■アルツハイマー病の原因蛋白が緑内障にも関与 ― 2007年09月01日
アルツハイマー病の原因蛋白が緑内障にも関与
英ロンドン大学(UCL)のM. Francesta Cordeiro博士らが、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Science(PNAS)」オンライン版に8月7日に発表したところによれば、ラットを使った実験より、アルツハイマー病患者の脳に老人斑(プラーク)を形成するアミロイド-β蛋白が、緑内障での網膜細胞死の原因となる可能性があるという。この知見は、緑内障治療について眼科医の間で最近浮上している疑問を解く鍵となる可能性もある。数年前まで、緑内障は眼圧の異常な上昇により網膜細胞死が起こるものであるとされ、現在も主に眼圧を下げる治療が行われているが、実は緑内障患者の半数以上で眼圧は正常に近いことがわかってきている。
米国眼科学会(AAO)は現在、眼圧上昇を緑内障の原因であるとする記述を削除し、単に主な危険因子であるとしている。
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