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■カネカ、還元型コエンザイムQ10による老化遅延などの作用メカニズムを解明2014年01月08日

カネカ、還元型コエンザイムQ10による老化遅延などの作用メカニズムを解明
  http://news.mynavi.jp/news/2013/12/25/138/index.html
     マイナビニュース > テクノロジー > 医療/バイオ 2013/12/25 
 カネカが12月25日に発表したところに依れば、還元型コエンザイムQ10(還元型CoQ10)の摂取によって生じる老化遅延および加齢性難聴の進行抑制効果における作用メカニズムを解明したという。
 この研究成果は、信州大学大学院医学系研究科疾患予防医科学系加齢生物学講座の樋口京一 教授らとの共同によるもので、詳細はレドックスバイオロジー分野の国際学術雑誌「Antioxidants & Redox Signaling」の電子版(Fast Track)12月14日版に掲載された。

 研究グループのこれまでの研究から、還元型CoQ10 を老化促進モデルマウス(SAMP1)に、幼若期から継続摂取させると老化が遅延すること、ならびに幼若、成熟、高齢期(1・7・13月齢)の其々の時期からSAMP1マウスに還元型CoQ10を混合した飼料を摂取させると、マウスの聴力が、還元型CoQ10非摂取マウスでは全例が7月齢時に高音域障害を、13月齢時に中低音域障害を発現し、19月齢時にはほぼ完全に聴力を失ったのに対し、還元型CoQ10摂取マウスでは、いずれの時期からの摂取においてもその障害が低減されることを報告していた。

 今回の研究は、上記の効果のメカニズム解明を目指したもので、詳細な調査の結果、SAMP1マウスにおいて加齢に伴い長寿遺伝子と云われるサーチュイン遺伝子(Sirt1、Sirt3)の発現が低下し、ミトコンドリア量の減少及びその機能の活性低下がみられたのに対して、還元型CoQ10の摂取がそれらを抑制することが判明したという。

 これまでの研究から、Sirt3がマウスの加齢性難聴発症抑制の機構に必須であることや、ミトコンドリア機能の低下が老化や生活習慣病に繋がることが示唆されており、今回の結果と合わせることで、還元型CoQ10がサーチュイン遺伝子の発現を介してミトコンドリアの量を増やすと共にその機能を活性化することで、老化遅延および加齢性難聴の進行抑制効果を示していることが示唆された。また、適度な運動やカロリー制限がサーチュイン遺伝子の発現を高め、老化や生活習慣病の進行を抑制することも知られていることから、還元型CoQ10でも同様のメカニズムで老化や生活習慣病の進行を抑制する可能性が示唆されたとしている。

(株)カネカ > ニュースリリース 2013.12.26
  還元型コエンザイムQ10による老化遅延および加齢性難聴進行抑制効果の作用メカニズムについて

■果物を食べて動脈瘤リスクを下げる2013年10月29日

果物を食べて動脈瘤リスクを下げる
  http://news.e-expo.net/world/2013/09/post-102.html
     健康美容EXPO > 健康美容EXPOニュース > 海外ニュース:TOP > 研究発表 > 2013/09/03
 スウェーデン、カロリンスカ環境医学研究所(ストックホルム)栄養疫学部門博士課程のOtto Stackelberg氏らが、「Circulation」8月20日号に発表したところに依れば、果物を多く食べると、腹部大動脈瘤リスクが低減する可能性があるという。

 Stackelberg氏らは、スウェーデンの46~84歳の8万人超のデータを分析。13年間の追跡期間中、1,086例に腹部大動脈瘤が認められ、うち222例が破裂した。果物(ジュースは含まない)を1日2人前以上食べていた被験者では、1日1人前未満しか食べていなかった被験者に比べて、同疾患のリスクが25%、破裂リスクが43%低かった。果物を1日2人前食べていた被験者ではまったく食べていなかった被験者に比べて同疾患のリスクが31%、破裂リスクが39%低かったという。

 研究者らは、果物に含まれる高レベルの抗酸化物質によって炎症が減少し、腹部大動脈瘤を予防する可能性があるとみているが、抗酸化物質を豊富に含む野菜を大量に食べても、腹部大動脈リスクは低減しなかったのは、「野菜には果物に含まれる一部の抗酸化物質が含まれていないためだが、野菜が健康にとって重要なことに変わりはなく、果物や野菜の摂取が、心血管疾患・2型糖尿病・高血圧・がんのリスクを低減する可能性を示した研究もある。
 今回の研究は、果物を多く食べると動脈瘤リスクが低減することを示したが、因果関係を立証するものではない。(HealthDay News 8月19日)

▼原題は、「Fruit-Rich Diet Might Lower Aneurysm Risk

■「レスベラトロール食品」規格基準の公示/財団法人日本健康・栄養食品協会2013年10月07日

「レスベラトロール食品」規格基準の公示/財団法人日本健康・栄養食品協会
  http://news.e-expo.net/news/2013/07/post-100.html
     健康美容EXPO > 健康美容EXPOニュース > その他 > 2013/07/03
 老化防止に効くということで、注目を集める「レスベラトロール食品」の、日本における基準が決められたとのこと。
 団法人日本健康・栄養食品協会は、2013年7月3日(水)付で「レスベラトロール食品」規格基準を公示した。

 同日から認定健康食品(JHFA)マークの表示許可申請の受付を開始し、認定健康食品(JHFA)マークに係る規格基準はこれで64食品群になる。

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■名称の種類:レスベラトロール含有食品

≪製品規格≫:
■含有量
     ブドウ、リンゴンベリー、又はメリンジョ由来のレスベラトロール(レスベラトロール含有食品)
     各由来レスベラトロールの試験方法により定量する時、表示以上
     ゼラチン等の被包材比率:全重量の50%未満
■安全・衛生基準
  • イタドリ由来のレスベラトロール(エモジン)を検出しない
  • 残留溶媒          エタノール以外不検出
  • 水分(乾燥減量)固形状の製品に限る   8%以下
  • 有害汚染物質等
      ヒ素(As)          2ppm以下
      重金属(Pbとして)     20ppm以下
  • 一般細菌数         3×103個/g以下
  • 大腸菌群          陰性
  • 水分(乾燥減量)      8%以下
  • その他 崩壊性       2液を用いて60分以内
■1日摂取目安量
     ブドウ由来の総レスベラトロール類、リンゴンベリー由来のレスベラトロール 又はメリンジョ由来の総レスベラトロール類として 2~100㎎
     レスベラトロールは、さまざまな植物等に含まれているポリフェノールである。また、スチルベン骨格を有するのでスチルベン誘導体の一種でもある。メタノール、エタノール、アセトンなどの有機溶媒に可溶で水に難溶である。
     ここで云うレスベラトールとは、ブドウ、リンゴンベリー、メリンジョなどに含まれるトランス‐レスベラトロールおよびその二量体等の重合体、もしくはそれらの配糖体を含むスチルベノイドポリフェノールの総称とした。
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▼「レスベラトロール食品」規格基準の「概要

■生野菜+適度な運動=気管支ぜんそく緩和?2013年09月27日

生野菜+適度な運動=気管支ぜんそく緩和?
  http://apital.asahi.com/article/news/2013081600001.html
     朝日新聞 > apital > ニュース > 2013/08/16
 国立国際医療研究センター呼吸器内科の飯倉元保医師らが、2009年の1年間に同センターへ通院した気管支ぜんそくの患者437人(平均64歳)を調査した結果、適度な運動と生野菜を食べる習慣のある人は「症状が軽い」との調査結果を纏め、米科学誌プロスワン電子版に発表した。

 調査は、発作の頻度や自分でぜんそくをコントロールできているかなどの評価と、喫煙や運動、食事などの生活習慣について尋ねたもので、症状が軽い患者が多かったのは、65歳未満で、週に生野菜を片手に5杯盛る量以上を食べ、週に1時間以上の歩行運動をしていたケースだったという。
 医師らは、野菜の栄養成分や運動による筋力の維持が、何らかの効果を与えている可能性があると分析している。

■「トマトを超える」真っ赤なニンジン 機能性野菜ブーム2013年09月08日

「トマトを超える」真っ赤なニンジン 機能性野菜ブーム
  http://apital.asahi.com/article/news/2013073000001.html
     朝日新聞 > apital > ニュース > 2013/07/29
ニンジン「京くれない」 ミニトマト「オレンジ千果」  真っ赤なニンジン「京くれない」はリコピンがトマトの2倍、オレンジ色のミニトマト「オレンジ千果(ちか)」はカロテンがニンジン並みというような、単なる変わり種では無く元来の栄養分もきちんと持っている「機能性野菜」をタキイ種苗(京都市)が発売した。

 国民の生活習慣病が増える一方、野菜を摂る量が少ないことが指摘されており、種苗各社は食べ易く栄養価が高かい機能性野菜の開発に力を入れ始めている。

 「タキイ種苗」は、苦味が少なく甘みが強い「こどもピーマン」など12品種を扱っている。「サカタのタネ」も、リコピンが従来の2倍あるミニトマト「アイコ」や、ビタミンCがピーマンの2倍強のパプリカ「セニョリータ」を販売している。
 発売された「京くれない」の一般向け希望小売価格は、税込み735円(350粒)。「オレンジ千果」は、同577円(18粒)。

■森下仁丹、ザクロエキスが持つ抗糖化/長寿遺伝子活性化作用成分を同定2013年08月22日

森下仁丹、ザクロエキスが持つ抗糖化/長寿遺伝子活性化作用成分を同定
  http://news.mynavi.jp/news/2013/07/03/079/index.html
     マイナビニュース > 開発・SE > サイエンス 2013/07/03 
 森下仁丹が7月3日に発表したところに依れば、同社と岡山大学の伊東秀之 准教授、九州大学の片倉喜範 准教授らによって、独自の機能性食品素材である「ザクロエキス」が有する「抗糖化作用」や「長寿遺伝子活性化作用」に関する研究において、それぞれの作用を示す成分を新たに同定・発見し、詳細を「第13回 日本抗加齢医学会総会」にて発表した。

 今回の研究は、岡山大学との共同研究から、ザクロ果汁から糖分を除去し、ポリフェノール成分を濃縮して作製したザクロエキスにおいて、タンパク質とブドウ糖による糖化反応の結果作られる最終糖化産物(AGEs)の生成を強力に抑制することを確認。この活性成分の調査を行ったところ、ザクロ特有のポリフェノール成分(プニカリン、プニカラジン)に加え、エラジタンニンという種類のポリフェノールがいくつも連なった成分(ポメグラニインA、ポメグラニインB)の抗糖化活性も強いことを発見したという。
 一方、九州大学との長寿遺伝子活性化作用に関連した研究では、ザクロエキスやその含有成分をヒトの腸管を模した細胞に作用させたとき、細胞中の長寿遺伝子(SIRT1)がどのように変化するかの調査を実施した結果、ザクロエキスに含まれるプニカリン、プニカラジンが、SIRT1遺伝子の増強効果を示すことを確認したほか、これらの成分を作用させた細胞中のSIRT1遺伝子の量が増えていること、その活性の強さが長寿遺伝子活性化成分として知られるレスベラトロールと同等以上であることを確認したという。

■トマトソースパワー リコピンによる前立腺がんのリスク低減の仕組みが明らかに2013年07月18日

トマトソースパワー リコピンによる前立腺がんのリスク低減の仕組みが明らかに
  http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324449604578538603346294748.html
     ウォール・ストリート・ジャーナル > ライフ > ヘルス > 2013/06/11
 ガン予防研究誌「Cancer Prevention Research」に発表された研究に依れば、健康な前立腺細胞の中の抗がん作用の強化にリコピンが役立つ複数のメカニズムを特定したという。

 リコピンとは、トマトの中に含まれる色素カロチノイドで、リコピンを沢山食べることは前立腺がんのリスク低減と関係があることは知られていたが、それは主に、前立腺がん細胞を使ったものだった。
 シカゴで実施されたこの新たな研究では、健康な被験者の前立腺細胞を使用したもので、細胞はリコピンを含む溶液若しくはプラセボ(偽薬)で48時間処理された後、プロテイン水準の変化について分析した。
 使用されたリコピンの濃度は、1日約30mg、つまり、7.1オンスのトマトソースの缶相当を消費する男性の血液レベルに匹敵する。
 プラセボと比較すると、リコピンは人の前立腺細胞に複数の抗がん及び酸化防止効果をもたらした。複数の細胞たんぱく質が、腫瘍肥大の抑制や炎症の低下、がん細胞の増殖に著しい変化を示した。リコピンで処理した細胞では発がん性化合物の有毒作用から細胞を保護する酵素の水準が上昇した。但し、リコピンの抗がん効果がカロチノイドのためなのか、リコピンの代謝作用による分子の副作用なのかは分かっていないという。

▼原題:Effects of lycopene on protein expression in human primary prostatic epithelial cells

■サプリメーカーが語りたがらない10の事実2013年06月26日

サプリメーカーが語りたがらない10の事実
  http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324082304578463592291432044.html
     ウォール・ストリート・ジャーナル > ライフ > ヘルス > 2013/05/05
1. 「選択肢の多さで消費者を圧倒する」
     米国食品医薬品局(FDA)は、サプリメントを、ビタミン・ミネラル・ハーブまたは植物性薬品・アミノ酸・酵素・臓器組織・腺エキス・代謝産物などの「サプリメント成分」を含む摂取可能な製品と幅広く定義しており、市場には異なる1,000のブランド名で54,000種以上もの栄養補助食品が売られていて、この業界は、今も成長していている。
     米会計検査院(GAO)が2013.04月公表した報告書に依れば、2009年に250億ドル(約2.47兆円)だった売上高が、2011年には300億ドル以上にまで伸びている。
2. 「サプリは薬剤と違ってFDAの認可なしに販売できる」
     FDAは「サプリメント」も規制しているが、「処方薬や市販薬」とは、基準が異なる。「処方薬や市販薬」の製造元は新製品が市場に出る前に、その安全性と有効性を証明しなければならないが、栄養補助食品の製造元は、1994の栄養補助食品健康教育法が成立する前に米国で販売されていた栄養補助食品に含まれる成分を使用している限りは、という条件が付くが、製品の製造や販売前にFDAの認可を必要とされない。その法案が成立する以前には販売されていなかった「新たなサプリメント成分」を使う製造元は、その製品の販売前にFDAに通知し(認可を受ける必要はない)、その成分が製造元が行った評価で「合理的に安全と見込まれた」ということを示す資料を提出するだけでよい。

     FDAは市場に出た後のサプリメントを監督し、政府は特定のサプリメントの使用と関連性がある心臓発作や脳卒中といった深刻な有害事象の全てを報告することを製造元に義務付けている。消費者はFDAのWebサイトで、規則違反があった製造元へ送られた警告書の検索は出来るが、有害事象の報告を検索できるデータベースは無い。
3. 「ラベルでサプリを判断するのは難しい」
     サプリの成分は、その梱包容器に重量が大きい順に列挙されることが連邦法で義務付けられている。しかし、競争上の理由で、FDAは製造元がラベルの「成分表示」の欄に「独自のブレンド」の成分の正確な分量を記載することを義務付けていない。独立系の健康栄養剤検査機関、コンシューマーラボ・ドット・コムの社長、トッド・クーパーマン博士に依れば、製造元は「ブレンド」や「調合法」といった言葉を使い高価な成分の正確な分量を誤魔化すこともできると云う。ラベルを読む時は、必要な成分に的を絞り、個別の成分として記載されていて、「ブレンド」「調合法」といった言葉が後に続いていないことを確認すべきだと博士は言う。

     コンシューマーラボのサプリ検査で最も多い品質欠陥は、或る成分を実際よりも多く表示している製品だという。或るサプリの成分表示欄に、その錠剤にはある栄養素が100mg含まれていると書いていても、実際には20mgしか含まれていないという例もある。次に多い品質欠陥はその逆で、或る成分について実際よりも少なく表示しているパターンだ。クーパーマン博士は、主力商品にさえもこの種の不正表示があると云う。その一方で、米国栄養評議会のスティーブ・ミスター会長は、この種の不正表示はあまり多くないと云う。
4. 「健康効果には議論の余地がある」
     FDAはサプリメントの製造元が梱包容器に構造的・機能的効用を記載することを許可している。例えば「食欲を抑えて減量を助ける」といった具合に、或る成分が人体の構造や機能にどのように作用するかを目的としているかが書かれている。ところが製造元は、「肥満治療のための減量を促進する」というような表現でその製品が病気を治癒・治療・防止するという主張は出来ない。
     米国保健社会福祉省監察総監室が2012年に127のサプリを分析した結果、栄養補助食品の20%がそうした主張を記載していて、この報告を受けて、FDAは現行の法律の枠を越えて構造的・機能的効用の根拠を調べ直すための明確な権限を求めるかどうかを検討するとした。
5. 「健康的な食事に代わる錠剤など存在しない」
     米ペンシルベニア州ピッツバーグ在住の登録栄養士、ヘザー・マンジェリ氏によると、サプリメントへの理にかなったアプローチとは次のようなものになる。

     健康的でバランスのとれた食事から始める。医者か栄養士に相談して足りない栄養素を、必要であればサプリメントで補う。ある程度の努力が必要だが、殆どの人は1日に必要な栄養素を食事だけから摂取でき、またそうあるべきだという。
     唯一の例外は、1日 1,600cal 以下の食事で減量に取り組む人には、必要な栄養素の全てを食事からとるのが難しいので、よくマルチビタミンの摂取を勧めているという。
6. 「免責条項や警告文を読むには拡大鏡がいるかもしれない」
     サプリメントの梱包容器にある構造的・機能的効用の夫々の記述には、その効用がFDAによって評価されていない(その製品はいかなる病気の診断・治癒・治療・防止を目的としていない)とする免責条項を付さなければならないが、この記述を見つけるのは容易ではない。免責条項はビンや梱包容器の下の方に小さな文字で書かれていることが多い。米国栄養評議会のミスター会長に依れば、これは製造元が魅力的なラベルを作ろうとするからであり、意図的な難読化ではないという。
7. 「魔法のやせ薬など存在しない」
     勿論、全ての減量用サプリメントが同じではなく、ある程度は役に立つものもあるかもしれない。減量用サプリの製造元は、食事療法や運動を含むより大きなプログラムの一環としての製品の摂取を推奨していることが多いが、その必要性に疑問を呈する人もいて、登録栄養士のマンジェリ氏は「減量に繋がるのは食事療法と運動」であり、サプリではないと指摘する。

     一方、米国栄養評議会のミスター会長は、特定の減量用サプリは食事療法や運動と併用されることで効果を発揮し得ると主張する。満腹感に寄与し、食事の量が減る食物繊維が多く含まれた製品もあれば、代謝を少し促進するサプリもあると弁護する。
8. 「自然と安全は別物である」
     ヒ素、毒キノコ、タバコなど、自然界にも危険なものは沢山ある。この10年間に厳しく検査された最も有名なサプリメントのいくつかには血圧を上げ、心臓にストレスを与えるアジア産のハーブ、マオウが含まれていた。そうしたサプリは減量用や運動能力向上用として販売されていたが、マオウ摂取者の間で死亡事故や健康被害がいくつか報告され、FDAはリスクがあると判断し、2004年には販売禁止した。
9. 「増加した効き目は薬剤によるものかもしれない」
     処方薬を栄養補助食品として販売するのは違法だが、それを止めようとしない製造元もある。例えば、男性の性的能力を高めるサプリにはバイアグラの有効成分であるクエン酸シルデナフィルが含まれていたり、減量用サプリには処方薬シブトラミンが混ざっていたりする。シブトラミンはFDAが認可した薬だったが、心臓障害や脳卒中を引き起こすとして2010年に市場から排除された。こうした混入の多くは意図的であり、FDAはそうした行為の防止に積極的に取り組んでいる。

     米国栄養評議会のミスター会長によると、主要な製造元は製品に処方薬を加えたりしないという。潜在的な問題を避けるには「私書箱しか書いていないような聞いたこともないネット通販店から購入しないことだ」と助言する。
10. 「摂取しているサプリを医者に知らせる必要がある」
     ハーブ系サプリの多くは処方薬と作用し合うから、処方薬と同様にサプリに関しても医者に伝えることが必要だ。例えば、軽度のうつ病に有効であるサプリ、セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)は処方された抗うつ薬と併用されるべきではないと、米テネシー州キングスポート在住の開業医で、米国家庭医学会の次期会長でもあるリード・ブラックウェルダー医師は、運動や非医学的治療と共に、薬に代わるハーブを患者に勧めることがある。その一方でニューヨークのメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターで統合医学サービスの責任者を務めるバリー・キャシリス博士は、がん患者の化学療法や放射線療法の効果を減少させ得るハーブ系サプリもあると指摘する。

■緑茶とコーヒーの摂取が多いと脳卒中の発症リスクは低下する - 国循など2013年05月02日

緑茶とコーヒーの摂取が多いと脳卒中の発症リスクは低下する - 国循など
  http://news.mynavi.jp/news/2013/03/15/212/index.html
     マイナビニュース > 開発・SE > サイエンス 2013/03/15 
 2013年3月14日発行の「Stroke」オンライン版に発表された、国立循環器病研究センター(国循)や国立がん研究センターなどの共同研究に依れば、緑茶やコーヒーを摂取する割合が高い人は摂取しない人に比べ循環器疾患・脳卒中・脳梗塞・脳出血の発症リスクが低くなるという。

 今回の研究対象は、1995年に岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、1998年に、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古の9保健所管内に居住している45~74歳のうち、循環器疾患やがんの既往のない追跡可能な男性38,029人、女性43,949人。研究開始時に緑茶を飲む頻度に関する質問への回答から、「飲まない」「週に1~2回」「週に3~6回」「毎日1杯」「毎日2~3杯」「毎日4杯以上」という6群に分けて、その後の脳卒中および虚血性心疾患発症との関連分析が行われたほか、同様にコーヒーを飲む頻度に関する質問への回答から、「飲まない」「週に1~2回」「週に3~6回」「毎日1杯」「毎日2杯以上」の5群に分けて分析した。

 2007年末までの追跡の結果、3,425人の脳卒中発症と910人の虚血性心疾患発症が確認された。分析の結果、緑茶を飲まない群を基準とした場合、循環器疾患と脳卒中については毎日2~3杯と4杯以上の群の発症リスクが14~20%低く、脳梗塞については日に4杯以上の群で14%低く、脳出血については毎日1杯以上の群で22~35%低いという結果を得たほか、コーヒーを飲まない群を基準とした場合、循環器疾患と脳卒中については、週に3~6回、毎日1杯、毎日2杯以上飲む群の発症リスクが11~20%低く、脳梗塞については週に1~2回以上の群で13~22%低い結果を得た。
 更に、緑茶とコーヒーの摂取を組み合わせてみた場合、緑茶もコーヒーも飲まない群に比べ、緑茶を日に2杯以上またはコーヒーを日に1杯以上摂取する群で、循環器疾患、脳卒中、脳梗塞、脳出血の発症リスクが有意に低下することが確認され、特に脳出血については、緑茶とコーヒー摂取の相互作用がみられ、より低いリスクとなることが示された。

 この結果から、緑茶・コーヒー共に、多く摂取する群で、脳卒中リスクの低下がみられたものの、虚血性心疾患発症リスクとは有意な関連がみられなかったことより、緑茶にはカテキンなどの抗酸化作用・抗炎症作用・抗血栓作用・血漿酸化防止と抗血栓形成効果などによる複数の血管保護効果がみられるが、緑茶と血圧との関連については、今後の研究が必要だという。
 また、コーヒーの先行研究では、摂取と脳卒中との関連性がみられないという研究などがあり、虚血性心疾患との関連についても一致した結果が得られていない。今回の研究でも、日に2杯以上の摂取で年齢調整で虚血性心疾患のリスクとして見られたが、循環器疾患に関連する別の要因の影響を考慮して分析を行うとその関連性が消え、米国のコホート研究の結果と同様であることが示された。これについては、コーヒーを沢山摂取する群には喫煙者が多く含まれているため、年齢調整で見られた関連性が、喫煙で調整すると、その関連性が見られなくなった。

 また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、血糖値を改善する効果があると言われており、初期の調査では、コーヒー摂取頻度が高いと脳梗塞の危険因子である糖尿病の既往歴の割合が低い傾向にあり(糖尿病既往歴の割合は、コーヒーを飲まない群で7.1%、日に2杯以上摂取する群において3.5%)、コーヒー摂取頻度が多いと脳梗塞の発症が低く抑えられていることが推察された。
 尚、今回のアンケートでは日本茶では「せん茶」と「番茶・玄米茶」の摂取頻度について、コーヒーでは「缶コーヒー以外」と「缶コーヒー」の摂取頻度についてそれぞれ尋ねているが、今回の分析に用いたのは日本茶では「せん茶」のみ、コーヒーでは「缶コーヒー以外」で、カフェインとカフェインレスを分けていない。

■アルツハイマー予防効果、DHAは適度に 京大など研究2013年03月10日

アルツハイマー予防効果、DHAは適度に 京大など研究
  http://apital.asahi.com/article/news/2013022300002.html
     朝日新聞 > apital > ニュース > 2013/02/23
 京大iPS細胞研究所の井上治久准教授、長崎大薬学部の岩田修永教授らが、2月22日の米科学誌セル・ステムセル電子版に発表した研究に依れば、魚に多く含まれアルツハイマー病の予防に効果がありそうだとされるドコサヘキサエン酸(DHA)は、濃度が高いとかえってよくないという。

 アルツハイマー病では、アミロイドβという毒性の高いたんぱく質が神経細胞の外に溜まることが知られ、発症の原因と推定されていて、今回の研究は、アルツハイマー病を若年で発症した家族性のタイプの2人と、高齢で発症した2人から皮膚細胞を提供してもらいiPS細胞にして神経細胞へと変化させたもので、家族性の1人と高齢で発症の1人では、細胞の内部にアミロイドβが溜まっていて、これがストレスとなり、細胞が死に易くなることも判った。
 DHAを低い濃度で加えると、ストレスが減って細胞死の割合が減った。しかし濃度がこの4倍ほど高い場合は、かえってストレスが増した。今回の研究は細胞実験なので、食事でどれくらいが適正なのか、現段階でははっきりせず、アルツハイマー病の種類によって効果が違う可能性もあるという。
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