■ぜんそく悪化の仕組み、マウスで解明…筑波大 ― 2014年03月27日

筑波大学の渋谷彰教授(免疫学)らが、腸内細菌のバランスが崩れて喘息が悪化する仕組みをマウスを使った動物実験で突き止めたという。 善玉菌が減り悪玉菌が増えることが症状悪化の原因と判り、人の喘息治療への応用が期待される。
人の腸内には500種類以上の細菌がいて、病原体の感染予防や栄養吸収などを行っている。この腸内細菌のバランスが崩れると喘息やアトピー性皮膚炎を引き起こすが、その仕組みは謎だった。
実験は、マウスに5種類の抗生物質を其々与えた上で喘息の原因物質を吸入させて症状を比べたところ、症状がひどいマウスは、カビの一種「カンジダ」が異常に増える一方、乳酸菌などの善玉菌が減っていた。カンジダがつくる生理活性物質が血液や肺に広がり喘息を悪化させていた。
カンジダを減らす抗菌剤を喘息のマウスに注射するなどしたところ、症状は軽くなった。今後、人でも同じような仕組みの症例があるか調べ、喘息の新治療法への可能性を探るという。
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