■樹陰の二人 ― 2008年05月02日
■「飲むだけでやせる」お茶ウソ 2社に排除命令 ― 2008年05月04日
公正取引委員会は、企画・販売をしたエステサロン業「ウィズダムコーポレーション」(東京)と、通信販売業「ビューティーサイエンス研究所」の2社に対し、 「ゲルマニウムの効果」「飲むだけで痩せる」等の宣伝文句で売られていたサプリメントやお茶について、効果を裏付ける根拠が全く無かったとして、景品表示法違反(優良誤認)を認定し、再発防止を求める排除命令を4月1日に出した。対象品:「ゲルマデトックスダイエット」など、錠剤のサプリメントや、お茶の計5商品。
■受動喫煙、糖尿病リスク8割増 厚労省調査 ― 2008年05月04日
企業の従業員を対象とした厚生労働省研究班(主任研究者、上島弘嗣・滋賀医科大教授)の調査によれば、受動喫煙で糖尿病になるリスクが1.8倍高くなることが明らかになったという。受動喫煙でがんやぜんそくのリスクが高まることは既に知られているが、糖尿病との関連を示した研究は珍しい。調査は、関東・近畿・北陸地方の12の事業所に勤める19~69歳の男女で、糖尿病でない約6500人に実施し、99~00年に職場の喫煙環境のほか、体格や運動習慣などを聞き、04年まで追跡した間に、229人が新たに糖尿病になった。今回の調査では自分自身が吸っている人のリスクは1.99倍だった。
喫煙により糖尿病になり易いのは、糖を処理するインスリンをつくる膵臓の働きが悪くなったり、インスリンが出ても効き難くなるため。
■マグロペプチド:血合肉で血圧低下 マグロ活用、成分精製--はごろもフーズなど ― 2008年05月04日
毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2008/04/03
はごろもフーズ(静岡市清水区)と焼津水産化学工業(同市駿河区)が、4月3日に開催された日本水産学会春季大会で発表したところによれば、マグロの「血合(ちあい)肉」から精製した「マグロペプチド」に短時間で血圧を下げる作用をラットを使った実験で確認したという。血合肉はマグロのツナ缶詰の製造過程で出る暗赤色の部分で、栄養価は高いが、色や臭いがきついため、主に味付きフレークやペットフードに加工されている。マグロ価格の高騰を受け、有効活用策を共同研究していた。
血合肉のたんぱく質を特殊な酵素で分解して作ったマグロペプチドを高血圧ラット6匹に体重1Kg当たり0.1gずつ与え、与えない高血圧ラット6匹と比較した。その結果6時間後の最高血圧は平均14mmHg、最低血圧は同8mmHgペプチドを与えた方が低くなった。
▼はごろもフーズ > ニュースリリース(2008.03.31)
「マグロペプチド」に血圧上昇抑制機能を確認(PDF)
■メタボ基準、女性のウエスト周囲径は「80cm以上」が適切? ― 2008年05月04日
Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/04/14
日本内科学会総会から東北大循環器病態学の多田智洋氏らのグループが、第105回日本内科学会総会・講演会で発表したところによれば、 メタボリックシンドロームの診断基準におけるウエスト周囲径のカットオフ値は、男性85cm、女性80cmが適切であるという。
多田氏らは、器質的心疾患を有する患者5791人(男性4070人、女性1721人)を対象に、血圧値異常(130/85mmHg以上)、脂質代謝異常(中性脂肪150mg/dL以上かつ/またはHDLコレステロール40mg/dL未満)、および空腹時高血糖(110mg/dL以上)の保有状況と、ウエスト周囲径の関連を調べた結果、平均で男性2.04個、女性1.98個のリスクを有しており、男女共に、ウエスト周囲径が増えるほど、保有するリスクの数も増えていた。
さらに、ROC(受信者動作特性)解析により、2個以上のリスクを持つ人のウエスト周囲径の至適カットオフ値を求めたところ、男性84.8cm、女性81.8cmだったことより、「女性の場合、ウエスト周囲径の基準は、現行の90cmではなく80cmが適切ではないか」と述べたというもの。
■牛乳よく飲むと前立腺がん危険増? 厚労省調査 ― 2008年05月04日
国立がんセンターの倉橋典絵・研究員を中心とし、95~98年の全国各地に住む45~74歳の男性約43,000人に食習慣などを尋ね04年まで追跡し、この間に329人が前立腺がんと診断された厚生労働省研究班の調査によれば、牛乳やヨーグルトといった乳製品を多く摂取すると、前立腺がんになるリスクが上がる可能性があるという。一方、牛乳は大腸がんリスクを「おそらく下げる」との報告があり、乳製品が血圧を下げるという研究もあり、適度な摂取量について、今後問題になりそうだ。
今回の調査は、摂取量に応じて4グループに分け、前立腺がんとの関係を調べた。牛乳を飲む量が最も多かった人たち(154g/日 程度)が前立腺がんと診断されるリスクは、最も少ない人たち(1.2g/日程度)と比べて1.53倍だった。
乳製品に含まれる飽和脂肪酸が、前立腺がんにかかわる血中ホルモンの濃度を上げることなどが原因とみられ、世界がん研究基金と米がん研究所も07年に乳製品などに含まれるカルシウムの大量摂取が前立腺がんリスクを「おそらく上げる」と報告した。
■青空に乾杯! ― 2008年05月10日
■ビスフェノールA含む哺乳瓶、カナダが販売など禁止へ ― 2008年05月10日
カナダ政府が18日、樹脂原料のビスフェノールAを含むポリカーボネート樹脂で作られたプラスチック製哺乳瓶について、輸入、販売、広告を禁止する方針を明らかにした。
ビスフェノールAが、環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)として作用を示すかどうか確認するため、哺乳瓶のほか食器、CDなどに使われるポリカーボネート樹脂と、ビスフェノールAを含むエポキシ樹脂といったプラスチックについて評価を行った結果、大人が普通の日常生活を送っている限り、健康影響はないとの結論を得た。しかし、保健相は「成長過程にある新生児や乳幼児にこの結論は当てはまらない。安全性を優先して、禁止の方針を示した。日本では、環境省の作用・影響評価で、ビスフェノールAについて「人体影響は明らかには認められなかった」としているが、米国においては厚生省などの専門家グループが14日に「人体の成長に影響する可能性は無視できない」との報告書案を公表、また小売り大手の米ウォルマート・ストアーズも来年前半までにビスフェノールAを含む哺乳瓶の販売を止めるという。
■「良薬口に苦し」本当だった、ニガウリ薬効裏づけ 中国 ― 2008年05月11日
中国科学院・上海薬物研究所と豪ガーバン医学研究所が、米専門誌に発表したところによれば、ニガウリ(ゴーヤ)の複数の有効成分と作用を、ヒト細胞やマウスを使用した実験で、ニガウリから抽出した数種類の化合物に、血糖値を下げる働きがあることを確認した。又これらの物質が細胞内で脂肪燃焼にかかわる酵素を活性化させ、代謝を高めることも確かめた。ニガウリは500年以上前の中国の書物で、体の暑さを除き、気を養い、渇きをいやすと紹介されており、「良薬は口に苦し」が科学的に裏づけられた形だ。
■男性長寿日本一の秘訣とは… 横浜市青葉区 ― 2008年05月14日
厚生労働省が全国の市区町村別の平均寿命を発表したところによれば、前回は男性の長寿3位だった横浜市青葉区が、1歳以上も延ばしてトップになった。その理由を探るルポ記事青葉区の長寿の理由について、美しが丘地区の自治会や老人会の会長を務める中島寛司さん(72)は、「富裕層が多く、成長した子どもに支えられている人が少なくない。病院も多く、医療が受け易い。また、社会との接触を続けている人が多いことも理由では」と話す。
行政として青葉区の担当者は、「緑が多い住環境の良さと、文化活動が盛んでそれが生きがいに結びついていることが影響しているのでは」と分析しており、区内には、こどもの国や寺家ふるさと村といった、自然がそのまま残る緑地があり、公園数226は横浜市内でも一番多い。青葉区医師会の西川真人副会長によれば、青葉区の住民は、健康に対する関心が高いと分析する。「病状や経過など、きちんとした説明を求めてくる患者が多く、健康意識が高い」という。青葉区メディカルセンターの松木満里子さん(46)も、同様の見方をしており、「脈をとって、『不整がありますね』だけでは駄目で、血圧を測ったらその値についての説明ができなければ納得してもらえない」という。「介護日記をつけていたり、医療費についてどんな制度を利用できるか勉強したりする人も多い」という。
青葉区を走る東急田園都市線沿線のほとんどの駅前にはスポーツクラブがあり、そこに通う高齢者の姿がよく目につく。健康に注意を払い、それをサポートする医療や介護の施設が充実している。緑地や公園が多く、交流も活発――。そんな青葉区の長寿の理由の特徴が垣間見えた。
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