■コーヒー1日2杯でも胎児に発育遅延のリスク ― 2008年12月03日
Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/11/21
妊娠週数を問わず妊婦はカフェイン摂取を極力控えるべき妊婦のカフェイン摂取が胎児の発育に悪影響を与え、出生体重の低下に関係することが示されていて、英米では妊婦のカフェイン摂取は300mg/日以下を推奨してたが、摂取量との関係を厳格に調べた研究は無かったが、CARE Study Groupの英Leicester大学Justin C Konje氏らが、BMJ誌電子版に2008年11月3日に報告したところによれば、1日にコーヒー2杯(1杯のカフェイン含有は100mg前後)程度であっても、カフェイン摂取と胎児の発育遅延リスクの関係が有意になることが示された。
●マフラーを羽織った富士 ― 2008年12月03日
■ビタミンB群を大量摂取しても女性の癌リスクは減らない ― 2008年12月03日
Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/11/25
心血管リスクと同様、影響は有意にならず水溶性必須ビタミンB群の葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12は、癌予防において重要な役割を果たすと考えられてきたが、米Brigham and Women's HospitalのShumin M. Zhang氏らが、JAMA誌2008年 11月5日号に発表したところによれば、それらを長期にわたって過剰に摂取しても、浸潤癌、乳癌のリスク低減は期待できないことを明らかにしたという。
但し、65歳以上の女性のみ、3剤(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)によるリスク低減が有意だった。ビタミンB群と癌の関係を示唆した研究の多くは、葉酸添加が始まる前に行われており、しかも観察研究だった。そこで著者らは、葉酸添加が行われている状態でこれら3剤(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)を投与した二重盲検の無作為化試験、Women's Antioxidant and Folic Acid Cardiovascular Study(WAFACS)において、癌リスクとの関係を分析することにした。
ベースラインのマルチビタミン摂取、3剤の個々の摂取や、癌の既往、飲酒などの危険因子で患者を層別化し、サブグループ解析を行ったが、全てにおいて癌リスクに対する影響は有意にならなかった。
「乳癌」については、エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体の発現の有無、腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無、組織分類、分化レベルで患者を分類し、3剤投与の影響を調べたが、有意差が見られたグループはなかった。
但し、対象者を年齢で層別化(40~54歳、55~64歳、65歳以上)して分析した場合に、65歳以上の女性のみ、浸潤癌のハザード比が0.75、乳癌は0.62となり、3剤によるリスク低減が有意だった。
原題: 「Effect of Combined Folic Acid, Vitamin B6, and Vitamin B12 on Cancer Risk in Women」
●小川に掛かる橋の秋景色 ― 2008年12月07日
■歯の健康を保ちたい。「80歳で20本」残すには ― 2008年12月07日
毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2008/11/25
◇失う最大の原因は虫歯、歯周病
「80歳になっても自分の歯を20本持とう」を合言葉に、厚労省と日本歯科医師会が始めた「8020(はちまるにいまる)運動」は今年で20年目を迎えた。何でもおいしく食べるためには20本以上の歯が必要とされるが、厚生労働省の調査(05年)によると、80歳で残っているのは平均約10本で、20本以上は5人に1人に過ぎず、寿命の延びに歯の寿命が追いついていないという状況。26本の歯を保つ中島茂さん(85)=埼玉県東松山市=は、毎日午前6時に起き塩で歯ぐきをマッサージする。主に玄米や麦飯を食べ、おかずは肉よりイワシやサンマなど魚が中心。野菜の煮物もよく食べる。菓子類など甘い物は食べず、健康茶を毎日沸かして飲んでいる。晩酌には焼酎1合か、ビール1缶。気を付けているのは「満腹になるまで食べないで、素材を生かす『素食』が基本」という。
歯を25本持つ塩原俊司さん(85)=同県熊谷市=も、3食/日をきちんと取り、ほとんど間食しない。おかずは野菜が中心。こまめにかかりつけの歯科医を受診している。
二人に共通するのは、肉は好まず、和食中心のバランスのとれた食事をよく噛んで食べていることだ。甘い物を間食せず、規則正しい生活を続けている。趣味を持ち、進んで外に出かけ、人と触れ合うのが好きな点も似ている。フッ素入りの歯磨きを使っている。
よく噛むと唾液の分泌が良くなり、体の免疫力を高め、歯の再石灰化を促す。野菜など繊維質をよく噛むと歯の表面の歯垢(プラーク)が落ちる。
◇歯周病セルフチェック (8020推進財団のパンフレット「からだの健康は歯と歯ぐきから」より)
※1~2項目当てはまれば歯周病の可能性あり。3~5項目以上なら初期または中期歯周炎以上に歯周病が進行している恐れあり。
- 歯ぐきに赤く腫れた部分がある
- 口臭が何となく気になる
- 歯ぐきが痩せてきた
- 歯と歯の間に物が詰まり易い
- 歯を磨いた後、歯ブラシに血が付いたり、濯いだ水に血が混じることがある
- 歯と歯の間の歯ぐきが、鋭角的な三角形ではなく、おむすび形になっている
- 時々、歯が浮いた感じがする
- 指で触って少しぐらつく歯がある
- 歯ぐきから膿が出たことがある
●震生湖の或る秋風景 ― 2008年12月07日
●水面に写る秋景色 ― 2008年12月07日
■ビタミンE、Cに中高年男性の心血管疾患の予防効果なし ― 2008年12月11日
Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/12/02
ビタミンE投与群では出血性脳卒中リスクが1.7倍に米Brigham and Women's HospitalのHoward D. Sesso氏らが、JAMA誌2008年11月12日号に報告した研究(平均追跡期間は8年)によれば、中高年男性がビタミンEとCを長期的に摂取しても、心血管イベントの抑制効果はなく、長期的な摂取により出血性脳卒中リスクが1.74倍になることも明らかになった。
原題: 「Vitamins E and C in the prevention of Cardiovascular Disease in Men」
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