■死亡リスクが最も低いのはBMIが20以上25未満の人々 ― 2010年12月23日
Nikkei Medical Online HOT NEWS 2010/12/17
NEJM誌から~白人146万人を対象とした分析結果米国立がん研究所のAmy Berrington de Gonzalez氏らが、NEJM誌2010年12月2日号に発表した、前向き研究19件のデータの分析によれば、BMI高値、低値のいずれの人々も死亡リスクが高く、健康で喫煙歴がない BMI高値の人々の死亡リスクはより高いことが明らかになったという。
今回の分析対象としたのは、白人に限定し、19件の研究に登録されていた19~84歳の白人146万人(年齢の中央値は 58歳、58%が女性)。ベースラインで 85歳以上だった人々は除外し、年齢、研究、身体活動、飲酒量、学歴、既婚か未婚かで調整してCox回帰分析を行った。
全体では、全死因死亡はベースラインのBMIが22.5~24.9で最も少く、BMIがそれより小さくなっても、大きくなっても、全死因死亡リスクは上昇した。
だが、現在の喫煙者と過去の喫煙者を除外し、更にベースラインで癌または心疾患だった人々を除外すると、曲線の形が変化して、BMIが25以上のハザード比は有意に上昇し、最もリスクが低いBMI域が広がり、20.0~24.9の範囲になった。死因は様々だったが、心血管死亡、癌死亡、その他の原因による死亡に分けると、BMIが25.0以上では心血管死亡のリスクが最も高く、BMIが22.5未満では、他の原因による死亡のリスクが最も高かった。
白人では、過体重と肥満、低体重も、全死因死亡リスクの上昇に関係していた。全死因死亡リスクが最も低かったのは、BMIが20.0~24.9の人々だった。
原題:「Body-Mass Index and Mortality among 1.46 Million White Adults」
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