■イチゴに花粉症抑える効果…7日以上食べれば ― 2012年07月01日
イチゴに花粉症抑える効果…7日以上食べれば
北九州工業高等専門学校(北九州市小倉南区)の川原浩治教授(細胞工学)が、米国ボストン市で6月18~21日に開かれた「国際バイオ展示会」で発表したところによれば、イチゴに花粉症などのアレルギー症状を抑える成分が含まれていることを突き止めたという。
川原教授は、人間の血液から採取した細胞の培養液にスギ花粉を入れ、花粉症を発症したモデルとなるヒト細胞を作製し、ニンジンやタマネギなど約190種類の食品で試した結果、すり潰したイチゴから抽出した液を加えると、アレルギーの引き金となる物質「IgE抗体」が減少した。イチゴの成分を分析した結果「GAPDH」という酵素が作用していることがわかったが、品種により抑制効果に差があり「とよのか」ではIgE抗体の量が22.3%、「あまおう」は16.7%減少した。
人為的にアレルギーを起こした状態のマウスを使った実験では、イチゴの抽出液100μgを1回/日与えると、アトピー性皮膚炎や鼻炎の症状が1週間過ぎから改善したことより、体重60kg人に換算すると、「とよのか」(15g/個)を20個以上、1週間以上続けて食べる必要があるという。
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