・農村のお父さん、高血圧注意報 都市部より塩分多め ― 2006年09月03日

滋賀県郡部の農業男性266人(平均49歳)と東京と大阪の大企業に勤める男性社員820人(平均47歳)の健診データを比較した厚生労働省研究班(班長=中川秀昭・金沢医大教授)の調査によれば、農村で暮らす男性のほうが、血圧が高く、塩分を取る量も約4割多いこと判ったという。運動療法や食事療法を実践している割合も農村の方が低く、脳卒中など循環器系の病気の発症リスク「格差」が浮き彫りになった。
また調査に当たった三浦克之・助教授によれば、、「都市部の中小企業の従業員でも、農村に似た状況の可能性がある」と指摘している。
・ピロリ菌:感染で胃がん10倍 除菌の効果は不明 ― 2006年09月05日


毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/09/05
厚生労働省研究班(担当研究者=笹月静・国立がんセンターがん予防・検診研究センター室長)の大規模追跡調査によれば、「ヘリコバクター・ピロリ」に感染すると胃がんになる率が5~10倍高まるが、除菌しても胃がんを防げるかどうかは不明という。
予防には、禁煙や食事の減塩、胃がん検診の受診がお勧め。
ジュースでアルツハイマー病のリスク軽減 ― 2006年09月07日


米Vanderbiltバンダービルト大学(テネシー州)医学部助教授Qi Dai博士が、米医学誌「American Journal of Medicine」9月号に発表した研究によると、フルーツジュースや野菜ジュースをよく飲む人は、アルツハイマー病の発症リスクが大幅に低いという。
ジュースを1回/週未満しか飲まない人に比べ、3回/週以上飲む人はアルツハイマー病の発症率が76%低く、1~2回/週飲む人でも16%低いという。これは抗酸化物質の中でも特に強力であるポリフェノールによる効果だという。ポリフェノールは果物や野菜の皮の部分に含まれ、実を丸ごと絞ればジュースにも含まれる。
今回の研究は、広島、ハワイのオアフ島、米国シアトルに住む日本人の健康について研究するKame Project(カメが長寿であることにちなんだ命名)の参加者約1,800人を追跡したもので、1992年よりフルーツジュースおよび野菜ジュースの摂取量を報告し、2年ごとに精神機能の検査や、ほかに関与すると思われる因子(交絡因子)について調整した後でも、ジュースを多く摂取する人ではアルツハイマー病の発症率低下が認められたという。
どのジュース、どのポリフェノールが特に高い効果をもたらすのかについては、さらに研究を重ねる必要があるという。▼原文
:Juice Consumption Linked to Reduced Risk of Alzheimer's
上記の記事にも紹介されている「ポリフェノール」を、毎日確実に沢山摂るための秘訣が紹介されています。

・100%乳酸菌食品で、善玉菌優勢な腸内環境へ! ― 2006年09月07日
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・大豆のβコングリシニンは内臓脂肪を減らす ― 2006年09月07日

京大名誉教授らが確認、論文誌に掲載へ
京都大学の鬼頭誠名誉教授らのグループによる研究によれば、大豆たんぱく質の一成分であるβコングリシニンに、内臓脂肪を減少させる効果があるという。 研究結果は、学術雑誌「J. Atheroscler. Thromb.」に近々掲載される予定とのこと。
βコングリシニンは、大豆たんぱく質の約20%、大豆(乾燥)全体の6.7%程度を占める成分。βコングリシニン5g入りの干菓子を毎日食べ、20週間後に内臓脂肪面積は5%減少したという。
・人気の「酸素入り水」に効果なし? 国立健康・栄養研 ― 2006年09月08日


「酸素水」と呼ばれる高濃度の酸素ガスを溶かした水のペットボトル製品は、「ダイエットによい」「酸素不足から来る疲れを解消する」などと言われ出荷量は昨年の3倍と良く売れているが、国立健康・栄養研究所が医学論文を調べたところ、飲んだ「効果」が確認されなかったという。▼国立健康・栄養研究所>健康食品の安全性・有効性情報>最新ニュース・記事一覧2006.09.06>「酸素水」の効果に関する情報を作成しました(話題の食品成分の科学情報) > 「酸素水」の効果に関する情報
・緑茶「長生き効果」、研究チーム確認 がんでは差なし ― 2006年09月13日


東北大の栗山進一助教授(公衆衛生学)らのチームが米医師会雑誌(JAMA)に発表したところによれば、宮城県内約52,000人(40~79歳)の94年の健康調査データを利用し、病気ごとの死亡率について緑茶を飲む量との関係を統計的に分析した結果、5杯/日以上の緑茶を飲む人の死亡率は、1杯/日未満の人に比べて16%(男12%、女23%)低く、特に脳卒中では、緑茶好きの人の死亡率が37%(男35%、女42%)も低いことが判った。「がん」については、目立った差が確認できなかった。緑茶が血圧やコレステロールを抑えて血管系の病気を防いでいるものと思われる。
・100歳以上、10年で4倍…厚労省調査 ― 2006年09月15日

YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/09/15
厚生労働省のまとめによれば、国内の100歳以上の高齢者が今月末時点で昨年より2,841人増えて過去最多の28,395人となっていことが判った。1971年から36年連続で過去最多を更新し、10年前の7,373人に比べ約4倍に増えたことになる。男女別では、女性は全体の85.4%を占めて24,245人、男性は4,150人だった。100歳以上の人数の都道府県別では、沖縄、高知、島根、熊本、鹿児島と続き、トップ5は昨年と同じだが、最も少なかったのは埼玉、千葉、青森となり「西高東低」の傾向は変わらなかった。 今年から、「番付」形式での高齢者名簿の公表は廃止された。
・寄生虫がいるとアレルギーになりにくい? ― 2006年09月15日

日系メディカル ブログ 牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」 2006/09/15
「寄生虫がいるとアレルギーになりにくい」というのは、特定の仮説を支持する学者の意見がメディアで取り上げられ、いつのまにか常識化してしまう代表的事例だと切り捨てており、数例の論文についても疑義を呈しています。
・メタボリックで胃がんリスク高まる…東大チーム ― 2006年09月16日

YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/09/16
脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」というホルモンは、脂肪の燃焼を助ける働きをするが、内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム)に陥ると、分泌量が減り、血液中の濃度が下がるという。
大腫瘍(しゅよう)外科の北山丈二講師らの研究によれば、この「アディポネクチン」に強力な抗がん作用があることをヒトの胃がん細胞を移植したマウスの実験で突き止め、9月下旬に開催される日本癌学会で報告される予定で、肥満解消が、がんの予防や再発防止にもつながる可能性を示す成果と言えそうだと。
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