・ヘルシーリポート:健康インフォメーション 中性脂肪に黒烏龍茶 ― 2006年07月29日
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/07/29
サントリーが5月から発売した「黒烏龍茶」が食後の中性脂肪の上昇を抑えるということで、特定保健用食品(トクホ)に認められた。臨床試験は中性脂肪がやや高めの成人男女20人で実施し、食事と同時に黒烏龍茶を飲んで、他の飲料に比べ、食後の血清中性脂肪の濃度が約20%低くなった。
また、男女12人・10日間、食事時に黒烏龍茶を飲んで、便に含まれる脂肪量を調べたら、飲まない時に比べ、脂肪の排せつ量が約2倍も多くなった。
この効果は、茶葉の半発酵の過程でできる「ウーロン茶重合ポリフェノール」の作用によるという。▼サントリー>ニュースリリース No.9410 (2006.4.4)
サントリー「黒烏龍茶」(特定保健用食品)新発売 ― 脂肪の吸収を抑え、食後の中性脂肪の上昇を抑制する ―
・ローヤルゼリーが骨粗しょう症予防に有望 ― 2006年07月25日
山田養蜂場は、静岡県立大学、福岡医療短期大学と共同で、国際学術誌「eCAM」に発表したところによれば、ローヤルゼリーが骨密度の減少を抑え、骨中のカルシウム量を増やすことをラットの試験で確認したという。ローヤルゼリーは疲労回復や抗老化を目的に、古くから服用されているミツバチの分泌物で、海外の論文誌への論文掲載は国内外で初めてという。
山田養蜂場によれば、更年期症状を持つ女性において、一日700mg~1200mgのローヤルゼリーが更年期症状などの改善効果を持つことも確認しているという。
・ニンジン煮て美肌、ベータカロチン摂取が「生」の1.6倍 ― 2006年06月09日
Yomiuri-Online・・ 医療と介護・ 医療ニュース 2006/06/09
ニンジンは、ゆでて食べると、色素「ベータカロチン」の体内への吸収率において、生の場合に比べ摂取後6時間で平均1.4倍、8時間で1.6倍に高まることが、伊藤園中央研究所などの研究で判った。
にんじんに含まれるベータカロチンは、紫外線から肌を守る効果があるとされており、ゆでたニンジンを基に作った野菜果汁を飲んで、肌の状態を調べた別の実験では、摂取後8週間で シミの面積が減少したという。
ジュースのほうが生よりも効率良く摂取できると発表
----日経ヘルス サプリ&機能性食品 2006/06/09
伊藤園中央研究所は、ニンジンに含まれるβカロチンは、ゆでたほうが生のまま摂取するよりも体内に吸収され易いことを確認し、5月27日に京都府立大学で開催された第444回日本農芸化学学会関西支部例会で発表した。
βカロチンは、ニンジンやブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれる色素で、消化吸収されたあと、ビタミンAに変わる。また、抗酸化作用があり、動脈硬化などを防ぐ効果もあるとされている。▼伊藤園 > [ニュースリリース]2006.5.19 >
βカロテンは生よりもゆでたにんじんからの方が体内への吸収率が高いことを確認
・アガリクス:あるのか?抗がん効果 副作用の疑い例も ― 2006年04月03日
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/04/03
厚生労働省は、2月にキリンウェルフーズ社が発売する「アガリクス」製品のうち1商品が発がんを促進したとの動物実験結果を発表し、発売元のキリンウェルフーズ社は回収に踏み切った。この話題について・・・・。
◆「顆粒」から発見、発がん促進作用
≪参考≫
問題の製品は、アガリクスを乾燥させて粉末化し、顆粒状にした「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」。国立医薬品食品研究所が実験を担当し、発がん物質を投与したラットに「顆粒」を食べさせたところ、食べさせなかったラットに比べ、がんになる割合が高くなった。他の2社の製品でも同じ実験をしたが、異常は出なかった。
◆安全性検証には高額費用が必要調査は、流通している3社の3製品を抽出して実施しただけで、アガリクス製品に発がん促進作用があるのか、「顆粒」だけなのかは不明のまま。
◆副作用の疑い例も
医師グループのキャンサーネット・ジャパンが、各種の健康食品について医学論文を総ざらいし、「抗がんサプリメントの効果と副作用徹底検証!」(三省堂)という本にまとめたが、アガリクスについて効果を示した論文はなかった。
大阪府立成人病センターの佐々木洋・消化器外科部長らが、'05年の日本肝臓学会で発表したところによれば、肝臓がん患者に対しての再発予防効果も副作用も無かったという。
副作用の疑い例として、国立がんセンターの医師らが01年の日本癌治療学会にて、アガリクスを食べて劇症肝炎を起こした乳がん患者など3人のケースを発表している。
国立健康・栄養研究所は、ホームページ(http://www.nih.go.jp/eiken/)の「健康食品安全情報」で、アガリクスに対し「ヒトでの有効性と安全性について信頼できる調査結果が見当たらない」との見解を示している。
▼アガリクス(カワリハラタケ)を含む3製品の安全性について(厚生労働省 報道発表資料)
▼国立健康・栄養研究所の健康食品安全情報 での「アガリクスについて」
・ホンダ、健康食品参入…血栓予防「納豆の酵素」 ― 2006年03月01日
Yomiuri-Online・・ 医療と介護・ 医療ニュース 2006/03/01
自動車大手のホンダは、100%出資子会社の商社・ホンダトレーディングを通じて健康食品事業に参入すると発表した。第1弾として3月から、脳こうそくの予防効果があるとされる「ナットウキナーゼ」(納豆に含まれる酵素)を、健康食品メーカーなどに供給する。▼ホンダトレーディングのニュースリリース 2006.02.08
ホンダトレーディング、「ナットウキナーゼ」で健康食品市場に参入
・「アガリクス」で発がん促進 ― 2006年02月22日
Yomiuri-Online・・ 医療と介護・ 医療ニュース 2006/02/22
▼健康食品の安全情報を消費者に
厚生労働省は、今回3種類のアガリクス製品について、試験管や動物で安全性を調べる実験を行った結果、がん促進作用があることが判かったため、人体でも同様の作用があるかどうか不明だが、健康被害を未然に防ぐため、製品の自主回収を要請、「キリンウェルフーズ」もこれを受け入れた。
背景には、健康食品を製造、販売する際の規制が、食品一般と同じで、医薬品のように厳密に効果や副作用を調べる臨床試験が必要ないためで、安全性データの提出義務や、食中毒以外では健康被害を疑われる例があっても国に報告する義務もないために、起こったもの。
健康食品には、特定の成分が凝縮されており、過剰摂取で健康被害が生じたり、通常の食材では微量しか含まれない毒性物質を大量に摂取したりする恐れがある。 マイナス情報は、利用者に伝わり難いため、消費者に判り易く伝える仕組みが求められる。
・「アガリクス」発がん促進、キリン子会社4品を回収 ― 2006年02月14日
Yomiuri-Online・・ 医療と介護・ 医療ニュース 2006/02/14
厚生労働省は13日、キリンビールの子会社の「キリンウェルフーズ」(東京都江東区)に、アガリクスから製造された健康食品「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」に、発がん促進作用があることが動物実験で確認されたとして、販売停止と自主回収を要請した。▼厚生労働省 > 報道発表資料 06/02/13 > アガリクス(カワリハラタケ)を含む製品の安全性に関する食品安全委員会への食品健康影響評価の依頼について
・抗がんサプリ効果不明 ― 2006年01月29日
Yomiuri-Online・・ 医療と介護・ 医療ニュース 2006/01/29
「抗がん」をうたい文句にしたサプリメント(栄養補助食品)が出回っている中、その効果はあやふやで、注意すべき副作用も報告されているという記事。抗がん剤や放射線による治療中は、その効果を十分引き出すため、抗がんサプリメントの使用は控えたほうが良いとある。もし使うなら、現時点でわかっている効果と副作用のバランスを考え、自分の判断で慎重に選んで。
まずは食生活の改善が一番。野菜や果物は、免疫力を高め、細胞の酸化を防ぐといった成分がバランス良く入っており、過剰摂取による副作用の心配もない。特定の成分をサプリメントで摂取する前に、食生活を見直すこと。
▼「抗がんサプリメント」に関する本
◆「抗がんサプリメントの効果と副作用徹底検証!」
(キャンサーネットジャパン編、三省堂、1600円)・東大病院緩和ケア診療部副部長の岩瀬哲さんが、世界の医学論文を収める米国のデータベースから「抗がんサプリメント」に関する論文を集め、約50種類について、効果や副作用を分析・検証結果を収録。
◆「決定版!抗がんサプリメントの正しい選び方、使い方」
(福田一典著、南々社、1600円)・悪徳業者の見分け方をはじめ被害に遭わない方法も具体的にアドバイス。
◆「検証!がんと健康食品」
(坪野吉孝著、河出書房新社、1400円)・玉石混交の健康情報をどう読み解くかについて、具体的な 事例をもとに解説。
健康濃縮飲料 120コッカス</A> ― 2006年01月07日
アルファ製薬㈱
≪筆者コメント≫
読者の方からのお便りで知りえた「コッカス菌」という乳酸菌情報をご紹介いたします。
- 商品名: 「120コッカス」 (分類:清涼飲料水)
- 開発会社: ㈱アドバンス http://www.advance.co.jp
- 販売: アルファ製薬㈱ http://www.alpha-seiyaku.com
- 推奨本: 末期ガンからも続々生還-まず70人の証言と感謝「“ガンに克つ!”脅威の腸内細菌パワー」
史輝出版刊 (北陸大学名誉教授 薬学博士 越浦良三先生 監修)
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