・市販薬の筋肉痛用クリームで死亡例 ― 2007年07月11日
市販薬の筋肉痛用クリームで死亡例
米国で17歳の陸上選手が筋肉痛を和らげるクリーム剤Bengayの過剰使用によって死亡したとするニューヨーク市検視局の結論を受け、市販(OTC)薬の危険性について警告する声が高まっているという。サルチル酸メチルは、Bengayをはじめ、タイガーバームなど一般的な塗り薬の有効成分であり、アスピリンに似た抗炎症作用をもつが、高用量サリチル酸を含む抗凝固薬には、内出血、不整脈、肝障害などの副作用がある。
AP通信によれば、死亡した高校生はサルチル酸メチルを含有する複数の市販薬を併用していた。2005年の統計によれば、米国で何らかの毒性物質への皮膚曝露により死亡した例は14例あった。
市販薬は外箱をみても表示がわかりにくいものが多いので、単にラベルの指示を守るだけではなく、複数の製品を併用したり使用量を増やしたりしないことが重要と、米Ruskリハビリテーション医療研究所(ニューヨーク)のGerard Varlotta博士は指摘している。
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