■生活習慣の改善により癌リスクを大幅に軽減可能 ― 2009年06月28日
生活習慣の改善により癌リスクを大幅に軽減可能
米国癌研究協会(AICR)は世界癌研究基金(WCRF)と共に、7,000件を超える癌研究についてレビューした報告書「食品、栄養、身体活動と癌予防:グローバルな視点(Food,Nutrition,Physical Activity,and the Prevention of Cancer)」を発表している。
米国癌研究協会(AICR)のKaren Collins氏は「食事、体重、運動の三つを改善することにより癌の約1/3を防ぐことができ、さらに禁煙を追加すれば現在の癌の半分以上を予防することが可能だ」と述べている。同報告書は、以下のように助言している:
この勧告は「全か無か」というものではなく、例えば、健康的な体重には程遠くても、少しでもそれに近づけることに価値があることを理解することだ。また、それぞれの面での改善が他の面の改善を促すことにもなる。
- 体重:(BMI、肥満指数)を21~23に維持し、成人後の体重増加を避ける。BMIは24.9までが正常とされるが、癌予防のためには正常範囲内の最低値がよい。
- 運動:早足で歩くなどの適度な運動(moderate exercise)を30分/日以上行う。理想は、60分/日の適度な運動、又は30分/日の激しい運動(vigorous exercise)をするのが望ましい。また、TVを見るなどの座りがちな行動を制限する。
- 食事:果物、野菜、全粒穀類などの植物性の食品を主に摂取し、糖分の多い食品、加工食品、ファストフードをなるべく避けるほか、赤身肉の摂取を約510g/週以内に抑える。塩分は2.4g/日以内、アルコールは女性で1杯/日、男性で2杯/日に抑える。
- サプリメント(栄養補助食品):癌予防に有効な栄養素は、食物から摂取するべきであり、サプリメントの利用は勧めない。
▼原文: Want to Stop Cancer? You Can, Experts Say
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