■インスリンの調整によりアンチエイジング ― 2008年04月12日
米ハーバード大学医学部ジョスリンJoslin糖尿病センター(ボストン)のT. Keith Blackwell博士らが、医学誌「Cell」の3月21日号に発表した研究によれば、血糖値の調整に重要な役割を果たすインスリンが、アンチエイジング(抗加齢)治療の土台となる可能性のあることを、線虫を用いた研究で明らかにしたという。今回の研究では、分子レベルの研究でよく用いられるCaenorhabditis elegans(セノラブディティス・エレガンス)という線虫の一種を用いて、インスリンレベルの変動による影響を調べた。この線虫は最先端の遺伝子研究に長年利用されているもので、2003年のスペースシャトル事故から生還したことでも知られる。
研究グループは、インスリンが増大するとSKN-1と呼ばれる遺伝子制御蛋白の活性が低下することを突き止め、インスリンレベルを下げることによってSKN-1のレベルを上げ、通常2週間の線虫の寿命を約1週間延ばすことに成功したという。この延長は、ヒトに換算すれば相当大きなものとなる。
インスリンは、健康なヒトの血糖値を調節すると共に、糖尿病患者のさまざまな障害に関連するホルモンとしてよく知られ、細胞によるエネルギー産生を調節するはたらきや、ブドウ糖の処理を促す作用、腫瘍の成長を抑える作用などがあるという。
▼原文: Tweaking Insulin Might Help Fight Aging
Studies in worms are shedding new light on the hormone's role in lifespan
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