■名前が付けられた空 ― 2008年04月20日
■マウスの肝硬変治った、治療薬の実用化も ― 2008年04月20日
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/03/31
マウス実験 実用化目指す
札幌医科大(札幌市)の新津洋司郎教授らの研究グループが、肝硬変を完治させる治療法を開発し、米科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」4月号に発表した。肝硬変は、ウイルス感染などにより肝臓で増殖した「星形細胞」が多量のコラーゲンを分泌し肝臓が硬化する。
新津教授らのグループは、この星形細胞がコラーゲンを作るのに必要なたんぱく質「HSP47」に注目し、その働きを抑える物質「SiRNA」で薬を開発した。 この薬を、通常なら4~5週間で死ぬ肝硬変のマウスに投与し、増殖していた星形細胞が消え、肝硬変が完治したことを確認したもので、今後、人間への有効性も確認し、治療薬の実用化を目指す。
■マグネシウムは中高年喫煙男性の脳梗塞リスクを低減 ― 2008年04月20日
Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/04/01
高摂取群は低摂取群に比べ15%リスクが低いArch Intern Med誌2008年3月10日号に掲載されたスウェーデン国立環境医学研究所のSusanna C. Larsson氏らの研究報告によれば、マグネシウムの摂取は中-高年喫煙男性の脳梗塞リスクを低減するという。
マグネシウム、カルシウム、カリウムを高用量摂取し、ナトリウムの摂取量を低く抑えれば、血圧が下がり脳卒中リスクは減少すると考えられてきたが、明確な根拠が得られていなかった。
対象は、ベースラインで脳卒中歴がなかった2万6556人のフィンランド人男性喫煙者で、年齢は50~69歳、喫煙量は1日に5本以上とし、これらミネラルの摂取量を調べた。一般に、マグネシウム摂取量の多い男性は、BMIが高く、糖尿病または冠疾患歴を有する頻度が多かったが、運動量は多かった。さらに果物、野菜、シリアルの摂取量が多く、他のミネラルや葉酸、ビタミンCとE、食物繊維も多かった。アルコールと飽和脂肪の摂取量は少なかった。カルシウム、カリウム、ナトリウム高摂取群も同様の傾向を示した。
摂取量とリスクの関係に有意な影響を及ぼしていた心血管危険因子は年齢のみ。
慢性糖尿病モデルラットを使った研究では、マグネシウム投与が血糖値と血中脂質プロファイルを改善することが示されている。ヒトにおけるマグネシウムの作用機序を明確にする研究が今後必要だが、今回の結果は、喫煙男性においてはマグネシウム高摂取が脳梗塞の1次予防に有効であることを示唆した。▼原題:Magnesium、Calcium、Potassium、and Sodium Intakes and Risk of Stroke in Male Smokers
■高齢女性は男性に比べ筋肉を維持しにくい ― 2008年04月20日
米ワシントン大学(セントルイス)及びノッティンガム大学のMichael Rennie教授らが「Public Library of Science One」3月26日号に発表した研究によれば、加齢に伴い、女性は自然に失われていく筋肉を補うことが難しくなるため、高齢女性では男性に比べ、形の良い容姿を維持し難いという。65~80歳の健康な男女29人を対象とした研究の結果、食物に対する男女の反応の相違点として、女性は筋肉量を増強するために蛋白質を利用する能力が低いことが明らかになった。
これは女性の閉経によるホルモンの変化に起因するものであり、骨量の維持に必要であるとされるエストロゲンが原因のひとつと考えられるという。この知見は、高齢女性では筋力トレーニングによる筋肉増強効果が高齢男性よりも低いことを示した予備研究の結果と一致する。今回の結果から、高齢女性が卵、魚、鶏肉および赤身肉のような高蛋白の食品を十分に摂取すると共に、筋力トレーニングを実施することが重要であることが示された。
50歳を過ぎると、ヒトの筋肉量は毎年0.4%減少する。女性は若年時から男性よりも筋肉が少なく脂肪が多い傾向があるため、筋肉量低下のリスクも特に高く、50~60代になった時には、既に身体が弱体化する“危険”な閾値(threshold)に近づいているという。
▼原文: Older Women Have Harder Time Preserving Muscle Than Men
Key difference appears to be how their bodies react to protein, study says.
最近のコメント