■トランス脂肪酸、米で全面禁止へ 健康への悪影響理由に ― 2013年11月17日
トランス脂肪酸、米で全面禁止へ 健康への悪影響理由に
米食品医薬品局(FDA)は11月7日、ファストフードやお菓子などに多く含まれ、摂り過ぎると動脈硬化などの原因になるとされるトランス脂肪酸の使用を全面的に禁止する方針を固め、今後60日間で国民から意見を募り、開始時期などを含めた規制の詳細を決めるという。
トランス脂肪酸は、植物油を加工して作るマーガリンや、お菓子や揚げ物油として使われるショートニングに多く含まれる。米国では2006年から、加工食品に含有量の表示を義務づけており、ニューヨーク市などの一部自治体では、独自に使用を規制していた。
FDAによると、米国人のトランス脂肪酸の摂取量は、03年の平均4.6g/日 から12年には日本人並みの1g/日 にまで減少。健康への悪影響が指摘されたことで、自主的に使用を避ける食品メーカーやファストフード店が増えたことなどが影響したとみられる。 ただ、一般家庭でよく食べられている冷凍ピザや電子レンジで調理するポップコーン、コーヒー用クリームなど含有する食品はまだ多く含まれている。
日本では、食品での含有量の表示義務や使用規制は特に無く、平均的な食生活を送っている日本人のトランス脂肪酸の摂取量は、健康上問題になるレベルではなく、現時点で規制強化の動きはない。1日に摂る総カロリーの1%未満にするよう求める世界保健機関などの勧告も満たしている。
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米FDA、トランス脂肪酸の安全性否定へ転換―禁止に向かう公算
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304218104579184331810559094.html
ウォール・ストリート・ジャーナル > ライフ > ヘルス > 2013/11/08
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