■赤外線での癌治療法開発 マウス8割完治、副作用なし ― 2011年12月02日

米国立保健研究所(NIH)の小林久隆チーフサイエンティストらが、11月6日付の米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に発表したところによれば、体に無害な赤外線を使った新しい癌治療法を開発し、マウスの実験では8割で完治、副作用もなかったという。
光を受けると熱を出す特殊な化学物質と、癌細胞のたんぱく質(抗原)に結びつく抗体を結合させた薬を作り、この薬を注射して、翌日、がん細胞の表面に付いたところで、近赤外線を当て、発熱させて癌細胞を破壊する治療法で、近赤外線は無害で、熱を出す化学物質も体の中で代謝されるため「安全性は高い」という。
実験は、2週間で死んでしまう悪性癌のマウスに、この薬を注射し翌日に近赤外線を1日15分照射する治療を2日間実施。これを1週間おきに4回繰り返し、8割で癌が完治したという。
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