■喫煙で記憶力減退の恐れ――仏研究機関調査 ― 2008年06月21日

研究者らは、喫煙は認知症のリスクファクターであると結論づけている
「Archives of Internal Medicine」の6月9日号に掲載された仏国立保健医学研究所(INSERM)の研究によれば、中年期の喫煙は記憶力の減退及び論理的思考能力の低下と関連があること、かなり前に禁煙した元喫煙者は記憶力、語彙、言葉の流暢さが減退する傾向が低くなること、中年期に喫煙を止めると他の健康習慣も改善されることを結論として挙げている。この研究は、1985~1988年に健康調査に参加した35~55歳のロンドンの公務員を対象に、調査参加時および1997~1999年の喫煙習慣を評価したもので、そのうち5388人が1997~1999年に記憶、論理的思考、語彙、言葉の流暢さのテストを受け、4659人が5年後に再度テストを受けた結果を纏めたもの。
初回のテストでは、調査開始時に喫煙していた被験者は、喫煙したことがない被験者と比較して、成績が低いグループ(下位20%)に入る傾向が高く、また当時、元喫煙者だった被験者は、語彙と言葉の流暢さのテストで低い点を取る確率が喫煙者よりも30%低かったという。
また調査期間中に喫煙を止めた被験者は、アルコール摂取を控えたり、運動を増やしたり、野菜や果物の摂取をやしたなど、他の健康習慣も改善が見られたという。
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