・良い腸相が、若さと長寿をもたらす---35年間、日米の30万人の症例から解明 ― 2006年03月19日
2006/03/19

アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授/ベス・イスラエル病院内視鏡部長/新谷 弘実博士へのインタビュー記事米国に長く住み、過去35年間に日米で30万人の胃腸内視鏡検査を行ってきた経験より、、そして食と腸相との係わりを通して、「食」と「病気」との係わりに関する博士の考えが述べられている。
▼食歴を聞いて、病気の原因を取り去ると、病気や未病から正常に戻る
▼遺伝子的に似ている動物が食べているかを見て、人間も自然に学ぼうという謙虚さも大切
動物食は胃腸内で十分消化できず様々な毒素を発生します。それが、120歳まで生きられない原因。
▼赤ちゃんのような良い腸相を持てば、120歳まで生きられる一番良い腸相は、生まれたての赤ちゃんから10才まで位の腸相です。肉も食べない、悪い食事をしないと良い胃相、腸相を持つことができ、120歳までは確実に生きられるはず。
▼腸を見なくても腸相が良いか悪いか判る方法は?腸相が良くないと、腹を触った時、圧痛点があったり、緊張が強くて腸がキューとしたり、触るとコロコロしたり、ガスや便がたまり易く膨満感もある。おならや便のにおいが強かったり、便が黒いとか、水に沈むとか、血が混じていたりもする。
▼年齢より若くみえる人は腸相が良い一番良いのは、内視鏡で腸の中を見ることで、動物食の食べ過ぎとか、植物食が足りないのが判る。
新谷博士は、30万人の腸相を見てきた経験から、どういうものを食べたり飲んだりしていると、どのような腸相になるか判り、食歴を聞いて、病気との相関を示せるという。▼住んでいる国や場所で、土壌の栄養成分の含有量が異なる
サプリメントを摂るのも大切なこと。例えば、今のほうれん草は昔と比べて、1/8しか鉄分が入っていない。カルシウムも同様に少なくなっている。
▼日本の栄養学はアメリカと比べて相当遅れている
土壌のミネラルの含有量は国や場所によって違う。抗酸化物質とかセレンとか、ビタミンA、E、Cとか亜鉛とか、土壌から入ってくるものは、場所によって全然違う。腸の中でどの程度消化吸収されたかが問題であり、カロリー計算では無意味なのです。どのようにして食べるか、いつ食べるか、何十回噛むか、誰と食べるか、といった精神的肉体的条件によって、栄養成分の吸収率が違う。
▼「食」に関して、日頃どのようなことに心掛ければ良いか?今の植物の抗酸化ビタミンも非常に少ないため、健康を保つレベルが非常に落ちている。また、交感神経ばかりが高まるような生活を送っていると、自律神経失調症になる。免疫力を発揮するためには色々な体内酵素がもの沢山使われる。
▼免疫力のある体を作るためには、土壌からきちんとしなければダメ
免疫力をつけるためにも、いろいろなサプリメントを摂ることが必要。本来、免疫力のある体を作るには土壌からきちんとしなければダメ。農業と医学というのは切り離せない。ちゃんとしたものを作ってそれを食べなければ、健康とか、免疫とか、抵抗力とかを論じても無意味。
浄水器でちゃんとした水を飲み、サプリメントも良いものを摂れば、抵抗力がつき、病気にもならないし、腸内細菌も良くなり、良い腸相、腸内環境を作ることが健康のカギ。
食事と水と排泄と運動、そして精神面も大切。心の充実感は健康であるための重要な要素。
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