■「血管年齢」を若く保つ ラクトトリペプチドが効果的 ― 2008年01月13日
毎日新聞 ライフスタイル > 健康 > アーカイブ 2007/12/30
血圧も正常で、血糖値もそれほど高くないし、高脂血症でもないならば「健康に異常なし」かと思えば、そうでない場合もある。
一つ一つの数値に異常がなくても、血管が老化している場合(動脈硬化)も有るので、血管年齢を若く保つ方法についての記事。■「異常なし」でも進む老化
血管の老化すなわち動脈硬化は、血管内に悪玉コレステロールや中性脂肪がたまり血管が硬くなったり、内腔が狭くなったりして、血管の弾力性、しなやかさが失われていくもので、血管の老化である。問題なのは、年が若いのに血管の老化が進んでいる場合だ。せんぽ東京高輪病院の足立香代子・栄養管理室長が2007年11月日本臨床栄養学会総会で発表したところによれば、ラクトトリペプチド(LTP)を含む飲料による血管年齢の改善度を比較するという試験について、興味深いのは試験に参加した14人(実年齢は40~49歳)共に肥満ではなく、血糖値や血圧にも異常はなく、通常の健康診断では健康といえる状態だが、血管が硬いと脈波の伝わる速度が速くなる「脈波伝播速度」における血管年齢は、平均で約61~65歳だったことと、もう一つの共通点は食生活において肉類の摂取が多く、大豆や野菜、魚の摂取が少ないというものだった。
この女性たちの血管年齢が、食事指導やLTP含有飲料の摂取で若返ったのか? 興味あるところだ。食事指導の中身は、
(1)野菜類は450g/日を摂取か、1食につき2品以上、またはこれまで以上に食べる
(2)大豆や魚は毎日食べ、肉類は週に3回にするその結果、食事指導群では4週間後に血管年齢の平均が65.6歳から59.3歳に下がった。しかし、食事指導が長続きしなかったことで8週間後には62.4歳に上がり、試験開始の時点にややもどってしまった。
一方、LTP含有飲料の摂取群の方は、4週目で58.2歳、8週目で56.3歳へと低下した。LTP含有飲料が血管年齢を若くする効果があることが分かった。■野菜、大豆、魚主体の食事でも改善 / 大事なのは継続
今回の試験から、食事の改善でも、健康食品の摂取でも、血管年齢の改善が望めそうで、食事以外では「毎日、速足で歩く」など運動も効果的だ。
ただ、いくら予防のためと言っても、450g/日の野菜を取るのは難しいと思うかもしれないが、1食につき約150gの野菜を3回取ればよいので、それほど難しくない。例えば、トマト1個で150g程度あり、みそ汁にタマネギなどの野菜を入れて、トマト半個を食べれば、1食で150gの野菜が取れる計算になる。
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