■“適度”な運動とは1分間に100歩前後の歩行 ― 2009年04月05日

以前の米国では、「30分の適度な運動」を少なくとも「5日/週」行うことが推奨されていたが、2008年秋にガイドランが改訂され、単に「150分/週」の運動を推奨するとの記述に変わったが、適度”の意味がわかる人は少ないのが実態であった。
米サンディエゴ州立大学のSimon J. Marshall氏らが、米医学誌「American Journal of Preventive Medicine(予防医学)」5月号に発表したところによれば、この適度な運動とは、「10分間に1,000歩」というきびきびとした歩行に匹敵することを示した。今回の研究では、女性58人、男性39人(平均32歳)にランニングマシン(トレッドミル)上で歩行してもらい、エネルギー消費を測定することにより、どの程度の運動が「適度」の範囲に入るのかを判定した。その結果、「適度な運動」とは男性で1分間に92~102歩、女性では1分間に91~115歩に相当することがわかった。これは「のんびりした歩き」ではなく、「きびきびした歩き」だという。
又、研究グループによれば、1,000歩の歩行を 3回/日、5日/週実施すれば米国の運動ガイドラインを満たすことが出来、この基準値に満たなくてもウォーキングは心血管に多少の利益をもたらすが、心疾患やその他の合併症のリスクを軽減するには、30分の「適度な運動」が重要だという。
▼原文: Walk 100 Steps a Minute for 'Moderate' Exercise
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