■微粒子状物質と肺がん死亡、環境省が関連性を確認 ― 2008年04月01日

ディーゼル車などから排出される直径2.5?m以下の微粒子状物質「PM2.5」は、肺がんとの関連が疑われていたが、環境省は宮城、愛知、大阪の3府県に住む40歳以上の男女約10万人を対象に1986年から10年にわたって追跡調査した結果をまとめた。
1立方メートルの大気中に「PM2.5」が10?g増えると、肺がんで死亡する危険性が1.2~1.3倍に上昇しており、 「PM2.5」の大気中の濃度が高くなると、肺がんで死亡する危険性が上昇するという結果を24日発表した。日本の環境基準では、直径10?mの粒子状物質(PM10)は規制対象になっているが、「PM2.5」は対象外となっており、国内の長期影響調査で裏付けられたのは初めて。
■腸内環境を人工的に再現、乳酸菌の働き解明へ…キリンなど ― 2008年04月08日

YOMIURI ONLINE > マネー・経済 > 経済ニュース 2008/03/26
キリンホールディングスは、広島大、東京農工大と共同で、人間の腸内の環境を人工的に再現し、大腸内部の細菌の働きなどを調べる実験装置を日本で初めて開発したという。
実験装置は、三つのガラス製フラスコを連結して作られており、細菌を入れ、内部の酸性度を人間と同じになるよう調整しながら培養する。フラスコ内部は体温とほぼ同じ37℃に保ち、腸内の場所や時間の経過によって細菌の種類や働きがどう変化するかを検証する。
キリンは、ビール酵母からできた食物繊維が、腸内に悪影響を及ぼすとされる細菌を減らすことが実証できたという。日本農芸化学会で27日に装置を発表した。▼キリン>研究開発>人間の腸内細菌叢を解明するための大腸モデルを構築(2008年3月27日)
■趣味の写真/ おとぎの国の桜の木 ― 2008年04月10日
早春の横浜・根岸森林公園の桜山のスナップです。 前の週に訪れてときは、天候が良くなかったので、翌週に出直して、青天のもとでの撮影ができました。
Olympusのコミュニティーサイト「FotoPus」(http://fotopus.com/index.html)というサイトに、 ニックネーム「トシ坊」で投稿してます。 下記のスナップ一覧から、お気に入りのスナップをクリックして、投票していただければ幸いです。 主なスナップの一覧は、こちら! (ここをClickして!) |
■趣味の写真/ 神代サクラ遠景 ― 2008年04月11日
樹齢1000年の神代サクラを見に、北杜市・実相寺を訪れました。 早朝にもかかわらず、晴天に恵まれて人出も凄かったですが、アルプスを背景にした桜も見事でした。
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■「コレステロール低いと危険」免疫細胞の働き悪く ― 2008年04月12日

YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/03/29
富山大が17万人分析
富山大学の浜崎智仁教授(脂質栄養学)らが、一般市民の健康状態を追跡した5件の研究結果(計17万人)を詳しく分析し、28日発表したところによれば、総コレステロール値が低めの人は高めの人に比べて、死亡率が高くなるということが判ったという。 「コレステロールが高いと危険」という“健康常識”を覆す結果となる。血液100mL中の総コレステロール値が160以上~200mg未満を基準とすると、それより総コレステロール値が低い人の死亡率が男性で1.6倍、女性で1.4倍になることが判明。200mg以上の人では死亡率は変わらなかった。
研究チームによれば、別の研究でコレステロールのうち、動脈硬化を促して「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロール値についても、低い人で死亡率が高い傾向だったという。 日本人は魚に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)の摂取が多いためコレステロールが高くても動脈硬化になりにくく、心筋梗塞の発生が抑えられる考えられ、細胞膜の材料となるコレステロールが少ないと、免疫細胞が活発に働かなく、がんや肺炎などが増す傾向があると考えられるという。
■インスリンの調整によりアンチエイジング ― 2008年04月12日

米ハーバード大学医学部ジョスリンJoslin糖尿病センター(ボストン)のT. Keith Blackwell博士らが、医学誌「Cell」の3月21日号に発表した研究によれば、血糖値の調整に重要な役割を果たすインスリンが、アンチエイジング(抗加齢)治療の土台となる可能性のあることを、線虫を用いた研究で明らかにしたという。今回の研究では、分子レベルの研究でよく用いられるCaenorhabditis elegans(セノラブディティス・エレガンス)という線虫の一種を用いて、インスリンレベルの変動による影響を調べた。この線虫は最先端の遺伝子研究に長年利用されているもので、2003年のスペースシャトル事故から生還したことでも知られる。
研究グループは、インスリンが増大するとSKN-1と呼ばれる遺伝子制御蛋白の活性が低下することを突き止め、インスリンレベルを下げることによってSKN-1のレベルを上げ、通常2週間の線虫の寿命を約1週間延ばすことに成功したという。この延長は、ヒトに換算すれば相当大きなものとなる。
インスリンは、健康なヒトの血糖値を調節すると共に、糖尿病患者のさまざまな障害に関連するホルモンとしてよく知られ、細胞によるエネルギー産生を調節するはたらきや、ブドウ糖の処理を促す作用、腫瘍の成長を抑える作用などがあるという。
▼原文: Tweaking Insulin Might Help Fight Aging
Studies in worms are shedding new light on the hormone's role in lifespan
■名前が付けられた空 ― 2008年04月20日
■マウスの肝硬変治った、治療薬の実用化も ― 2008年04月20日

YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/03/31
マウス実験 実用化目指す
札幌医科大(札幌市)の新津洋司郎教授らの研究グループが、肝硬変を完治させる治療法を開発し、米科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」4月号に発表した。肝硬変は、ウイルス感染などにより肝臓で増殖した「星形細胞」が多量のコラーゲンを分泌し肝臓が硬化する。
新津教授らのグループは、この星形細胞がコラーゲンを作るのに必要なたんぱく質「HSP47」に注目し、その働きを抑える物質「SiRNA」で薬を開発した。 この薬を、通常なら4~5週間で死ぬ肝硬変のマウスに投与し、増殖していた星形細胞が消え、肝硬変が完治したことを確認したもので、今後、人間への有効性も確認し、治療薬の実用化を目指す。
■マグネシウムは中高年喫煙男性の脳梗塞リスクを低減 ― 2008年04月20日

Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/04/01
高摂取群は低摂取群に比べ15%リスクが低いArch Intern Med誌2008年3月10日号に掲載されたスウェーデン国立環境医学研究所のSusanna C. Larsson氏らの研究報告によれば、マグネシウムの摂取は中-高年喫煙男性の脳梗塞リスクを低減するという。
マグネシウム、カルシウム、カリウムを高用量摂取し、ナトリウムの摂取量を低く抑えれば、血圧が下がり脳卒中リスクは減少すると考えられてきたが、明確な根拠が得られていなかった。
対象は、ベースラインで脳卒中歴がなかった2万6556人のフィンランド人男性喫煙者で、年齢は50~69歳、喫煙量は1日に5本以上とし、これらミネラルの摂取量を調べた。一般に、マグネシウム摂取量の多い男性は、BMIが高く、糖尿病または冠疾患歴を有する頻度が多かったが、運動量は多かった。さらに果物、野菜、シリアルの摂取量が多く、他のミネラルや葉酸、ビタミンCとE、食物繊維も多かった。アルコールと飽和脂肪の摂取量は少なかった。カルシウム、カリウム、ナトリウム高摂取群も同様の傾向を示した。
摂取量とリスクの関係に有意な影響を及ぼしていた心血管危険因子は年齢のみ。
慢性糖尿病モデルラットを使った研究では、マグネシウム投与が血糖値と血中脂質プロファイルを改善することが示されている。ヒトにおけるマグネシウムの作用機序を明確にする研究が今後必要だが、今回の結果は、喫煙男性においてはマグネシウム高摂取が脳梗塞の1次予防に有効であることを示唆した。▼原題:Magnesium、Calcium、Potassium、and Sodium Intakes and Risk of Stroke in Male Smokers
■高齢女性は男性に比べ筋肉を維持しにくい ― 2008年04月20日

米ワシントン大学(セントルイス)及びノッティンガム大学のMichael Rennie教授らが「Public Library of Science One」3月26日号に発表した研究によれば、加齢に伴い、女性は自然に失われていく筋肉を補うことが難しくなるため、高齢女性では男性に比べ、形の良い容姿を維持し難いという。65~80歳の健康な男女29人を対象とした研究の結果、食物に対する男女の反応の相違点として、女性は筋肉量を増強するために蛋白質を利用する能力が低いことが明らかになった。
これは女性の閉経によるホルモンの変化に起因するものであり、骨量の維持に必要であるとされるエストロゲンが原因のひとつと考えられるという。この知見は、高齢女性では筋力トレーニングによる筋肉増強効果が高齢男性よりも低いことを示した予備研究の結果と一致する。今回の結果から、高齢女性が卵、魚、鶏肉および赤身肉のような高蛋白の食品を十分に摂取すると共に、筋力トレーニングを実施することが重要であることが示された。
50歳を過ぎると、ヒトの筋肉量は毎年0.4%減少する。女性は若年時から男性よりも筋肉が少なく脂肪が多い傾向があるため、筋肉量低下のリスクも特に高く、50~60代になった時には、既に身体が弱体化する“危険”な閾値(threshold)に近づいているという。
▼原文: Older Women Have Harder Time Preserving Muscle Than Men
Key difference appears to be how their bodies react to protein, study says.
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