えかを調べるという。
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