■糖尿病なりかけに「緑茶が効果」 7杯/日で血糖値改善 ― 2008年10月11日

健康な人で緑茶をよく飲むことで糖尿病になり難いという報告はあるが、緑茶を1日に7杯分ほど飲むことで、糖尿病になりかけの人の血糖値が改善することが、静岡県立大などの研究でわかったという。緑茶に含まれる渋み成分のカテキンの摂取量を一定にするため、いったんいれたお茶を乾燥させるなどして実験用の粉末を作製し、これを毎日、湯に溶かして飲むグループと、飲まないグループに無作為に分け、2カ月後の血糖値を比べた。
一般的に「Hb(ヘモグロビン)A1c」が6.1%以上だと糖尿病の疑いがあるとされ、6.5%以上だと糖尿病と即断される。逆に血糖値を5.8%未満に維持できれば優れた管理とされる。実験は平均的な血糖値の変化を、この「HbA1c」という指標でみた。
1日分の緑茶粉末は一般的な濃さの緑茶で湯飲み(約100ml)約5杯分のカテキンを含み、緑茶粉末を飲んだ人では普通に飲んだ緑茶と合わせ1日に約7杯分のカテキンを摂っていた。
緑茶粉末を飲んだ人は、当初6.2%が、2カ月後に5.9%に下がった。飲まなかった人は変わらなかった。飲まなかった人に改めて飲んでもらうと、同じように2カ月間で6.1%から5.9%に下がった。
最近のコメント