◎見晴らしの丘の秋2010_No.2≫ ― 2010年11月03日
■ダイエットで脂肪を減らしたければ十分な睡眠を ― 2010年11月07日

Nikkei Medical Online HOT NEWS 2010/10/21
Ann Intern Med誌10月5日号から米Chicago大学のArlet V. Nedeltcheva氏らが、Ann Intern Med誌2010年10月5日号に発表した研究によれば、摂取カロリーを減らしてメタボ解消を狙う減量挑戦者は、睡眠時間を十分に確保しないと、体重は減っても脂肪は減らないという。
肥満な成人10人を対象にクロスオーバー試験を行い、摂取カロリーを同様に減らしても、睡眠時間8.5時間のグループに比べ、5.5時間に制限したグループでは脂肪の減りが悪く、空腹感も強かったという。
過去に行われた研究では、摂取カロリーを抑えられた状態で睡眠時間が制限されると、空腹感が強まり、食欲増進ホルモンのグレリンの血中濃度が上昇、食欲を抑えるホルモンであるレプチンの濃度は低下すること、一方、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回る状態では、これらホルモンレベルに変化は見られないことが報告されていた。
※)グレリンは、空腹感を引き起こし、体脂肪の利用を抑制して脂肪組織の増大を招く作用を持つ。
クロスオーバー試験を完了したのは10人(男性が7人)。これらの患者の平均年齢は41歳、BMIの平均は27.4、ベースラインの睡眠時間は平均 7.7時間だった。
試験期間中の摂取エネルギーは、8.5時間群が1447kcal/日、5.5時間群が1450kcal/日だった。二重標識水法による消費エネルギーは、夫々2136kcal/日と2139kcal/日。14日間の試験終了時の体重減少は夫々2.9kgと 3.0kgで差はなかった。この結果から、効率良いダイエットを行いたいなら、一定期間睡眠時間が確保できるタイミングを見計らって開始した方がよさそうだと結んでいる。
原題:「Insufficient Sleep Undermines Dietary Efforts to Reduce Adiposity」
◎秋風に誘われて! ― 2010年11月10日
(2010.10.16撮影)
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◎コキア星人の休日 ― 2010年11月10日
■中年期にヘビースモーカーだと認知症リスクは2倍超 ― 2010年11月14日

Nikkei Medical Online HOT NEWS 2010/11/11
Arch Intern Med誌からフィンランドEastern Finland大学のMinna Rusanen氏らが、Arch Intern Med誌電子版に2010年10月25日に発表した研究によれば、50~60歳時にヘビースモーカーだった人の約20年後の認知症リスクは、非喫煙者の2.14倍、アルツハイマー病(AD)リスクは、2.57倍、脳血管性認知症(VaD)リスクは2.72倍になるという。
医療保険グループである北カリフォルニアKaiser Permanente Medical Care Programに加入し、1978~85年に行われた健康診断を受診して喫煙量に関する情報などを提供した人々の中で、年齢が 50~60歳で、94年の時点で生存しており、引き続きこの医療保険グループに加入していた2万1123人(平均年齢71.6歳)を分析の対象とした。
認知症の罹患率は、人種間で有意に異なっていて、白人に比べ黒人に多く、東洋人には少なかった。
認知症リスク上昇は、2箱/日 以上喫煙していたグループで顕著だった。年齢、性別、学歴、人種、配偶者の有無、高血圧、脂質異常症、BMI、糖尿病、心疾患、脳卒中、飲酒で調整して、非喫煙者と比較した認知症リスクを求めたところ、喫煙量が0.5箱/日 未満群の調整ハザード比は1.04(0.91-1.20)、0.5~1箱/日 群では1.37(1.23-1.52)、1~2箱/日 群は1.44(1.26-1.64)、2箱/日 以上群は2.14(1.65-2.78)となった。過去の喫煙者のハザード比は1.00(0.94-1.07)で、リスク上昇は見られなかった。アルツハイマー病(AD)についても、2箱/日 以上の人々に顕著なリスク上昇が認められた。非喫煙者に比べ、喫煙量が2箱/日 以上の人々の調整ハザード比は、2.57(1.63-4.03)だった。それ以外のグループのリスク上昇は有意でなかった。1~2箱/日 群は1.18(0.92-1.52)、0.5~1箱/日 群は1.11(0.90-1.36)、0.5箱/日 未満群は 0.80(0.61-1.06)、過去の喫煙者は1.00(0.89-1.13)。
1 日に2箱以上喫煙していた人々の認知症リスク上昇は、性別や人種にかかわらず認められた。中年期にヘビースモーカーだった人の約20年後の認知症リスクは非喫煙者の2倍以上で、喫煙の脳への影響は長期にわたると考えられた。
原題:「Heavy Smoking in Midlife and Long-term Risk of Alzheimer Disease and Vascular Dementia」
◎変わらぬ流れ ― 2010年11月14日
◎音無しの流れ ― 2010年11月15日
(2010.10.17撮影)
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■新しいガイドラインは癌患者の運動を推奨 ― 2010年11月20日

これまでは、癌患者は体力を温存するため、できる限り安静にすることが望ましいとされてきが、現在、癌の治療中・治療後の運動を肯定する科学的根拠が数多く蓄積されてきており、米国スポーツ医学会(ACSM)委員会は癌患者の運動に関するガイドライン(指針)を改訂する予定だという。米国スポーツ医学会(ACSM)委員会による結論は、癌患者および癌経験者は、普通の人と同じく週に約150分の中強度の有酸素(エアロビック)運動をするよう努めるべきというもの。負荷トレーニングやストレッチも推奨される。
2010年6月に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次集会でこのガイドラインを発表した米ペンシルベニア大学医学部(フィラデルフィア)准教授のKathryn Schmitz氏によれば、治療中の癌患者にとって運動は安全であるだけではなく、数々の便益があり、化学療法や放射線療法に耐えうる体力をつけることにより生存率の向上が期待できるという。
・倦怠感の軽減:
化学療法によって赤血球が減少するため倦怠感がみられることが多いが、有酸素運動をすることにより、倦怠感に対する治療の必要性を軽減することができる。
・筋肉量および骨量の低下を軽減:化学療法やホルモン療法を受けると筋肉量および骨密度が低下するが、定期的な運動によって癌・癌治療による筋肉量および骨量の低下を軽減できる。
・生活の質の向上:運動をすると、不安やストレスの軽減など情緒面でも利益を得られ、患者の全般的な快適さが向上する。
▼原文: To Best Fight Cancer, New Guidelines Urge Exercise
◎「下滝」の流れ ― 2010年11月20日
◎秋日和のお散歩 ― 2010年11月21日
(2010.11.06撮影)
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≪筆者コメント≫:
先人との会話の中で、茨城県芸術祭の写真部門の話しに話題が及び、私も応募したが落選したので入選作品を拝見させてもらった感想として、何か偏った作品ばかりなので違和感を覚えたとの感想を持ったと話したら、撰者の某氏がその先人に語ったところによれば、自分の講座に参加している門下生を優先して選んだとのこと。
それを聞いて入選作が偏った作品になっていたことに納得はしたのですが、何処の世界にも良くある話で、芸術論より人情論・経済論が作品の質を左右するという次元の話に、身近にも接することが出来たという貴重な勉強をしたのでした。
芸術の世界は、確かに主観に拠る所が大きいのは理解できますが、撰者を特定の人物に固定化せず、複数の撰者とすることで、その弊害を上手く排除することが出来れば、茨城県の芸術祭ももっと活性化すると思った次第です。
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