■「五つの安心プラン」要旨 ― 2008年08月03日
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/07/25
「五つの安心プラン」要旨
- 高齢者が活力を持って安心して暮らせる社会
希望者全員を65歳以上まで継続雇用する仕組みを検討
▽高齢者を多数雇用する事業所への減税、助成金を検討
▽在職老齢年金制度の見直しを検討
▽基礎年金の最低保障機能強化を検討- 健康に心配があれば、誰もが医療を受けられる社会
へき地診療所勤務医、救急患者の受け入れの多い医療機関、出生数の少ない地域の産科医療機関への支援創設を検討
▽救急患者受け入れコーディネーターの配置
▽軽症患者による夜間の救急外来利用の適正化
▽地域医療の確保、勤務医の負担軽減に必要な診療報酬の見直しを検討
▽医療従事者と患者・家族の意思疎通を図る相談員を育成- 未来を担う「子どもたち」を守り育てる社会
「こども交付金」の創設等、幼稚園・保育所の枠組みを超えた総合的な財政支援を検討
▽幼稚園で兄弟姉妹のいる家庭の保育料軽減措置の拡大を検討
▽教育費負担軽減のための税制上の措置を検討
▽兄弟姉妹の同じ保育所への優先入所の推進- 派遣やパートなどで働く者が将来に希望を持てる社会
住居喪失不安定就労者への就労・生活・住宅にかかわる総合的な支援の充実を検討
▽職業訓練期間中の生活保障給付制度の創設を検討
▽日雇い派遣規制など労働者派遣法制の見直し- 厚生労働行政に対する信頼の回復
厚労省設置法改正を検討▽技官制度の見直しを検討
●夏の青空に映える花 ― 2008年08月03日
●樹陰に涼む花 ― 2008年08月03日
●白樺林に色添えて! ― 2008年08月04日
●夏の空に咲く花2 ― 2008年08月04日
■トランス脂肪酸の使用禁止州法成立 米・カリフォルニア ― 2008年08月04日
トランス脂肪酸は、植物油などを加工するときに主に生じる物質で、マーガリンや揚げ物の油、菓子やパンづくりに使われるショートニングなどに含まれて、摂り過ぎると血液中の悪玉コレステロール(LDL)が増えて、動脈硬化や心疾患の危険性が増す。心疾患や脳卒中のリスクを高める恐れがあり、ニューヨーク市などが事実上禁止している。今回、州のレベルでトランス脂肪酸を含む食品を州内の飲食店から追放する米カリフォルニア州法が成立した。これにより、同州内の飲食店は10年以降、トランス脂肪酸の削減を進め、ゼロにすることが義務付けられる。11年には、トランス脂肪酸を焼き菓子やパンなどに使うことも禁止される。
■筋力が弱い男性は死亡リスクが高い ― 2008年08月08日
Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/07/29
20~82歳を対象とした前向きコホート研究の結果スウェーデンKarolinska研究所のJonatan R Ruiz氏らが、BMJ誌2008年7月12日号に発表したところによれば、テキサス州のCooper Clinicに1980~89年の間に総合的な健康診断と筋力測定を受けた8762人の20~82歳の広範な年齢の男性を対象に、筋力と全死因死亡、心血管死亡、癌死亡の関係を平均18.9年追跡し調べた結果、筋力が弱い男性は全死因死亡、癌死亡のリスクが高いことが明らかになった。
これまでの研究は、筋力と全死因死亡の間には負の相関関係があると報告したものは複数あったが、握力を測定している研究がほとんどで、追跡期間が4~6年と短く、あるいは65歳以上の高齢者のみを対象とした研究が多かった。
筋力は日常的な活動性を左右し、さらに慢性疾患の予防にも筋力強化が大切だと考えられるようになり、現在では、健康増進のための施設の多くが筋力トレーニングを取り入れている。
心肺適応度(CRF) 筋力と全死因死亡、癌死亡の関係は、調整に心肺適応度(CRF)を加えても維持されており、対象者を60歳未満(8397人)と60歳以上(383人)に分けて筋力と死亡の関係を評価しても、どちらの年齢群においても、全死因死亡、癌死亡のリスクは筋力が低いほど高かった。
筋力で3群に分けて、更にCRF低群とCRF高群に分けた計6グループのうち、全死因死亡率が最も高かったのは、筋力が低くCRFも低いグループだった。またCRFが高いグループにおいても、筋力と死亡率は負の相関を示したという。▼原題:「Association between muscular strength and mortality in men: prospective cohort study」
■カルシウム摂取で脳卒中予防に効果…厚労省研究 ― 2008年08月08日
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/07/31
厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の調査(対象者は岩手、秋田など4県の40~59歳の男女約4万人・13年間の調査)によれば、ヨーグルトや牛乳等のカルシウムを含む食品を多く摂る人ほど脳卒中になり難いことが、判ったという。研究班の磯博康・大阪大教授によれば、カルシウムが血圧を安定させ、脳卒中を起き難くしている可能性があるためという。
カルシウム摂取量に応じ、対象を5Gr.に分けて分析した。摂取量が最も少ないGr.(233mg/日)と比べ、最も多いGr.(753mg/日)は脳卒中の比率が30%少なく、3番目に摂取量が多い中間のGr.(439mg/日)でも21%低かった。同時に調査した心筋梗塞などの心臓病は関連が見られなかったという。
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