■「男85cm、女90cm」メタボ腹囲 根拠無し ― 2010年02月11日
「男85cm、女90cm」メタボ腹囲 根拠無し
3万1000人調査で判明…厚労省研究班2月9日、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の適正な診断基準を検証していた厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大学教授)は、必須項目の腹囲の数値によって、心筋梗塞や脳梗塞の発症の危険性を明確に判断できないとする大規模調査結果を纏めた。
≪現在のメタボとなる診断基準≫:
今回の調査は、全国12か所の40~74歳の男女約31,000人について、心筋梗塞、脳梗塞の発症と腹囲との関連を調べたもので、 その結果、腹囲が大きくなるほど、発症の危険性は増加したが、特定の腹囲を超えると危険性が急激に高まるという線引きは困難であることがわかったという。
- 腹囲基準(男性85cm以上、女性90cm以上)
- 腹囲に加え、血糖、脂質、血圧の3項目のうち二つ以上で異常があった場合、メタボと診断される。
今回の研究でも肥満の人ほど発症しやすい傾向は変わりなく、現行の基準でメタボと診断された人は、そうでない人に比べて発症の危険性は男性で1.44倍、女性で1.53倍高かった。
[解説]メタボ基準「肥満は危険」変わらない
日本では、腹囲が必須条件で、腹囲が基準値以内だと保健指導の対象にならず、血圧や血糖、脂質など他の項目が軽視されていた。今回の研究でも、腹囲が大きく、肥満な人ほど、心筋梗塞などを発症する危険性は高まることは確か。痩せている人も含めて十分な対策をとることが重要だ。
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