・コレステロールや中性脂肪、納豆が効果的 ― 2006年05月02日
国立循環器病センターの北風政史・臨床研究開発部長らと、佐賀県有田町などが共同で住民を対象に実施した調査結果によれば、血中のコレステロールや中性脂肪が多い人には納豆が効果的なことが判った。血圧、脂質、血糖、肥満のいずれかの指標が高い47~81歳の男女52人に約1カ月間、朝食に30gの納豆を日常的に食べてもらった結果、高コレステロール群では平均7.7%、高中性脂肪群では平均12.9%、血中濃度が低下した。
・学校でジュース販売禁止へ 子供の肥満防止に豪の州政府 ― 2006年05月02日
・内臓・脂肪症候群、40歳超男性の半数危険 脳梗塞の原因 ― 2006年05月08日
厚生労働省が国民健康・栄養調査の一環として’04年11月、無作為に選んだ20歳以上の男性1549人、女性2383人を対象に身体計測や血液検査などを実施した調査結果を発表した。
その結果によれば、心筋梗塞や脳卒中など生活習慣病の引き金となる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の疑いが強いか、その予備軍となる人が40歳を過ぎると急増し、40~74歳の男性の約半数に上るという。メタボリック症候群の判定は、内臓脂肪の蓄積を示す目安としてウエストが男性で85cm以上、女性で90cm以上を必須条件として、更に血中脂質、血圧、血糖の2項目以上で基準値を超えると「疑いの強い人(有病者)」、1項目で基準値を超える人を「予備群」としている。
・メラトニンの催眠効果は昼間に飲んでこそ効く ― 2006年05月09日
・豆ダイエット被害の原因はレクチンか ― 2006年05月10日
日経メディカル オンライン・Hot News 2006/05/10
番組紹介の白インゲンダイエット被害は数百件に、TBSがホームページで告知・謝罪問題のダイエット法は、5月6日放送の番組「ぴーかんバディ」で紹介した「白いんげん豆ダイエット法」。番組を見て実践した人が、激しい嘔吐や下痢などの食中毒症状を訴えていたもの。
ダイエットに効果があるとされる成分はシロインゲンマメに含まれるファセオラミンと呼ばれる物質。 詳しい原因はいまだ不明だが、生豆に含まれる「レクチン」と呼ばれる蛋白質などの成分が加熱不十分な状態で残り、これが胃腸の粘膜に炎症を起こし、嘔吐や下痢の症状を引き起こした可能性が高いという。▼TBS>番組「ぴーかんバディ」>「白いんげん豆ダイエットへのご注意」
・地中海食を徹底するとアルツハイマー病が少なくなる ― 2006年05月12日
----日経ヘルス サプリ&機能性食品 2006/05/12
米コロンビア大学助教授のニコラス・スカーミーズ博士らの研究グループが、「神経科学紀要」(Annals of Neurology)2006年4月号に発表したところによれば、ニューヨークのマンハッタンに住む2258人を対象に、健康状態と食事の内容を調べ、認知症にかかっていないかを確認した結果、オリーブ油、ナッツなどからオレイン酸などの不飽和脂肪酸を多く摂り、肉や乳製品は控え目で飽和脂肪酸を少なく摂り、豆、穀類、魚、そして果実や野菜をたっぷり食べるという地中海スタイルの食事を徹底している人は、心臓病に加え、アルツハイマー病の発症も少ないことが判ったという。
食品安全委:大豆・イソフラボンは30mg--食事外摂取の上限値決定 ― 2006年05月12日
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/05/12
食品安全委員会(寺田雅昭委員長)は、食事以外に特定保健用食品として「大豆イソフラボン」を摂取する場合、上限値を 30mg/日 とすることを11日に正式に決めた。妊婦と15歳未満の子どもは、胎児や生殖機能などへの影響が懸念されるため、食事以外の摂取は推奨できないとした。イタリアでは、食事を含めた上限摂取量を 70~75mg/日を目安としており、日本人については国民健康栄養調査から平均的な摂取量を 16~22mg/日 と推計。上乗せ摂取が 30mg/日 以下ならば、1日の上限値を下回ると結論づけた。
・MRSAに効く新抗生物質を発見 ― 2006年05月18日
Yomiuri-Online・・ 医療と介護・ 医療ニュース 2006/05/18
米製薬大手メルクの研究チームが、18日付の英科学誌ネイチャーに発表したところによれば、院内感染の原因となる細菌の中でも最も恐れられているメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)などを殺す強力な抗生物質を発見したという。
MRSAに感染したマウスで試され、効果が確認でき、副作用もなく、VRE、肺炎球菌などに対しても強い殺菌作用を示した。 「プラテシマイシン」と名づけられた。
・がん細胞が免疫系の攻撃をかわす仕組みを解明 ― 2006年05月19日
「Nature」オンライン版5月10日号に掲載されたSchering-Plough Research Institute(カリフォルニア州)のMartin Oft博士およびRobert Kastelein氏らによる研究によれば、がん細胞が免疫システムから逃れる鍵となる機序が明らかにされたという。
免疫細胞の攻撃を妨げるような環境を作るのは、インターロイキン-23(IL-23)と呼ばれる物質だという。
今回の研究では、IL-12またはIL-23のいずれかを欠損したマウスで癌誘発を試みた結果、IL-23をもたないマウスでは腫瘍が誘発されなかった。正常なマウスには予測された比率で癌が発生し、IL-12欠損マウスには予測より高い比率で癌が発生した。この結果は、以前は癌の元凶と考えられていたIL-12が、実はIL-23と相殺して癌を防いでいる可能性を示すものであるという。
・グレープフルーツジュースに含まれる薬物相互作用をもたらす原因物質を特定 ― 2006年05月19日
グレープフルーツジュースには、薬剤が血中に取り込まれる効率を上げるため、用量および効果が増大し、時に危険な副作用が生じることがあるが、米ノースカロライナ大学(UCN)チャペルヒル校総合臨床研究センターのPaul Watkins博士らが、この原因となる物質が特定し、医学誌「American Journal of Clinical Nutrition」5月号に発表した。かつてはグレープフルーツの苦味成分であるフラボノイド類がこの薬物相互作用の原因であると考えられていたが、無調整のグレープフルーツジュース、フラノクマリン類(furanocoumarins)と呼ばれる物質を除去したグレープフルーツジュース、オレンジジュースを比較した結果、フラノクマリンを除去すると、フラボノイド類を全て残していても薬物相互作用が生じなかったという。
▼原文
:Researchers Discover Why Grapefruit Juice Interacts With Drugs
最近のコメント