■腸内細菌が関節リウマチを誘発 ― 2010年07月07日
腸内細菌が関節リウマチを誘発
http://news.e-expo.net/world/2010/06/post-119.html
健康美容EXPO > 健康美容EXPOニュース > 海外ニュース:TOP > 徴候・症状 2010/06/17
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米ハーバード大学(ボストン)医学部病理学教授のDiane Mathis氏らが、医学誌「Immunity(免疫)」6月25日号に発表したところによれば、マウスを使った実験で、腸内細菌が関節リウマチ(RA)の原因となりうる免疫反応を誘発する可能性があるというが、今回の知見は自己免疫疾患の新たな見方につながり、新たな治療法や予防法をもたらす可能性があるという。今回の研究は、遺伝的に関節炎を発現しやすいマウスを無菌環境で飼育した。これらのマウスでは通常の環境で飼育したマウスに比べて関節炎を引き起こす抗体が少ないが、マウスを非無菌環境に置き、一般的な腸内細菌の分裂した糸状体を胃に送り込んだところ、直ちに抗体を作り始め、4日以内に関節炎が発現したというもの。Mathis氏によれば、「細菌感染を介して関節炎に“罹患する”のではなく、むしろ、遺伝的に感受性の高い状況で、細菌がプログラムの展開を誘発する。今回の場合、細菌はマウスに、ある種の白血球をより多く作らせ、これらの細胞が脅威をもたらす抗体であるとして免疫系が反応し、関節リウマチを引き起こした。」と説明している。
米マイアミ大学ミラー医学部内科教授のNancy Klimas博士は、反応性関節炎と呼ばれ、ライター症候群として知られる重症型の関節炎が遺伝的感受性により生じ、感染に誘発されることを指摘し、腸内細菌を変化させることで、これらの疾患の一部を予防または治療できる可能性があると述べている。(HealthDay News 6月17日)
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