■ビール飲んで、筋肉老化防ぐ? 徳島大大学院が発表 ― 2012年09月28日
ビール飲んで、筋肉老化防ぐ? 徳島大大学院が発表
徳島大大学院の寺尾純二教授(食品機能学)らの研究チームが、米科学誌プロスワン電子版に9月20日発表したところに依れば、ビールの原料、ホップに含まれる成分に筋肉の萎縮や老化を抑える効果があるという。
寝たきりなどで筋肉が衰えるのは、筋細胞内で特定の酵素(ユビキチンリガーゼ)が増えることが一因。研究チームが、座骨神経を切除し筋肉が減っていく状態にしたマウスに、ホップの成分「8-プレニルナリンゲニン」を混ぜた餌を与え、通常の餌のマウスと比べたところ、ふくらはぎの筋細胞内の酵素の発生量が約60%抑制されたという。
ビールの原料であるホップの効能は、鎮静作用や食欲増進作用を持つ複数の機能性物質がある。今回調べた成分もその一つで、ビールの製造過程や腸に吸収されるときに増加する。
実験でマウスが1日に摂取した量は、体重50kgの人間に換算すると、この成分を1L中最大0.2mg含む海外産ビールで少なくとも約80L分に相当するが、寺尾教授は「実験では約20日間、大量に与えたが人間の場合は、過剰摂取は必要なく長期にわたる習慣的なビール摂取でも、筋肉の老化防止効果が期待できる」と話す。が、如何に?
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