■肥満の一部はウイルスが原因? ― 2007年09月01日
肥満の一部はウイルスが原因? 米グループが発表
米ルイジアナ州立大のグループがまとめ、ボストンで開かれた米化学会で20日発表したところによれば、美容のために行われる脂肪吸引で得られた人間の脂肪組織から、さまざまな細胞に変化する能力を持つ幹細胞を抽出し、風邪や結膜炎の原因となるウイルスの仲間アデノウイルス36を加えた結果、ウイルスを加えられた幹細胞の半分以上が脂肪細胞に変わったが、加えられなかった幹細胞で同様の変化を示したのはわずかだったことより、肥満の一部はウイルス感染によって起きるらしいという。米ウィスコンシン大学の研究チームは00年、このウイルスに感染させたニワトリやハツカネズミが、感染させなかったものより脂肪を2倍多く蓄積した、という論文を発表している。
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