■ビッグな朝食が減量に有効< ― 2008年07月21日

米バージニア・コモンウェルス大学(リッチモンド)臨床教授のDaniela Jakubowicz博士らが、米サンフランシスコで開催された米国内分泌学会年次集会(ENDO 2008)で発表したところによれば、炭水化物と蛋白質の両方が豊富な多めの朝食を食べると、渇望感や空腹感が抑えられ、体重減少に有効であるという。朝目覚めると身体が食べ物を求めるが、量が足りないと脳が別のエネルギー源を求めて非常システムを作動させる。その後で食事を摂っても、体と脳が非常モードのままになっているため、エネルギーを脂肪として蓄えてしまう。また、目覚めたばかりのときは脳の化学伝達物質であるセロトニン値が高いために、あまり食欲はないが、時間が経つにつれてセロトニン値が下がるとチョコレートやクッキーなどが欲しくなり、食べるとセロトニン値が上がり、体がその快感を覚えて悪循環に陥ってしまうという。
Jakubowicz氏らが作成した、朝食を多めに摂る食事プラン “big breakfast”では、朝食が1日の摂取カロリーの半分を占め、牛乳、赤身肉(約85g)、チーズ2切れ、未精白の穀類2杯、脂肪類1杯、ミルクチョコレートまたはキャンディ(約28g)を摂り、その後の食事では蛋白質および野菜などの複合炭水化物中心の食事を摂ることで、蛋白質は緩やかに消化されるため空腹を感じ難いという。また、セロトニン値が高いうちに少量のチョコレートやキャンディを食べると、あまりおいしく感じないため欲求も低下するという。
▼原文: Big, Well-Balanced Breakfast Aids Weight Loss
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