■大豆:女性は食べ過ぎないで 乳がんリスク減も肝臓がん危険性高まる ― 2009年03月20日

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毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2009/03/10
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厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)が、93年~05年まで、6府県の男女約2万人(開始時40~69歳)の健康状態を追跡し約12年間・追跡調査し、うち101人(男性69人、女性32人)が肝臓がんになった。アンケートで大豆食品をどれぐらい食べるかを尋ね、イソフラボンの2成分の摂取量と発症との関連を調べた。大豆製品を沢山摂る女性は、あまり食べない女性に比べて「肝臓がん」になる危険性が3~4倍に高まることが判ったという。大豆に含まれるイソフラボンは、乳がんのリスクを減らすことが知られているが、食事を通して適度に取るのが良いようだ。
イソフラボンの2成分の摂取量と発症との関連を調べた結果、摂取量とリスクの関連が明らかになったのは女性だけで、摂取量が最も多い群(豆腐80g以上/日、納豆2/3パック以上/日)が肝臓がんになるリスクは、最も少ない群(同豆腐40g未満/日、納豆1/3パック未満/日)のリスクの約3.2~3.9倍だった。
イソフラボンの分子構造は、女性ホルモンのエストロゲンに似ている。エストロゲンは「乳がん」のリスクを高める半面、「肝臓がん」には予防作用があり、イソフラボンの過剰摂取がこうした作用を妨げると考えられる。 肝臓がんの最大のリスク要因はB型、C型肝炎ウイルス。
女性の場合は、まず感染の有無を調べ、感染が分かれば大豆製品の取り過ぎに注意が必要で、感染していなくても過度の取り過ぎは注意が必要のようだ。
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