■「排せつ」の大切さを子どもたちに教える「うんち教室」開催 ― 2008年10月05日

毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2008/09/08
健康のバロメーターの一つの「排せつ」は、健康を保つための大切な行為。小さい頃、恥ずかしくてトイレに行くのを我慢……。大人になっても、つい我慢という経験をお持ちの方も多いのでは・・・。このようなことのないように、「排せつ」の大切さを伝えたいと、日本トイレ協会と王子ネピアは「いいうんち研究所」という活動を2007年に開始。
同団体は、07年に公募に応じた首都圏約90校の中から選ばれた5校の小学校で“排せつは自分の健康状態を教える大切な営みで、健康や環境を考える上でとても大切である”ことを教える学習プログラム「うんち教室」を実施した結果、参加した子どもの保護者からは、「我慢せずトイレに行くようになった」「子どもの便を知ることで健康状態が分かって助かる」など、思っていた以上の反響が寄せられたという。
08年も首都圏7校の小学校で開催が決まりました。(7月に1校実施。9月に5校、10月に1校開催予定。)
▼日本トイレ協会・いいうんち研究所
http://www.toilet.or.jp/iiunchi-labo/腸内常在菌研究で有名な鞭野義巳先生の「うんち研究室」がメインコンテンツに入ってます。
うんち研究室 - あなたの「腸」は何歳?
腸もまた、加齢とともに老化します。加齢に伴う生理的な老化が、腸の中の老廃物を出す力(腸管運動)にも大きな影響を与え、腸内に有害な腐敗物質がたまりやすくなる結果、便のにおいがきつく、出る量も少なくなり、いわゆる「老人性さい便」といわれる細かい便になってきます。排便後、いつも残存感があって、すっきりしないのも腸の老化に伴う現象の一つ。
さらに、加齢に伴って、腸内細菌の状態も変わってくる。一般に、腸内細菌の10%は悪玉菌、20%がビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌。残りが善玉菌としても悪玉菌としても働く日和見菌です。加齢によりこのバランスが崩れ、善玉菌が急激に減少し悪玉菌が増加してくる。
このような「腸年齢の老化」により、さまざまな生理機能が低下し、腸内腐敗によってつくられた有害物質が腸管から吸収され、老化がさらに加速するという悪循環が生まれてくる。
■ビフィズス菌BE80の整腸効果を日本人対象の初の臨床試験で確認 ― 2008年09月10日

Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/08/20
ビフィズス菌は、腸内細菌叢の中で最も優勢な菌の一つで、整腸作用があるとされているが、ヒトを対象に腸管への作用を検証したデータがほとんど無かったが、ダノンジャパンが日本人女性50人(平均年齢19.43歳)を対象に、ビフィズス菌BE80入りヨーグルトを用いた、プラセボ対照の無作為割付二重盲検クロスオーバー試験を実施し腸管通過時間や排便頻度・排便量が増加することを確認し、今年の米国消化器病週間(DDW)で報告された。試験は、50人を25人ずつA・B二つのグループに分け、2週間の観察期間の後、A群はBE80入りヨーグルト170gを2週間毎日摂取し、B 群はプラセボのヨーグルト170gを2週間摂取した後、6週間の休止期間をはさんで、A群がプラセボ、B群がBE80を2週間摂取し、その間の腸管通過時間、便通の状態、腸内フローラなどを評価した。(対象平均年齢は19.43歳、身長1.59m、体重51.32kg、BMIは20.33)
その結果、BE80を摂取中の腸管通過時間は、観察期間中に比べ、有意に短縮し、特に観察期間中に腸管通過時間が40時間以上だった「通過遅延グループ」では、平均81.16時間から34.17時間へと大きく短縮した(有意差あり)。また、排便の頻度も、通過遅延グループでは、観察期間の5.8回/週から8.0回/週へと増加(有意差あり)、便通量も同グループでは著明に増加した。 BE80については、既に英国・マンチェスターのWythenshaw病院が、過敏性腸症候群(IBS)の便秘型の女性患者を対象にした、プラセボ対照の無作為割付二重盲検群間平行試験を行い、腹部膨満感やIBS症状を定量化した上で、その改善効果を確認している。
・大腸がん:便秘と無関係 6万人調査で判明--厚労省研究班 ― 2006年12月27日

毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/12/21
大腸がん患者と患者以外を比べた調査などから、便秘だと大腸がんになりやすいといわれていたが、この説を否定する研究結果が発表された。
厚生労働省の研究班(担当研究者・大谷哲也群馬大大学院助手=公衆衛生学)が6万人規模の追跡調査から、便通が「週に2~3回」という便秘の人が大腸がんになった率は、「毎日1回」「1日に2回以上」の人と変わらないことを米医学誌「疫学紀要」12月号に発表した。
・納豆効果 改めて実証<生活習慣病予防に有効> ― 2006年10月27日

YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/10/27
国立循環器病センター(大阪府吹田市)、ヒュービットジェノミクス社などの共同研究によれば、佐賀県有田町の住民52人(平均年齢65歳)を対象に、1パック(30g)の納豆を毎日の朝食時に4週間食べてもらい、納豆が生活習慣病予防に有効かを試験したところ、コレステロール値が高い(220以上)、中性脂肪値が高い(150以上)人の場合、それぞれ数値が7.7%、12.9%改善し、もともと正常な人では、ほとんど変化はなかったという結果を得たという。又、男性は全員、便通が良くなったという。
▼ヒュービット ジェノミクス株式会社 >プレスリリース 2006年4月28日
納豆が生活習慣病に与える影響に関する効果確認研究について~「納豆で生活習慣病予防」効果の実証~
図1)総コレステロール(T-Cho)値の変化 図2)中性脂肪(TG)値の変化
・腸内環境を改善するヨーグルト選び/ヨーグルトで便秘知らず ― 2006年10月09日
http://community.dinos.co.jp/special/20021002/s03.html
Ricco リッコ ~キレイと元気を作る情報サイト > 特集 >Vol. 3 ヨーグルトで便秘知らず
▼ヨーグルトを効果的に食べるコツ
一般的に200g/日。食事と一緒に摂る。ビタミン、食物繊維の豊富な抹茶や、オリゴ糖を含むきな粉、カルシウムが豊富なゴマなどは、ヨーグルトとも組み合わせ易く、手軽に効果があるのでおすすめ。
ヨーグルトの整腸効果は、毎日続けなければ意味がありません。 3日に一度は、違った種類の菌を含むものを摂った方が良いと、「日経ヘルス」2003/6月号の「ヨーグルトでキレイに!」に書いてあった。▼腸内環境を改善するヨーグルト選び
最近では各メーカーがプロバイオティクスの名のもと、独自の乳酸菌を含んだ機能性ヨーグルトを発売している。そのパッケージには、さまざまな乳酸菌の名前があり、いずれも健康への効用を持っているので、自分の目的に合わせて賢く選ぼう。
プロバイオティクス(BB536)に加え、母乳に含まれる健康成分ラクトフェリンを加え、パワーアップしたヨーグルト。胃の中で消化されると、直接悪玉菌を減少させる働きを持ち、整腸効果がある。 ラクトフェリンヨーグルト/森永乳業
120円(希望小売価格)/120g入り雪印が独自で開発した善玉菌の「ガセリSP株」と「ビフィズス菌SP株」を組みあわせたヨーグルト。SPは、、「Snow Probiotics(スノー・プロバイオティクス)」の略だそう。2つの菌の効果で整腸作用がさらにアップ。
200g入り130円(希望小売価格)の商品も。雪印ナチュレPRO-GB/雪印乳業
240円(希望小売価格)/500g入りビフィズス菌・BE80種には、腸に働きかけ、食物が腸内をスムーズに通過するようにする効果が。なめらかな食感もポイント。 ダノンビオ BIO/カルピス味の素ダノン
120円(希望小売価格)/110g入りLG21には胃と腸の調子を整える効果があり。胃かいようの原因のひとつとされるピロリ菌を減少させたり、感染を防ぐ食品として特許も取得している。
胃の粘膜の荒れを整える効果もあり。明治プロビオヨーグルトLG21/明治乳業
120円(希望小売価格)/120gヨーロッパでも高い評価を得ているプロバイオティクスLC1を使用。こちらも胃かいようや胃炎の原因とされるピロリ菌を減少させる効果があり、特許も取得。腸内環境を整え、免疫力も強化。 LC1ヨーグルトプレーン/ネスレ・スノー
120円(希望小売価格)/120gGG株には、腸内でウェルシュ菌やアンモニアの量を抑える働きが。
おなかの中の老廃物をきれいにクリーニングすることで、美肌効果もあり。ヨーグルトおなかへGG!/タカナシ乳業
80円(希望小売価格)/100g
テレビや雑誌で注目されている「カスピ海ヨーグルト」は、店頭販売はせず、クチコミだけで広まったヨーグルト。もともとは、京都大学名誉教授・家森幸男教授がコーカサス地方のグルジアから20年ほど前に持ち帰ったヨーグルトがはじまりのよう。
そのくせのない味わいと家庭でも簡単に増やせる気軽さから全国に広まり、「便秘が治った」「肌がきれいになった」など、各地で評判に。ほかのヨーグルトにはない、特徴ある粘り気はクレモリス菌によるもので、腫瘍を抑制したり、免疫力を高める効果があるのだそう。
最近ではネット販売などによる、入手方法もあるようですが、生モノだけに知りあいのツテなどで顔見知りの人から手に入れるほうが安全のようです。このとろみが特徴。きな粉や抹茶などと組みあわせると効果がさらにパワーアップ。
・子どもの便秘に「こんにゃく芋サプリ」が効く水溶性食物繊維「グルコマンナン」が寄与か ― 2004年03月05日

米国小児科学会の学術誌であるPediatrics誌3月号に掲載された報告によると、米国とイタリアで行われたプラセボ(偽薬)対照試験で、こんにゃく芋から作ったサプリメントが、子どもの便秘解消に役立つという。
こんにゃく芋の主成分は、「グルコマンナン」と呼ばれる水溶性の食物繊維。水溶性の食物繊維は、腸の動きを良くすると同時に、腸の善玉細菌のえさになって腸内環境を整える効果がある、研究グループは、この水溶性の食物繊維が持つこの“ダブル効果”が、子どもの便秘解消に役立ったと考えている。
尚、こんにゃく芋を加工して「こんにゃく」にすると、グルコマンナンが水 に溶けない形に変化するので、こんにゃくをそのまま食べても今回の試験と同じ効果は期待できないという。
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