■アトピー性皮膚炎の湿疹は1日20mgの乳酸菌摂取で改善する!? - カルピス ― 2013年12月23日

カルピスが12月2日に発表したところに依れば、同社 発酵応用研究所及び、NPO法人アレルギー支援ネットワーク、あいち小児保健医療総合センターの伊藤浩明 内科部長、同アレルギー科の中田如音 医師らの研究により、通常の治療に加え「L-92乳酸菌(Lactobacillus acidophilus L-92)」を継続的に摂取することで、食物アレルギーを合併している乳幼児のアトピー性皮膚炎の湿疹を緩和する傾向と、皮膚の炎症マーカーが低下することを確認したという。詳細は「第63回 日本アレルギー学会」にて発表された。
近年のアレルギー研究において、乳酸菌がその症状緩和に有用であるとの報告が多数なされている中で、乳幼児期にアレルギーになり易い体質があると、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー等のアレルギー性疾患が重複して発症することが多く、早期治療が重要だと言われるようになってきている。今回、研究グループは、こうした症状の治療補助効果がL-92乳酸菌に有るのか否かの調査を行った。
調査は、2011年/2012年6~8月にあいち小児保健医療総合センター アレルギー科を受診した生後10カ月~3歳未満の、食物アレルギーを合併するアトピー性皮膚炎の患児59名(平均年齢1.8歳)を対象に、アトピー性皮膚炎の標準治療に加え、「L-92乳酸菌」の粉末食品を6カ月間「毎日20mg摂取する群」と、「摂取しない対照群」に分け、その効果を比較した。
それぞれの群に対し、摂取開始前、摂取開始から1・3・6カ月後に、SCORAD(アトピー性皮膚炎症状スコア)、血中マーカー、患児やその親の生活に関するアンケートによる調査(調査期間は2011年6月15日~2013年3月31日)を行った結果、「L-92乳酸菌」を「毎日20mg摂取した群」はSCORADの変化について改善傾向が認められたほか、対照群と比べ6カ月間摂取後の血液中の総IgEの量が有意に低下していることも確認されたという。
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