・小腸守る免疫 仕組みを解明…阪大グループ ― 2006年10月11日
2006/10/11
小腸守る免疫 仕組みを解明…阪大グループ
大阪大の審良(あきら)静男教授らのグループが、10日の米科学誌ネイチャー・イムノロジー電子版に発表したところによれば、小腸から組織内に侵入しようとする細菌を免疫系が見つけて攻撃する仕組みをマウスの実験で突き止めたという。腸内には様々な常在菌や病原菌がいる。小腸は食物を分解して栄養分を腸壁の粘膜から吸収しており、何を手がかりに粘膜から入り込む病原菌を見分けるのかは謎だったが、審良教授らは、細菌が持つべん毛のたんぱく質をとらえるセンサー「TLR5」に着目。
病原菌は小腸の上皮を突き破る際にべん毛を使っており、樹状細胞が細菌の侵入を監視しているらしく、ビフィズス菌などの「善玉菌」にもべん毛はあるが、通常は腸内だけで活動、組織に侵入することはないため、このセンサーが働かないという。
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