■40歳時点で喫煙…余命は4年短く 30万人調査で判明 ― 2008年06月13日
40歳時点で喫煙…余命は4年短く 30万人調査で判明
京都府立医科大の小笹(おざさ)晃太郎・准教授(疫学)らの、約30万人を対象に10年間追跡した厚生労働省研究班の調査結果によれば、40歳の時に、たばこを吸っている人の平均的な余命は、吸わない人と比べて男女とも4年近く短いことが、判ったという。喫煙率は男性54%、女性8%。データから年代ごとの余命を計算すると、40歳の男性でたばこを吸う人の余命は38.5年で、吸わない人の42.4年より3.9年短かった。40歳の女性では、喫煙者が42.5年で、吸わない人の46.1年より3.6年短かった。
早めに禁煙すれば、影響は少ないことも確認された。 又、たばこの本数と余命との関係では、1日に1~14本吸う40歳男性は38.3年、15~24本では38.7年、25本以上では37.9年で、あまり変わらなかった。 こうした調査は一般に、追跡期間が長いほど、吸う人と吸わない人の差が広がり、英国で50年間追跡した研究では両者の差が10年ほど開いた。また、吸わないという人も、実際には他人の煙による受動喫煙による健康被害で、本来よりも余命が短くなり、差が小さく見えている可能性もあるという。
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