・内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム) ぽっこりおなか、ご用心 ― 2006年05月22日
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/05/22
厚生労働省は、初の全国調査で、40~74歳の男性の1/2、女性の1・5が「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」とその予備軍だったと発表した。
メタボリックシンドロームは、内臓に脂肪がたまり、高血圧や高血糖、高脂血症などの症状が一度に複数出ることを指す、新しい病気の概念だ。「おなかがぽっこり出ていて、健康診断の数値のいくつかが正常値より少し高め」という人が該当する。その国内の診断基準は、日本内科学会など8学会が昨年4月に定めた診断基準は、下記のようになる。▼メタボリックシンドローム診断基準:
①に加え、②が二つ以上該当する場合で、②が1つが該当する場合は予備軍①ウェスト 男性 85cm以上、女性 90cm以上
②血圧 最高血圧 130以上 又は 最低血圧 85以上
血糖値 空腹時に 110mg/dl 以上
脂質 中性脂肪 150mg/dl 以上、又は HDLコレステロール 40mg/dl 未満
・前立腺癌を予測するツール ― 2006年04月27日
医学誌「Journal of theNational Cancer Institute」4月18日号によれば、米テキサス大学保健科学センター泌尿器科教授のIan M. Thompson博士らが、前立腺特異抗原(PSA)の検査結果より正確に前立腺癌の発症リスクが予測できるという「リスク計算ツール」を開発したという。このツールは、PSA値のほか、年齢、人種、家族歴、過去の生検所見、直腸指診(DRE)所見からリスクを評価するもので、オンラインで利用できる。
▼前立腺癌リスク計算ツール(英文) (※日本人の場合は、人種の項目で「Others」を選択)
:http://www.compass.fhcrc.org/edrnnci/bin/calculator/main.asp
・大腸がん:年1回は便潜血検査を 精密検査は内視鏡で ― 2006年03月13日
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/03/13
厚生労働省の検討会(座長・垣添忠生国立がんセンター総長)が、大腸がん検診は大腸がんの死者を減らす効果があり、市町村などには、50歳以上の人に1回/年の受診を積極的に勧めるよう提言した。便潜血検査による大腸がん検診は、国内外のデータで有効性が示されている。この検査により「要精密検査」と判定された場合は、お尻からカメラを入れ、大腸全体を見る「全大腸内視鏡検査」を勧めている。
☆大腸がん検診に関する報告書の骨子☆
- ◎1次検査は便潜血検査で、2日にわたって便を採る
- ◎検診対象年齢は40歳以上、受診間隔は年1回
- ◎積極的に受診を勧めるのは50歳以上
- ◎精密検査は全大腸内視鏡検査がよい
- ◎エックス線だけによる精密検査や、精密検査として便潜血検査を繰り返すのは勧められない
- ◎内視鏡検査をする医師の育成システムの構築が望ましい
・PET検診、がんの85%見落とし…がんセンター調査 ― 2006年03月03日
Yomiuri-Online・・ 医療と介護・ 医療ニュース 2006/03/03
PET検診は「全身の小さながんが一度に発見できる、がん検診の切り札」と期待され、急速に広がっているが、国立がんセンター(東京)の内部調査で、画像検査PET(陽電子放射断層撮影)によるがん検診では85%が見落とされていたことで、効果に疑問符がついた形だという。早期がんにおいてPETでは、他の検査に比べ検出率が低かったことによるが、国立がんセンターの超音波、CTなどを併用した検診では、がん発見率は一般の医療機関に比べ高いため、相対的にPETでの発見率が低下した可能性があるという。
・運転免許更新時 認知症を検査 ― 2006年02月02日
Yomiuri-Online・・ 医療と介護・ 医療ニュース 2006/02/02
警察庁は、高齢者による深刻な交通事故が目立つことを受け、運転免許証を更新する際、高齢者の認知症の有無や認知機能の低下を判定する「簡易検査」を義務付ける方針を明らかにした。簡易検査は、日付や自分のいる場所など、認識能力や記憶力を確認する程度の内容になる見込み。「認知症の疑い」が判断された時は、専門医の診断に移行する。
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