■ヨーグルトで健康に 腸内細菌のバランス保って“老化”に歯止め ― 2007年11月02日

毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2007/10/27
▼生活習慣病や花粉症予防、疲労回復にも効果的健康を維持する方法で、最も大切なものの一つが腸内細菌のバランスを保つこと。腸の老化を防ぐことにつながる。腸の老化は、肉類や脂肪の摂取量が多く、食物繊維の少ない食生活で生じやすく、生活習慣病の原因に。腸の健康を守るために、ヨーグルトの有用性を、腸内細菌研究で世界的に著名な光岡知足・東京大学名誉教授に聞いた。
光岡さんが約20年間にわたり実践している健康法の一つは、毎朝、無脂肪の牛乳を利用して作った自家製ヨーグルト約350~400mLを食べること。
■なぜ、ヨーグルト?
光岡さんは、50年代初めから腸内細菌の研究を始め、健康な大人にはビフィズス菌など有用な菌(善玉菌)が多いことを発見。60年代のドイツ留学時代に「プレーンヨーグルトを食べると、不思議と腸の調子が良くなる」ことを体験し、北欧、ロシアのコーカサスなど発酵乳を食べる習慣のある国や地域では健康な人が多く、「ヨーグルトには健康を維持する何かがあるに違いない」と思って、研究を続けた。
■有害菌で悪化もあれから約40年。腸内細菌と健康の関係が分かってきた。腸内には100種類以上の細菌がいて、有用な菌と有害な菌のバランスが健康を左右することが分かってきた。
過度の精神的ストレスにより善玉菌が減ること等、心の状態が腸内細菌に影響する。また、数多くの研究で肉類と脂肪の多い食事をすると善玉菌が減って、悪玉菌が優勢になることも分かった。
■免疫細胞を活性
さらに、大腸がんや胃がんの患者ではバクテロイデスなどの有害菌が多く、善玉菌などが少ないことも判明。潰瘍性大腸炎などの患者には健康な人に比べ、大腸菌が多く、腸内細菌のバランスが悪化していること等の数々の研究から、光岡さんは「ビフィズス菌の減少が、腸を不健康な状態にする」と指摘する。悪玉菌が増えると、たんぱく質などから硫化水素、アンモニア、アミンなどの腐敗物質が生じ、大腸がんや肝臓障害、免疫機能の低下などにつながるから、健康に良くない。
■便秘解消のために、朝食はぜひ取りたい。
ヨーグルトに関する最近の研究の特徴は、血圧を下げたり、血糖値やコレステロールを下げるなど、生活習慣病の予防にもつながる働きが分かってきたこと。
例えば、ビフィズス菌は、体内に入ってくる異物を撃退する免疫細胞(マクロファージ)を活性化するなど免疫力を高める働きがあり、花粉症予防にもなる。ヨーグルトを食べてビフィズス菌が増えると、腸内で乳酸や酢酸を作り出す。この乳酸などが腸の蠕動を促すことで、便秘の解消を助ける。
■オリゴ糖はビフィズス菌のえさ
食べ物が胃に入ると、胃に食べ物が入ってきた刺激「胃・大腸反射」を大腸に伝え、結腸内の便を直腸まで押し出す動きが活発になり、便が出るようになる。朝食を抜くと、この「胃・大腸反射」が起きない。
腸の若返りには、食物繊維の豊富な野菜、イモ類、豆類、穀類、海藻類を食べること。
便の色や形も日ごろからチェック 要。黄色っぽい軟らかい便なら良好。黒っぽい便やコロコロ状の便、悪臭の強い便は要注意。ヨーグルトの乳酸菌は、胃や腸で死ぬため、食べても効果がないと思われがちだが、光岡さんによれば、「たとえ生きて届いたとしても、ヨーグルトの乳酸菌自体が腸で増殖しない。死んだ状態でも、腸にいるビフィズス菌を活気づけ、増殖させる効果はある」という。
■ヨーグルトの効用
砂糖に比べてカロリーが半分程度のオリゴ糖は、ビフィズス菌のえさとなる。このため、オリゴ糖をかけて食べるのもよい。
- おなかの調子を整える
- カルシウムの吸収がよい
- 乳糖を分解できない人でも下痢を起こす割合は少ない
- 牛乳より必須アミノ酸が多い
- 免疫力を上げる
- ラクトトリペプチドを含む場合には高血圧を予防する
- 腸内細菌のバランスを通じて、血糖値の上昇を抑える
■髪のケア:見直す秋 夏のダメージ、増える抜け毛 ― 2007年11月04日

毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2007/10/31
紫外線が強い夏は、髪にとって過酷な季節で、夏バテで食欲不振になれば、髪にいく栄養分も不足しがち。こうした夏の疲れが秋口に出て、抜け毛が増えるという。この機会に日ごろの髪のケアを見直そうということで、社団法人・日本毛髪科学協会(東京都新宿区)の主任研究員、岡谷吉雄さんに秋の抜け毛の原因や正しい手入れについての取材した記事。■シャンプー
基本のシャンプーは、髪より地肌を洗うよう心がける。毛穴に詰まった余分な脂を取るように、爪を立てず指の腹で、生え際から頭頂部に向けて地肌をマッサージするように。
■ブラッシングシャンプー液は、直接髪につけず、泡立ててから使うこともポイント。泡がキューティクル(毛の表皮)を守るクッションの役割をしてくれ、髪が傷みにくくなる。洗髪後は地肌を早めに乾かすこと。湿っていると、常在菌が繁殖しフケやにおいの原因になり易い。すすぎは、十分に行うこと。
朝シャンより、湯船につかって毛穴が十分に開いてからマッサージした方が効果が高い。髪が長い人は、まず毛先を梳かし、段階的に頭頂部の方に上げて、力が上の根元にかからないようにすること。
バランスがとれた食生活をしている人は、髪の毛も艶やかで美しい。体の中から髪を健やかにする方法を、料理研究家の小菅陽子に聞いた。
髪が細く薄くなるのは、老化の一種で避けられないが、きちんとした毎日ケアを積み重ねることで遅らせることはできる。■食事はバランスよく/野菜、海藻たっぷりと
毛髪は18種類のアミノ酸が結合した「ケラチン」というたんぱく質からできている。健康な髪には、たんぱく質は欠かせないし、たんぱく質を体内に取り込むにはビタミンが重要。
大豆などの植物性のものを中心に、脂分の少ない鶏肉やビタミンを多く含む豚肉、魚からバランスよくとることが大切。
特にビタミンA(緑黄色野菜、ウナギ)、ビタミンB6(イワシ、サバなどの青魚、マグロ)、ビタミンE(植物油、ナッツ類、ゴマ、玄米)が必要。また、髪の新陳代謝には、ヨウ素(海藻類)と亜鉛(貝類、緑茶)などのミネラルも欠かせない。
■楽観的でも悲観的でも癌の予後には無関係 ― 2007年11月05日

米ペンシルベニア大学(フィラデルフィア)のJames Coyne氏らが、頭頸部癌の第III相臨床試験に参加した約1,100人のデータを収集し、5年間のデータを分析した結果によれば、精神状態が前向きであるか悲観的であるかは、いずれも癌患者の生存期間を左右する独立した因子とはならないことが示されたという。 (米医学誌「Cancer」12月1日号に掲載される予定)医学誌「Cancer」2月号(2007年)に掲載されたオーストラリアの研究でも、肺癌患者の疾患への姿勢は予後に影響しないとの結果が出ているほか、英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」11月1日号掲載の別の研究でも同様の結果が示されている。
重要なのは、「前向きな姿勢」ではなく、ストレスに向き合い、うまく対処していくことのようだが、癌に対して前向きでない患者をもっと前向きになるよう励ますことは、逆にストレスを増やす原因になることがあり、患者にとってよい方法を見つけることが重要だという。
■「がんワクチン」の臨床試験に着手…がんセンター ― 2007年11月06日

YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/11/01
国立がんセンター中央病院(東京都中央区)が、治療の難しい「すい臓がん」、「胆道がん」患者を対象に、「がんワクチン」の臨床試験を年内にも着手する予定という。
ワクチンには、正常細胞にはなく、がん細胞の表面にある「WT1」というたんぱくのかけら(ペプチド)を利用。体内に入ると、がん細胞だけを直接攻撃する免疫細胞(キラーT細胞)を増やす作用がある。
ワクチン投与は、手術、抗がん剤投与、放射線照射に比べ、体への負担や副作用が少ない長所がある。がんワクチン:体が持っている免疫力を利用する治療法。がん細胞攻撃の目印となるたんぱく質の一部などを患者に注射することで、がん細胞を「異物」と認識する免疫細胞を増やして、がん細胞を攻撃させる。
■趣味の写真/ 富士/ 本栖湖の静寂と富士 ― 2007年11月07日
■趣味の写真/ 富士/ 富士にはススキが良く似合う ― 2007年11月07日
■趣味の写真/ 富士/ 富士にはススキが良く似合う ― 2007年11月07日
■富士の写真集(No.2)を作りました! ― 2007年11月08日
台風一過の或る日曜日、予定を変更して、忍野・二十曲峠を再訪しました。昼過ぎに到着し、結局日没までシャッターを切っていました。
ススキも穂を広げて、晩秋の香りを漂わせていました。 「Photoback」で、写真集を作成してみましたので、左の画をクリックしてみてください。 | ||
Olympusのコミュニティーサイト「FotoPus」(http://fotopus.com/index.html)に、 ニックネーム「とし坊」で投稿してますので、下の画像をクリックして、投票いただければ幸いです。
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■或る日の青い相模湾 ― 2007年11月10日
■肥満者は頻回の片頭痛に悩む割合が高い ― 2007年11月10日

Nikkei Medical Online HOT NEWS 2007/10/22
米国Albert Einstein医科大学のMarcelo E. Bigal氏らが、Arch Intern Med誌2007年10月8日号に発表したところによれば、BMI高値と頻回の片頭痛との間に、有意な関係があるという。片頭痛患者において、月に10~14日という頻回の頭痛と、BMIの間には有意な関係が見られ、頻回頭痛患者の割合は正常群(BMI=18.5~24.9)6.5%に対し、肥満群(BMI=30.0-34.9)では8.2%、病的肥満群(BMI>35)では10.4%だった。
▼原題
:Body Mass Index and Episodic Headaches A Population-Based Study
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