・運動時の水がぶ飲みで、低ナトリウム血症の恐れ ― 2007年07月14日
運動時の水がぶ飲みで、低ナトリウム血症の恐れ
ジョージタウン大医療センター(ワシントン)のジョセフ・バーバリス教授が、医学誌スポーツメディシン5月号に発表したところによれば、運動する際に水をがぶ飲みし過ぎると、けいれんや呼吸困難といった運動誘発性の低ナトリウム血症(EAH)におそわれかねないと、適度の水分補給を呼びかけている。ある年のボストンマラソンでは参加者の約13%がEAHになった。今年のロンドンマラソンでも1人が死亡したという。トライアスロンや軍隊の行軍などでも報告例がある。過去のマラソン大会の調査で、レース中に3リットル以上の水を飲んだ人がEAHになるリスクが高かったという。
バーバリス教授によれば、「水の代わりに、塩分を含むスポーツ飲料を飲めばEAHを予防できるというのは誤解。スポーツ飲料も飲み過ぎると、やはり水分を取りすぎるリスクがある」と指摘する。
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