■カロリーを抑え、寿命を延ばす「カロリスジャパン」が発足 ― 2008年10月27日

毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2008/10/20
・健康用語「CR」とは、アンチエイジング(抗加齢)分野の「カロリーリストリクション」のこと。「ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養分を確保しながら、総摂取カロリーは通常の7割程度に制限しよう」という考え。
昔から「腹八分」という言葉があり、食べたい物を食べたいだけ食べることをよしとする欧米人に比べると、日本人はカロリーを抑えた食生活をしてきたことで、世界有数の長寿国になり得たのだが、それはもう過去の話。
欧米型の食生活が定着した現在、中高年男性に肥満や生活習慣病が急増している現在の状況を考えれば、10年~20年先に、現在の高齢者のように元気で若々しく、長生きできるという保証はない。・「CRソサエティ・ジャパン(アンチエイジングを実践する会、通称・カロリスジャパン)」が発足
CRの実践者は老化防止につながり、健康で長生きできる体がつくれると、今年の9月16日に、東大、慶大、順天堂大らの医師らが中心となり「CRソサエティ・ジャパン(アンチエイジングを実践する会、通称・カロリスジャパン)」が発足した。
同会メディカルアドバイザーの一人で、10年前から寿命の研究を続けている順天堂大学の白澤卓二教授(加齢制御医学)によれば、「100歳を超えても元気な長寿者には、メタボ(内臓脂肪症候群)の人がほとんどいない。長寿者は70、80代で急にいきいきと若々しくなるわけではなく、40、50代からの積み重ねで若々しい健康を保っている。また、長寿については、カロリーを制限することで2~3割寿命が延びるだろう」という。
・様々な食品の分野で「糖質ゼロ」「カロリーオフ」を歌った食品が販売されている
これらは「CR」の考えの延長上にあるもの。
最近では8月にコンビニのサークルKサンクスが、通常よりカロリーを約3割減らした「カロリーコントロールおにぎり」を発売。
また、乳酸菌飲料のヤクルトでは、通常の「ヤクルト400」に比べ、甘さを約25%、カロリーも30%カットした「ヤクルト400LT」を9月に発売。
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