■腸の冷えは万病の元? 腸内環境を整えるには ― 2013年09月14日
“第二の脳”といわれる「腸」、神経伝達物質であるセロトニンの大半は腸の中にいる腸内細菌が作っていることが分かってきた。腸内環境の良し悪しは、美容や健康にも大きな影響を及ぼすとか。
「長寿の人はみんな腸が元気。逆に腸に不調をきたす人は長生きできません」と云うのは、医学博士の松生恒夫さん。松生さんに依れば、人間の免疫システムの約60%は腸に集まっていて、腸が健康でないと、病気になり易くなったり、老化が進み易くなったりするという。では、どうすれば腸を健康に保つことができるのかは、松生さんの新刊『長生きしたけりゃ、腸は冷やすな』(主婦の友社/刊)から、腸内環境を整えるのに効果的な食事や生活習慣についての紹介記事です。
■“腸の冷え”にはカレーが有効「お腹が冷えた」と感じる、この“冷え”は東洋医学での概念で、西洋医学では「循環不良」「代謝の低下で起こる血行不良」。便秘や下痢などの身体の不調を招くだけでなく、腸の免疫力を弱らせるなど、まさに万病の元ともいえるものだ。
■健康効果に優れた油、エキストラ・バージン・オリーブオイル
この“冷え”は食事によって体を温めるという方法で対策が可能。腸を温めて働きを活性化させる代表メニューが「カレー」。例えば、スパイスの一つであるターメリックは、日本では「ウコン」として親しまれており、生活習慣病の改善に効果があり、他にもシナモンやジンジャー、クミンなど、様々なスパイスが豊富に使われているカレーは、体の保温力に優れているが、市販のカレールーはスパイスの量が少なく、調味によってカレーの味に仕上げられているので、健康を考える場合はスパイスから手作りしたほうが良い。日本は世界に誇る長寿国だが、他に長寿の人が多いのが、サンマリノや地中海沿岸の国々。この地域では、がんによる死亡者が少ないことで知られている。
■寝る直前の食事は厳禁
その長寿の秘密は、オレイン酸の宝庫であるエキストラ・バージン・オリーブオイルにあると松生さんは云う。オリーブオイルには、高脂血症の改善やアンチエイジングに欠かせない抗酸化成分が4つ(ポリフェノール・ビタミンE・葉緑素・オレイン酸)が含まれているほか、カルシウムの吸収を助けたり、ピロリ菌を抑制するなど、その働きは枚挙にいとまがなく、更に、オリーブオイルを一時的に多量摂取した場合、短時間では小腸で吸収され難いので、この「吸収され難さ」が腸内のすべりをよくし、便秘解消に良い効果を与える。夜型の生活を送ると、夕食の時間も遅くなり、食べてすぐに寝るという生活習慣となるが、その生活習慣は、十二指腸から「モチリン」というホルモンを十分に分泌させなくなり、冷えや肥満、腹部膨張感や便秘の元になる。
この「モチリン」というホルモンは、寝ている間に消化管の内部をきれいに掃除し、朝の食事や排便に備えてくれるが、空腹でなければ十分に分泌されないという特性を持っている。
そして、掃除が不十分だと、腸内の便や老廃物が完全に排泄されず残ってしまい、老廃物が腸内で腐敗し、腸の環境が悪化してしまうという悪循環に陥る。それを防ぐためにも、就寝1~2時間前にはリラックスし、深く睡眠できる環境を整えよう。
■書籍:免疫と腸内細菌 ― 2009年05月30日
▼図書情報
上野川修一著 183ページ 寸法:17.2 x 10.6 x 1.4 cm
平凡社 , 2003 , 183p. -- (平凡社新書 ; 195)
ISBN : 新<9784582851953> , 旧<4582851959>
楽天ブック: http://item.rakuten.co.jp/book/1595220/
≪内容≫
免疫とは「自己は排除しないが、非自己は排除する」仕組みだ。では、なぜ体内の菌―腸内細菌は、「非自己」にもかかわらず排除されないのだろう?そこにまさしく「共生関係」の不思議がある。私たちの免疫系は腸内細菌なしでは形成されず、私たちはこの世に生存することはできないのである。なぜヨーグルトは体にいいのか?話題のプロバイオティクスとは?免疫と腸内細菌の切っても切れない関係を解き明かす。
免疫と腸内細菌の切っても切れない関係を解き明かす。
≪目次≫
腸内細菌の謎
第1部 免疫と腸内細菌
(免疫の基礎知識;腸管免疫と腸内細菌;アレルギーと自己免疫疾患;細菌の話)
第2部 病気と腸内細菌
(腸内細菌にはどんなものがあるのか;腸内細菌叢のバランスはなぜ崩れるのか;病気と腸内細菌)
第3部 食物と腸内細菌
(食生活と腸内細菌;プロバイオティクスとは;プレバイオティクスとは;腸内細菌と二一世紀の食品)
■図解: 腸からはじめる幸せ健康法 ― 2007年11月12日
▼ひとが病気になるかならないか-その鍵は、「腸」にあった!
・監修 新谷弘実 判 型: B5判:4C+2C ページ: 104頁
ISBN: 978-4-405-09139-9 ISBN(旧): 4-405-09139-0
初版発行日: 2006/09/25 税込価格: 1,260円 (本体価格:1,200円)
楽天ブック: http://item.rakuten.co.jp/book/4103321/
≪出版社コメント≫
ひとが病気になるかならないか-その鍵は、「腸」にあった!本書では、世界的な胃腸医学の権威、Dr.新谷弘実と免疫学の権威、安保徹教授が提唱する「健康法」をはじめ、腸の働き、腸内細菌の影響、腸を整える乳酸菌、健康を手に入れる生活習慣などを紹介します。
健康に、美しく、幸せに生きるためのバイブル。1.あなたの健康は自分次第!
2.健康を実現するカギは腸にある!
3.腸の強い味方、乳酸菌とは?
4.腸内環境改善でさまざまな効果が!
・栄養知識:正しい知識、分かりやすく ベターホーム協会が小冊子 ― 2007年07月30日
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2007/07/17
テレビ番組などの健康情報に振り回される消費者が増えているなか、正しい知識を身につけてもらおうと、正しい知識を身につけてもらおうと、誤解されやすいダイエットやコレステロール、コラーゲンなど21項目についてQ&A方式で分かりやすく説明した小冊子「あなたの栄養知識 それ、ほんと?読本」を刊行した。例えば、「脳によい・頭をよくする食品はある?」という質問に「魚や野菜を多くとる和食は脳の働きによい」と回答。アルツハイマー病の患者に規則正しく魚や野菜を食べてもらったところ、7割の症状が改善したというデータを紹介している。
また、「アルカリ性食品は体によい」と信じている人は多いが、根拠はないと結論付けている。
その他「油や脂肪は少ないほどいい」「コラーゲンで肌がきれいに」など、日常的な疑問に丁寧に答えている。 希望者は300円分の切手を同封のうえ、
〒150-8363 東京都渋谷区渋谷1の15の12 (財)ベターホーム協会栄養知識係へ▼(財)ベターホーム協会 > 読本シリーズ http://www.betterhome.jp/book/tokuhon/tokuhon.php
・健康食品:摂取で中毒!?… 被害例出版 ― 2007年02月20日
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2007/02/14
中毒学の第一人者の内藤裕史・筑波大名誉教授(75)が、健康食品や漢方薬などによる健康被害例を集めた「健康食品中毒百科」(丸善、2940円)を出版した。学術雑誌に発表された計1085本の論文から引用した国内外の健康被害事例を分析し、やせ薬、健康食品、漢方薬・生薬の3分類で計56項目にまとめた。内藤さんによれば、健康被害に共通するのは、
紹介されている例:
- 少量なら無害な成分も、錠剤などで大量に摂取することで被害を招く。
- 安全と信じて摂り続け、被害が深刻化する。
- 栽培、抽出、製造過程で混じる不純物(重金属など)が悪く働く場合。
▼丸善での紹介:
- ダイエット目的で植物のアマメシバを摂取し重い呼吸器障害が多発したケース
- テレビ番組で「やせる」と紹介され、下痢などの被害が続出した白インゲンなど
- アガリクスを飲んだが肝機能障害になった
- エビやカニの甲羅からとれるキトサンを摂取した喫煙者が肺炎を起こした
- ウコンを摂取した肝硬変患者が症状を悪化させて死亡した--など
http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/book_data/search/9784621078402.html■内容概説
この本は、現在の医療の分野を二分する形で登場した補完代替医療の一つ、健康食品が持つ本質的な課題に取り組んだ日本で最初のものである。健康食品は医薬品と違い安全で副作用がないと一般に広く信じられている。医薬品は、有効性と安全性の科学的な根拠の上に国が市販を認めているが、健康食品は品質の均一性、再現性、純度が保証されているわけではない。また、摂取量、接種方法、摂取経路、効果の目安についての科学的根拠もない。健康食品を摂取するにあたって安全の基本は、それが健康被害を起こしていないか、引き起こす可能性はないか、という被害情報の検証である。個人差はあるが、本書で情報を得ることにより被害を未然に防ぐこともでき、健康被害が発生したときの対応も容易である。
・ガン専門医が選んだガン患者のためのガン・サプリメント辞典 ― 2006年11月12日
▼ガン専門医が選んだガン患者のためのガン・サプリメント辞典
・水上 治【編著】 [B6 判] NDC分類:494.5 販売価:\1,365(税込) (本体価:\1,300)
≪出版社コメント≫
サプリメントの選択基準は、原料の毒性、副作用の有無、メーカーの信頼性、原料の質・抽出法・加工法、科学的データと様々だが、「臨床的な手応え」が何より大事。メーカーサイドからの情報だけでは絶対に分からない、ガン専門医とガン患者だけが知っている情報を満載した。この書籍には、私も愛用していた野菜・果物丸ごと粉末 サプリメント「フレッシェンモア」が紹介されていますが、この商品は既に販売終了しており、現在は「ベジタブル&フルーツ」という商品名にリニューアルされて発売されています。
- 第1章 統合医療のなかのサプリメントの役割(代替療法への道;ガンが蔓延する時代;ガンに対する三大療法の限界 ほか)
- 第2章 ガン患者のためのガン・サプリメント辞典(キノコ製剤;樹皮製剤;アポトーシス誘導剤 ほか)
- 推薦 高速温熱リンパ球療法との併用(プルミエールクリニック院長・星野泰三)(水上式サプリメント療法は不可能を可能にする;体の“よどみ”にも水上式サプリメント療法;食療法で心身医学的なバランスを保つ ほか)
・がんに罹った自分とのつきあい方 ― 2006年11月12日
▼がんに罹った自分とのつきあい方
・がん‐医と心を考える会【編著】 [B6 判] NDC分類:494.5 販売価:\1,680(税込) (本体価:\1,600)
≪出版社コメント≫
「がん‐医と心を考える会」のメンバーが、それぞれ“がん医療”“カウンセリング”“鎮痛”“看護”“医療経済”“医薬開発”“高齢化問題”など各分野の専門家としての立場から書き下ろした一冊。
- がんを診る患者さんを診る―医者と患者の関係はどうあるべきか
- 若いがん患者たち ―潔さと残酷と
- がんの心身相関 ―がんの心身医学・心身医療
- がん患者への心理的・社会的サポートと医療制度―「ケアとしての医療」の充実のために
- がんの痛みは治療できる―痛みからの解放を得てがんと闘おう
- 創薬の立場から考えるがんの化学療法―歴史から学ぶ将来展望
- 抗がん剤への挑戦 ―患者が選択しうる多様な抗がん剤を目指して
- がんの看護を考える ―がんの生存者であり続けること
- 最晩年の生き方考え方 ―家族のために、自分のために
- 今、必要なのは政治の“名医”―僕の前立腺がん体験記
・「食べもの情報」ウソ・ホント―氾濫する情報を正しく読み取る ― 2006年11月12日
―氾濫する情報を正しく読み取る
▼「食べもの情報」ウソ・ホント
―氾濫する情報を正しく読み取る
・高橋 久仁子【著】[新書 判] NDC分類:498.5 販売価:\945(税込) (本体価:\900)
≪出版社コメント≫
「砂糖がカルシウム欠乏を招く」「化学調味料で頭が悪くなる」「有精卵や天然酵母は体にいい」「クロレラは万病に効く」など、あたかも科学的に実証されたかのような思い込みに振り回されていませんか?何がホントで、何がウソなのか。
本当に大切な食生活とはどのようなものなのか。健康に生きるための情報の捉え方、食生活のおさえどころを紹介します。
- 序 章 食べるということ
- 第1章 けなされる食品
- 第2章 ほめられる食品
- 第3章 いわゆる“健康食品”
- 第4章 “効く”のでしょうか
- 第5章 不安情報を調べてみると
- 第6章 食生活のおさえどころ―健康維持と食事の関係
- 終 章 食べものを食べものとして
・アメリカ医師会がガイドする代替療法の医学的証拠―民間療法を正しく判断する手引き ― 2006年11月12日
―民間療法を正しく判断する手引き
▼アメリカ医師会がガイドする代替療法の医学的証拠
―民間療法を正しく判断する手引き
[原書名:READER'S GUIDE TO ALTERNATIVE HELTH METHODS〈American Medical Association〉 ]
・米国医師会【編】〈American Medical Association〉・田村 康二【訳】
[A5 判] NDC分類:492.79 販売価:\5,880(税込) (本体価:\5,600))
≪出版社コメント≫
近代医学の代替療法として人気の民間療法…。
だがそれは、本当に有効なのか?何が正しくて医師として推薦でき、何があやしくて危ないのか?一般健康情報から、鍼、指圧、ハーブ、ビタミン療法、食事療法まで、医師の立場から代替療法、民間療法の医学的根拠をチェック!民間療法をいたずらに敵視せず、かつ無批判に迎合せず、科学的、合理的に判断し、活用するためのガイドブック。
- 第1部 民間療法についての展望 (科学的(医学的)な見方とは何か? 健康詐欺とインチキ療術 ほか)
- 第2部 「代替」治癒システム (鍼治療;アーユルベーダ医学 ほか)
- 第3部 主な疾患に対する民間療術のいろいろ (疑わしいがん治療;証明されていないエイズの薬 ほか)
- 第4部 食事と栄養についての論究 (ビタミンと“健康”食品;偽診断テスト ほか)
- 第5部 その他の“あやしい”代替療法 (アロマ治療;毛生え薬 ほか)
・もう薬には頼らない プロバイオティクス健康法 ― 2006年11月12日
―21世紀、自分の体はこれで守る
▼もう薬には頼らない プロバイオティクス健康法
―21世紀、自分の体はこれで守る
・中谷 林太郎・平塚 秀雄【監修】・小学館・家庭医学研究会プロバイオティクス研究グループ【編】 [B6 判] NDC分類:491.7 販売価:\1,365(税込) (本体価:\1,300)
≪出版社コメント≫
病気知らずの体づくりは、乳酸菌・ビフィズス菌から。抗生物質が効かない!21世紀は共生物質の時代。遺伝子治療ではアメリカが一歩先んじた先端医療開発競争ですが、その二の舞を踏むまいとEUが一大プロジェクトとして研究開発しているのがプロバイオティクスです。
プロバイオティクスとは、乳酸菌やビフィズス菌などの人体に有益な働きをする微生物を含んだ食品のことです。最新の研究では、生活習慣病やがんの予防効果ばかりでなく、老化防止効果のあることもわかっています。
21世紀は予防医療の世紀といわれ、病気にかかりにくい体づくりのためには何が必要かが医学のテーマとなっていて、その一つとしてプロバイオティクスが一躍脚光を浴びているわけです。
本書は、最新の研究データをもとにプロバイオティクスのすべてを解明します。プロバイオティクスとは、人体に有益な微生物を含んだ食品のこと。乳酸菌やビフィズス菌が代表ですが、どのような効果があるのか、なぜ21世紀の健康生活に不可欠なのかを、最新の医学研究データをもとに徹底的に解明します。
- 第1章 有用菌と「共生」する時代がはじまった
- 第2章 乳酸菌・ビフィズス菌の驚異のパワー
- 第3章 乳酸菌効果で美肌と若い体に
- 第4章 乳幼児の病気を防ぎ、健やかに育てる
- 第5章 生活習慣病(成人病)と老化を防ぐ
- 第6章 乳酸菌、ビフィズス菌の効果的なとり方
- おわりに―“予防医学”の新しいかたち「プロバイオティクス」
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